いま本当の危機が始まった (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年4月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167681012

みんなの感想まとめ

本書は、現代社会が直面する複雑な危機を多角的に分析し、特に日本の立ち位置や未来を考察しています。米国同時テロを契機に、国家の枠組みやグローバリズムの幻想が問われる中で、著者は日本の改革の必要性を強調し...

感想・レビュー・書評

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  • 小泉内閣時代に書かれた時評を集めた本です。中国問題、憲法改正問題、教育問題などについて、新米保守の立場から日本の進むべき道が説かれています。

    結果論になりますが、著者や村田晃司ら親米派の同時多発テロ以降のアメリカの対応についての見通しは、やや甘いところがあったのではないかという批判もあるのではないでしょうか。

    それはともかくとしても、本書に収められた文章はあくまで時評的性格が強く、著者の強みである文明史的な視野があまり見えてこないのが残念です。そうした視野が示される箇所でも、「「中国」は大陸に覇を唱えたあと、およそ百年くらいは必ず海への膨張へと傾く」といった、根拠を示すことのない断言が目立ち、読者は置いてけぼりにされてしまいます。やはり著者には、時評ではなく外交史をこそ論じてほしいと、個人的には思います。

  • 「國家」の枠組が消滅しグローバリズムの時代となる、といふのはまつたくの幻想だ。<BR>
    同時多發テロにより、時代は新たな「國家」の枠組を必要としてゐる。<BR>
    <BR>
    テロを防止出來るのは「國家」以外にはあり得ないといふ筆者の考へ方は正しいと思ふ。<BR>
    <BR>
    2004年5月18日讀了

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著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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