きょうもいい塩梅 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年11月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167690014

みんなの感想まとめ

食べ物を通じて人生の真実を描いたエッセイは、幸せと不幸が共存する現実を優しく語りかけます。著者の洞察力は鋭く、愛情に満ちた文章が読者の心に響きます。特に、不幸もあり得るという視点が、より一層の説得力を...

感想・レビュー・書評

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  • 「(略)将来には不幸もあり得るだろうが、幸せもあり得るのだ」(本文より)

    「不幸もあり得るだろう」と書かれているのが、かえって真実味があって、説得力があるなぁと思いました。

  • 脚本家内館牧子さんのエッセイ。
    食べ物をモチーフに洞察力鋭い文章ですが、とても愛情があると思いました。
    他のエッセイも読みたいです。

  • 2021年12冊目。
    エッセイを読んでこんなに泣いたのは初めてかもしれない。自分の知らない時代、でも不思議とその状況が目に浮かぶ。なんだか大切にしたい1冊。

  • 【本の内容】
    入社試験に失敗し、雑居ビルの屋上で食べたサンドイッチ。

    OL時代、熾烈を極めたバレンタインデーのチョコレート作り。

    上司からお茶くみを命じられた年長の「ヒラ社員」がとった態度…食べ物をモチーフに鮮やかに切り取られた人生の一瞬、また一瞬。

    人気脚本家が愛惜の情をこめて綴った珠玉のエッセイ集。

    [ 目次 ]
    桜餅
    チョコレート
    カレーライス
    お茶


    アイスキャンデー
    茄子
    牛乳
    クリームコロッケ〔ほか〕

    [ POP ]
    知らなかった。

    この人がこんなに温かく、力強い、そして心にするりと届くエッセイを書く人だったなんて。

    こんなに有名な脚本家の書くドラマを見たことがなかったので、先入観なしでただただ文章を味わうことが出来た。

    都市で働くOL時代の思い出も、今の脚本家としてのエッセイも、一緒に働く仲間や、上司の描き方が優しい。年を経て、その当時の自分もたくさんの関わってきた人たちをも優しい視線で見られるようになったんだろうか。

    それとも脚本家だから、こんなに人の心を思いやれる視線を身につけることが出来たんだろうか。

    ずっと読み進めながら向田邦子の文章のうまさを思い出して味わっていた。

    あとがきで、あぁと声を上げた。

    「私は向田邦子になります」。

    そのセリフを言うまでの、心の揺れが感じられるエピソードが心に残った。

    「楽なことが幸せとは思ってないくせに」私の心にもこのセリフが強く残った。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 食べものをテーマに、そこから浮かび上がる仕事やプライベートの思い出を率直に綴ったエッセイ集。

    温かい視点を持ちながらもストレートに物言う姿勢はまさに“いい塩梅”。かっこいい女性像が頭に浮かび、読んでいる先から元気がもらえます。

  • 内館牧子による、食べ物で思い出されるあれこれのエッセイ。

  • ぜひほかの作品も読みたい。内館さんの目を通したものは、とてもさっぱりとして気持ちいい。読んでて愉しかった。

  • 主に横審関連でメディアで取り上げられる内館牧子しか知らなかったからこんなに魅力的な文章を書く方だったのかと目から鱗がぽろり。まっとうな考え方と客観的な判断、そして周囲への配慮と謙虚さ。同じ年代だったら仲良くなれそうな気がした。また読むと思う。

  • 朝青龍に対してほえているイメージしかないけど、エッセイでは謙虚な姿勢が割と伝わってくる。
    卓越した物書きという感じではないが、無難な感じにまとまっている。

  • たべものを題材にさまざまな人間関係を書いたエッセイ集。そこには一種向田邦子のドラマを思わせるような、道具立ての上手さがある。個人的に面白く思ったのは、著者が長く務めていた三菱重工の「自社およびグループ製品愛好」および「お取引先製品愛用」を書いたエッセイや、都市対抗野球の話。愛社精神という、ノスタルジーにも似た甘酸っぱい優しい響きが、この本の中には漂っている。

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著者プロフィール

1948年秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業。1988年脚本家としてデビュー。テレビドラマの脚本に「ひらり」(1993年第1回橋田壽賀子賞)、「毛利元就」(1997年NHK大河ドラマ)、「塀の中の中学校」(2011年第51回モンテカルロテレビ祭テレビフィルム部門最優秀作品賞およびモナコ赤十字賞)、「小さな神たちの祭り」(2021年アジアテレビジョンアワード最優秀作品賞)など多数。1995年には日本作詩大賞(唄:小林旭/腕に虹だけ)に入賞するなど幅広く活躍し、著書に映画化された小説『終わった人』や『すぐ死ぬんだから』『老害の人』、エッセイ『別れてよかった』など多数がある。元横綱審議委員で、2003年に大相撲研究のため東北大学大学院入学、2006年修了。その後も研究を続けている。2019年、旭日双光章受章。

「2023年 『今度生まれたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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