きょうもいい塩梅 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167690014

感想・レビュー・書評

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  • 【本の内容】
    入社試験に失敗し、雑居ビルの屋上で食べたサンドイッチ。

    OL時代、熾烈を極めたバレンタインデーのチョコレート作り。

    上司からお茶くみを命じられた年長の「ヒラ社員」がとった態度…食べ物をモチーフに鮮やかに切り取られた人生の一瞬、また一瞬。

    人気脚本家が愛惜の情をこめて綴った珠玉のエッセイ集。

    [ 目次 ]
    桜餅
    チョコレート
    カレーライス
    お茶


    アイスキャンデー
    茄子
    牛乳
    クリームコロッケ〔ほか〕

    [ POP ]
    知らなかった。

    この人がこんなに温かく、力強い、そして心にするりと届くエッセイを書く人だったなんて。

    こんなに有名な脚本家の書くドラマを見たことがなかったので、先入観なしでただただ文章を味わうことが出来た。

    都市で働くOL時代の思い出も、今の脚本家としてのエッセイも、一緒に働く仲間や、上司の描き方が優しい。年を経て、その当時の自分もたくさんの関わってきた人たちをも優しい視線で見られるようになったんだろうか。

    それとも脚本家だから、こんなに人の心を思いやれる視線を身につけることが出来たんだろうか。

    ずっと読み進めながら向田邦子の文章のうまさを思い出して味わっていた。

    あとがきで、あぁと声を上げた。

    「私は向田邦子になります」。

    そのセリフを言うまでの、心の揺れが感じられるエピソードが心に残った。

    「楽なことが幸せとは思ってないくせに」私の心にもこのセリフが強く残った。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 食べものをテーマに、そこから浮かび上がる仕事やプライベートの思い出を率直に綴ったエッセイ集。

    温かい視点を持ちながらもストレートに物言う姿勢はまさに“いい塩梅”。かっこいい女性像が頭に浮かび、読んでいる先から元気がもらえます。

  • 母に勧められて。やっぱりエッセイはその人の生活や思考が見えて面白い。内館さんのこざっぱりしたところや女らしくないところ(笑)は読んでいて爽快。日常も違う視点から見ると案外面白いのかも。

  • 内館牧子による、食べ物で思い出されるあれこれのエッセイ。

  • ぜひほかの作品も読みたい。内館さんの目を通したものは、とてもさっぱりとして気持ちいい。読んでて愉しかった。

  • 主に横審関連でメディアで取り上げられる内館牧子しか知らなかったからこんなに魅力的な文章を書く方だったのかと目から鱗がぽろり。まっとうな考え方と客観的な判断、そして周囲への配慮と謙虚さ。同じ年代だったら仲良くなれそうな気がした。また読むと思う。

  • 朝青龍に対してほえているイメージしかないけど、エッセイでは謙虚な姿勢が割と伝わってくる。
    卓越した物書きという感じではないが、無難な感じにまとまっている。

  • たべものを題材にさまざまな人間関係を書いたエッセイ集。そこには一種向田邦子のドラマを思わせるような、道具立ての上手さがある。個人的に面白く思ったのは、著者が長く務めていた三菱重工の「自社およびグループ製品愛好」および「お取引先製品愛用」を書いたエッセイや、都市対抗野球の話。愛社精神という、ノスタルジーにも似た甘酸っぱい優しい響きが、この本の中には漂っている。

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著者プロフィール

脚本家、作家。「毛利元就」「ひらり」をはじめ多くの脚本を手掛ける。「終わった人」「義務と演技」「大相撲の不思議」など著書多数。

「2019年 『きれいの手口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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