空白の叫び 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1051
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167682040

作品紹介・あらすじ

退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。

感想・レビュー・書評

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  • 3巻セットの1巻目なので...
    まだ何とも言えませんし、ジャンルも未定(^ ^;

    男子中学生三人の鬱屈した心の裡が
    丁寧に描かれていく、という構成。

    ある意味ヰタ・セクスアリスかと思ってたら、
    殺人事件に発展するとは...(^ ^;

    全体的に重苦しい雰囲気が漂う作品である(^ ^;

  • 退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。

  • 中学生ってなぜかこうも不毛な生き物だ。世界が狭く卑屈だ。それを、犯罪を犯さずに居られるかは、普通ここまで軽くないであろうが、筆致の説得力はある。普通じゃない中学生描いているんだし。
    最初の殺人、久藤美也に寄る非常勤講師の殺害が起きたとき、どうも安心した。彼の中の不協和音がようやく終わったことに安堵した。美也に同情できたわけでも、被害者の柏木が不快だったわけではないのに。女としては柏木の方に共感していたのに。それでも、それが正しい解決策でなくとも、一時の心の平穏を喜ぶ思春期の気持ち、とてもよくわかるのだ。他の二人の中学生が犯罪を犯したときについても同じ思いがした。
    それが怖くも、この作品の魅力なのだろう。次巻どう展開していくか楽しみです。

  • 貫井徳郎さすがです。小さな物語で読む人を惹きつける技術の裏側には何があるんだろう。描写する力?表現力?そういえば一応は評価は簡潔なんだけど、でも結局曖昧なものが曖昧なまま。その裏側を読めなければ、そこには行き着かない。日常描写で読者の手を止めない何かが知りたい。少なくとも、貫井徳郎は知っている。さあどうなる。

  • 全く環境の違う3人の14歳の少年たちが共通して行ったこと…殺人。

    長編作品で文庫版では上・中・下の3部作。

    あとがきによれば、上はまだ序章に過ぎないとのこと。
    続きに期待大。

  • 重い内容ですが、読みやすい文章で良かったです。[private]大黒[/private]

  • 評価は5。

    内容(BOOKデーターベース)
    退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。世間への違和感を抱える三人の少年たちは、どこへ向かうのか。少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を描き切った衝撃のミステリー長編。

    ミステリーと分類されているようだが、個人的には3人の少年の人生に焦点を当てたストーリ展開だと思う。
    様々な家庭環境や状況の中で日々成長する身体と心のバランスが崩れて落ちていく3人の中学生。流石にココまで冷静な15歳はいないだろう~と思う部分も有るが・・・かなり超大作だと思う。

  • 全く違う人生を歩んでいる3人の男子中学生。
    3人の日常と心情が交互に語られる。
    私たちが中学生の頃はこんなに大人びた感じだっただろうか?
    でも、大人が思っているよりは大人だったかもしれない。
    3人の行く末が気になる終わり方だった。

    2017.8.20

  • 3人の少年のそれぞれの生い立ち、環境、考え方。なにか悪い方向に行きそうで読んでいて辛くなる。

  • あらすじ
    孤立し、瘴気をため、臨時教師を憎む久藤。恵まれた環境・頭脳・見た目を持ちながら、周りに興味がない葛城。母親に捨てられ、祖母と叔母と暮らす神原。3人とも世間への違和感や嫌悪感にどうにもならなくなり、それぞれ殺人を犯す。

    三者の境遇・周りの人間の様子が細かくて、犯行までの経緯に説得力がある。怒りの沸点までのイライラがよく伝わってきた。しかも中学生だもんなー。中学生にしては考えが複雑だとも思うけど、なんにしろ面白い。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

「2018年 『女が死んでいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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