青の肖像 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167680015

感想・レビュー・書評

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  • 2015年に読むと、中途半端に「その後」を知っているので、それぞれの選手の言葉と思いを知ると切なくなることも。
    ひとりひとりの思いや苦悩、そしてそれを切り開く光の射し方の違いが印象的に描かれています。

  • 「青の肖像」
    W杯日本代表。選ばれし者の重圧、苦悩、そして栄光とは。


    川口能活、中田英寿、柳沢敦ら02年W杯日本代表を担った選手達は何を思い、何処を目指して闘ったのか。迫真のインタビューに詰まった其々の想いは、とてつもなく重く、きっと当人達や彼らと同じ境遇にある選手、それを経験した選手以外にはなかなか理解出来ないかも知れません。しかし、だからこそ、私は応援し、客観的な立場でいたいです。


    そんな彼らの中で、恐らく一番最後に知った選手は、森岡隆三選手です。私は、日韓W杯に挑む日本代表に森岡選手が招集されたとき初めて、清水にこんなDFがいるんだ、と思いました。しかし、私はそれ以前の森岡選手を知りません。そんな私にとって、森岡選手のインタビューは、とても興味深い。例えば、勉学に励み、桐蔭学園サッカー部に一般入試で入部したこと、サッカー部は次元が違うところで、当初は監督に相手にされず、合宿に参加しても、本当は特訓があるのに休みだと言われ、帰されたこと、そんな自分が許せなく、一人で毎日毎日ボールを追いかけたこと、なんか知りもしてませんでした。


    そんな森岡選手の過去から分かることは、決して周りのせいにすること無く、現状を受け入れて、今自分が何をすべきか認識して、努力をし続けられる強さをプロになる前から持っていたことです。プロになる人にとって当たり前のことかも知れないけど、インタビューにところどころ出てくる自分が決して上手くない、だから練習する、というコメントを含めると、やっぱり凄いなと。


    また、アルディレスがよく出てきます。後、中田選手が如何に頼られていたかも、他の選手のインタビューで登場します。

  • 川口能活・中村俊輔・森岡隆三・柳沢敦・中田英寿。
    この五人のワールドカップへの思いを綴った内容。

  • 2006/7/5読了

  • 下調べ、というか個々の取材レベルは抜群。惜しむらくは文章が固くて個性がなく、これがサッカールポじゃなかったら読まない気がする。
    杓子定規な結論で、個人的洞察や感情があんまり感じない。

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著者プロフィール

一九六二年横浜市生まれ。広告代理店
勤務などを経て八九年より執筆を開始。
主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、
ノンフィクション、インタビューなどの作品を発表。
著書に『YOSHIKI /佳樹』『全身女優 私たちの森光子』
『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』
『虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡』
などがある。

「2020年 『M 愛すべき人がいて 愛すべき人がいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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