無限連鎖 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 274
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167689018

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  • 楡さんお得意のミステリーもの。
    「Cの福音」系がハマった人は、
    必ずヒットするはずです。

    9.11をベースにアメリカと日本でテロが起こるというストーリー。
    「テロリスト達に悪用されたら?」と
    本気で心配してしまうくらい
    話がとてもリアルに構成されています。
    600ページを超える大作ですが、
    本当に一気に読み切れてしまいます。
    (その分、寝不足気味ですが…。)

    楡さんの小説はハズレがなく、
    安心して没頭できる数少ない著者ですね。
    早く他の単行本も文庫にならないかぁ。。

  • 船がシージャックされ、爆弾を積み込まれ東京湾で大爆発させようとするテロが描かれた作品。ドキドキハラハラする展開でとっても面白い。

  • テロを題材としたサスペンス小説。
    ハラハラどきどきなのですが、なんと、ハッピーエンドでは終わらないところが、テロの恐怖をさらに強く印象つけています。

    本作では、911後のテロが語られていて、まずはアメリカ、そして、日本となっています。
    ちょっと残念なのが、アメリカで発生したテロと日本でのテロの関係性がやや薄いこと。また、アメリカのテロの影響についてがあまり語られていないことです。
    しかし、それを差しひいても、この物語は怖い!
    楡さんがテロを考えるとこんなことになるのかと思います。
    本書で語られるテロは殺戮ではなく、経済インフラを破壊すること。目の付け所が違うなぁと感心してしまいます(笑)

    まず、アメリカのテロでは、橋やトンネル、高速道路、鉄道が破壊されアメリカの物流を止めてしまいます。結果、アメリカだけでなく、世界中の経済に大打撃を与えるという形です。
    そして、日本のテロでは、巨大タンカーがシージャックされ東京湾へ。原油で東京湾を汚染させることをネタに交渉が行われます。ここでも、東京湾内に原油を拡散させたり、引火して爆発したら、東京湾沿岸のすべての経済活動が止まるということになります。
    そして、この日本の起こったテロに対して、どう対峙していくかが物語のポイントとなっています。
    シージャックされた船員、船長。
    テロリストと政府の交渉。
    制限時間内に解のない問題に取り組まなければならない政府の対応。
    アメリカの動き。
    そして、苦渋の決断!!

    通常なら、シージャックされた船員や船長がテロリストをやっつけて、めでたしめでたしなのですが、思いっきりその期待は裏切られます。
    そういった意味で、ハッピーエンドではありません。

    ハッピーエンドで終わらせなかったところが、本書のポイントなのだと思います。
    日本の危機管理について考えさせられる物語でした。

    お勧め!

  • 映画化出来そうな内容で、面白かった。

  • アメリカで橋や高速道路、鉄道の鉄橋など60カ所が爆破されるテロが起きた。交通網を遮断するだけで物流が止まりアメリカ国内は大混乱する。
    それに関連して日本のタンカーがテロリストにシージャックされる。原油を30万トン積んだタンクに爆弾がセットされ、要求が拒否された場合は船を爆破し、原油を東京湾に流出させるという。その要求とは金の用意とアメリカのアフガニスタンからの撤退、グアンタナモの囚人の釈放。どれも飲めない要求だが、東京湾のど真ん中に投錨した船に侵入することは元より、近づくことさえもできない状況でこの事態をどう打開するのか。

    テロリストと戦う話なのだが、こんなやり方でのテロがあるのかと感心した。これが実際に起きたらヤバい。今も船での輸送はこんなにザルなのだろうか。
    シージャックの話は半分くらいから始まるのだが、それまでがけっこう長い。後半の1/4ぐらいから急展開。
    最後が「えー、そんなぁ」という感じだが、テロがテロを呼び、何が正義なのかということを問いかけているのだと思う。

  • 本作品はもう少し手を加えて、2部作として出して欲しかった。通奏として流れる物流というテーマほテロとの組み合わせにおいて斬新だし、リアリティを持って読者に迫ってきます。楡氏の描写もスリリングだし惜しまれます。

  • 1

  • 久し振りに読んだ楡小説。
    再生巨流、ラストワンマイルと続けて読んだ本小説も、やはり物流に関係する本であった。
    がしかし、今回はテロリストとの闘いが舞台。
    最後までハラハラしながらあっという間に読了した。
    楡周平。ハッピーエンドとは行かない場合もある。

  • 全米各地で再び発生した同時多発テロ。その直後、セレベス海で日本の巨大タンカーがシージャックされる。爆薬を積んだ船は、犯人らの指示により進路を東京湾へ。「一億ドルの現金を用意しろ」。謎のテロリスト集団の要求を呑まなければ、東京湾は火の海になる。刻一刻と近づく危機に、日米首脳は苦渋の決断を迫られる。

  • 後味めちゃ悪!
    色々と思うことはあったけど、楡周平はちょっと説教臭いね。
    しかしハラハラしながら読めたし、読みごたえもあったし、まあ満足。

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著者プロフィール

楡周平
1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2020年 『国士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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