ボーダー ヒート アイランドIV (文春文庫 か 30-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167686048

作品紹介・あらすじ

渋谷のチーム「雅」を解散して3年。カオルは東大生となり、アキは裏金強奪のプロとしてそれぞれ別の道を歩み始めていた。ところが、ファイトパーティを模したイベントを見たという級友の話を聞き、カオルは愕然とする。あろうことか主催者は「雅」の名を騙っていたのだ。過去の発覚を恐れたカオルはアキに接触するが…。

感想・レビュー・書評

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  • 大人になっても青春って良いですよね。色々あってヒートアイランドに戻った感がありました。午前三時のルースターにも… →次を期待

  • 既読の第3弾「サウダージ」を跳ばして、第4弾を読むことに。

    アキと共にチーム「雅」を結成し、ファイトパーティを仕切っていたカオルも今や大学生。過去を封印してひっそりと学生生活を送るカオルだったが、偽「雅」が出現してファイトパーティを復活させ、違法な賭博でも荒稼ぎしていることを知って憤る。消息を絶ったアキに何とか連絡し、ここから裏金強盗チームとカオルの復讐劇が始まる。

    とはいっても、物語の過半はカオルの同級生、中西とその義理の妹、アキラとのドラマに割かれている。中西の抱える家族の秘密、今一つピンとこなかったな。詮索好きででしゃばりで強引なアキラも、ウザいだけのキャラで終わっちゃったな(中西に対して恋愛感情でも抱けばもっと面白かったのだが)。

    「ヒートアイランド」で描かれたファイトパーティが、同じメンバーの下一夜限り復活、という事でシリーズ終了。

    読み終わって、何となく虚しさが…。

  • 2~3年ぶりに手に取った、シリーズ第4作。

    垣根涼介、やっぱり面白し。
    心地好く格好良い、クライムエンタテイメント♪

    カオルの大学生っぷりがまた、イイね。中西くんの芯の強さもまた、魅力的。

    “アキラ”が所々に立てていたフラグが立ちっぱなしだったのが、ちと寂しい。
    続編等での再登場があったら嬉しいけれども……それやられちゃうと、このシリーズの世界観が安っぽくなってしまいそうなので、あえて期待はしないようにしよう。


    ★4つ、9ポイント半。
    2017.01.18.図。

    「~明日はない」の最新作も、そろそろ文庫化される頃かな・・・。待ちきれずに図書館で単行本を借りてしまいそう。

  • ヒートアイランド4のボーダー

    ヒートアイランド1に出てきたアキの親友だったカオル。また、別の文庫本、午前3時のルースターの慎一郎が登場。

    今回は裏金稼ぎというよりも、アキ、カオルの過去を綺麗にし、これからの裏金犯罪稼業を本格的に進めるための準備という印象を受けた。

    登場人物も多く、すでに午前3時のルースターも読んでいたので、あっという間に読んでしまった。

    まだまだ続くのかわからないけれど、このシリーズは本当に楽しみ!

  • ヒートアイランドシリーズ続編。
    ギャング雅のメンバーが再集結。それぞれの道を歩き始めている。。
    皆何かを背負って生きている、そんな芯の有る格好よさが
    心地よい。心に響くセリフが好きだなぁー!

  • シリーズ4作目。シリーズだから様々な視点、キャラクター、展開があって全く問題なし。
    歴史小説に転向して久しいが、シリーズ5作目を待ち望んでいます!

  • 何気なく手にとったらシリーズ最終巻だった。かまわず読了。シリーズのあらすじの説明もあったし、過去の作品の登場人物がいたので、特に違和感もなく読めた。面白かった。
    ただ、この作品に限らないのだけれど、ここ数年ネット関係の進化が早すぎるせいで、その部分で違和感がある。ガラケーの通話ログが電話会社に残るからアシがつくとか。
    もちろん作品のせいではないのだけれど、妙な感慨に浸りながら読んだ。いまの小説を10年後に読み直したら、どんな印象を抱くんだろうか。

  • ヒートアイランドシリーズ4作目。1作目以来にアキとカオルが再会するとなると、テンション上がらないわけがない。
    久々に会うのはそういう理由で、こういう目的ねと思って読んでいたら、思わぬ方向に話が進展。そして当初から薄々感づかせてくれる「午前3時のルースター」とのつながり。そして痛快なエピローグ。大変楽しく読めました。
    まだまだ続きが読みたいところだけど、シリーズラストなんだろうなぁ。

  • 柿沢渋沢渋谷なんやねん

  • ヒートアイランドシリーズ。いつも通り満足のできばえ。
    登場人物は同窓会のような印象。
    今後も楽しみなのだが続編は出るのかなぁ。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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