空白の叫び 中 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167682057

感想・レビュー・書評

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  • 物語が転がった。刑務者の日常は、我々の非日常。分類すれば、それは大きな物語。大きな物語は、行き着く先を間違えると、とたんに陳腐になる。小さな物語ですら、読むものを惹きつけてやまない小説が、大きな物語へと転がれば、それは俄然興味深さを増す。このあと、どこへ着地するのか。大きな物語のまま終焉すれば、それは祭りの後のような虚しさだけが残る。せめて、花火の後の余韻を。来場者によって残されたゴミに、興醒めしたくはない。最終巻、楽しみだ。

  • それぞれの理由で、殺人を犯した三人は少年院で邂逅を果たす。しかし、人殺しのレッテルを貼られた彼らにとって、そこは想像を絶する地獄であった…。苛烈ないじめを受ける久藤は、混乱の中で自らを律し続ける葛城の精神性に強い興味を持つ。やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、さらなる地獄が待ち受けていた。

  • 三人の少年院における生活。想像以上に陰湿だ。殺人はある程度の尊敬される罪で、強姦は最下層とされる。そんな風に犯罪を見なす時点で狂ってる価値観。いじめは教官まで巻き込み、見て見ぬ振りされている。理不尽な暴力はあまりに時代錯誤で戸惑った。フィクションであってほしいが、ある程度は真実なのだろうと暗澹たる気持ちになる。気が狂う奴が普通に出てくるほど、というのが特に。
    少年院を卒業しても付いてくる社会の悪の目から、最も逃れられないのが、中学生も卒業できなかった彼らなのだろう。弱さの自覚がないまま、少年院である程度強くなったと錯覚した彼らの顛末について、痛々しくも、目が離せない。

  • 罪を犯し、少年院に入った3人。
    そこで、3人が出会う。
    ただ、同じような境遇に立っても互いにわかり合えるわけではなかった。
    卒院後も3人は更正の機会を奪われ続ける。
    互いに交流も出来たが、それは破滅への道だったかもしれない。

    2017.8.24

  • とにかく、次へ。

  • 面白いとは言ってはいけない内容で・・・・ただ読みがいはある。
    痛い、思い、暗い・・・とうんうんうなされてるうちに読み進めてる自分。それぞれの理由で殺人を犯した14歳×3人。
    殺人→刑務所→外の世界→銀行強盗、殺されたり捕まったり。
    なにより犬を傷つけた奴は許されません。

  • 全三巻の中巻なので、まだどういう話なのか
    オチが全く見えず...分類不能(^ ^;

    前巻の終わりで殺人事件を起こした中学生三人、
    中巻では鑑別所に入れられている。
    この巻の前半では、鑑別所での生活が描かれる。
    それはそれはヒドい世界(^ ^;

    そして後半では、もう娑婆に戻っている(^ ^;
    「少年院」の描写は無し(^ ^;
    時間的には、半年くらい跳んでるのかな(^ ^;

    娑婆に戻った三人は、それぞれに苦労しながら
    自分たちの居場所を探そうとする。
    が、世間の目は「前科者」には冷たく厳しく、
    はっきりとした悪意も示されたりする。

    最初はバラバラに描かれていた三人の生活が、
    鑑別所で交わり、卒院後も意外な共通点が
    浮かび上がってきて、話が複雑になりそうな予感(^ ^;

    ...と言うところで中巻は終わってしまい(^ ^;
    まだどういうエンディングを迎えるのか、
    想像もつきまへん...(^ ^;

  • あらすじ
    久藤・葛城・神原は少年院で出会う。院の中でも若く、殺人の罪を犯した3人にとって過酷な毎日であった。久藤と葛城は同室であった。…10ヶ月後、院を出た3人には、社会は厳しかった。

    これでもかこれでもかと3人を苦しめるストーリー。人を殺しているけども、15歳くらいには過酷だ。久藤の暴力性や、自分が殺した柏木の亡霊に苦しめられるのはなんとなくわかる。葛城の冷静さは心配。確かに1番怖いのは、普通の延長線上でとんでもないことを思いつく神原だな。

  • 第2部の少年院の描写が恐くて院には行きたくないな、と思いました。
    柴田はどういうつもりだったんですかね?
    第3部に入ってもどんどん話に引き込まれる。え、そこでそういう行動とる!?って登場人物に思うことはあるけど、どのような結末になるのか気になってしまう。

  • ふぅ~、、、。中巻読み終わりました。さあ、下巻へ。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

「2018年 『女が死んでいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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