ミカ×ミカ! (文春文庫 い 55-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 562
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679996

作品紹介・あらすじ

「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 双子のミカとユウスケ。物語はユウスケの語りで進んでいく。親友のヒロキ、ユウスケの事が好きなちづる,オトコオンナと言われた活発なミカがコクって振られた畑山、ある日飛んできてそのままいついたユウスケだけに こっそりしゃべる青いインコのしあわせ。中学生のちょっとした日常,でも両親が離婚していて父に引き取られ、新しいおかあさんになるかもしれない香坂さんとのできごと。なんだかいろいろ複雑なんだけど、ワクワクしてしまう。しあわせは、死んでから幸せを運ぶ青い鳥になったのかもしれない。ミカと畑山、ユウスケとちづる,それぞれ仲よくなって幸せで。大学生編のミカ✕ミカ✕ミカがでると嬉しいのだけれど。

  • 2020.5.17

  • ふたりが大人になるまでの続き、書いて欲しいなあ

  • 先日読んだ【ミカ!】の続編。
    ミカ!は小6で今回のミカミカは中2になった二人のその後。
    女になるのが嫌だったミカが、思春期になって女らしさを考える・・・けどそんな簡単に女らしくはなれないミカだけどそれが読んでて面白い。
    双子の兄のユウスケも色々考える所はあるけど男の子だからか言葉少なく、でもしっかりしてるな~って印象。
    オトトイもそうだったけど、今回は喋るインコが出てくるんだよね
    あの突然のファンタジー感もなんだかホッコリで良い感じです笑

  • なんやかや文句を言いつつも読んでしまう。伊藤たかみは大人なのに男なのにちゃんとミカの気持ちもわかっている。勿論ユウスケのことも。この人ずっと児童文学だけ書いていればいいのに…と思うのはわがままか?

  • 20151106
    中学一年生振り、なので10年振り?!に読みました。懐かしかった〜。シアワセとか関西弁とか、キーワードしか記憶にないけれど、それだけでも懐かしさを感じました。
    なんでもないのに、心があたたかくなるお話です。「ミカ!」とは違い、みんなそれぞれ少しずつ成長しているのも、微笑ましいというか、読んでいて嬉しくなります。とても心地の良い小説です。

  • ミカの続編。
    中学生のミカとユウスケ。

    こんな子いるよな、こういう毎日だったよな、と少し眩しいような気分で読んだ。
    前向きになれる、こんな毎日も悪くない、という気分にさせてくれる本。

  • 登場人物がとても魅力的でミカ!に引き続き読む。
    最後まで一気に読んでしまった。

  • ミカの続編。小学6年だったミカとユウスケの双子が中学に入り、恋を知る。二人ともキラキラしてて、みずみずしくかわいらしい。自分の気持ちにこんなにも素直に、思いを言葉にできたら、清々しいんだろうなぁ。私も、お兄ちゃんほしかったよなあと、今更ながら。

  • 【本の内容】
    「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。

    青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。

    恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。

    そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。

    中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    双子という存在は、兄弟姉妹の中でも特に不思議に思える関係である。

    男女ひとりずつの双子は特に。

    自分とそっくりな顔をしているのに性別が違うというのは、いったいどんな感覚なのだろうか。

    この小説の主人公ユウスケとミカも双子の兄妹である。

    大人びたユウスケと天真爛漫なミカは、性格的には正反対のようだけれどそれでもとても仲がいい。

    お互いのことを心配しながらも、ベッタリと寄りかかるようなことはなく、相手の気持ちを尊重することができるきょうだいって理想だ。

    伊藤たかみさんが児童文学も書いておられたことを初めて知った。

    児童文学出身の女性作家の活躍は枚挙に暇がないが(夫人でいらっしゃる角田光代さんもそうだ)、男性作家にもこのような逸材がおられたとは。

    人材の宝庫だと思うと、当分目を離せない分野である。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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