- 文藝春秋 (2004年11月10日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784167691011
感想・レビュー・書評
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車を軸とした短編集。一部、同じ名前の登場人物や、よく似たシチュエーションが出てくるのは、連作になっているということか?ミステリだと思って読み始めたので、最初は訳がわからず。
1作1作は短く、3駅くらいの間に読めてしまう。ただ、何も残らないんだよね。文章は非常に語彙力があるようで、「ほほう」と思わせられる表現がちょくちょくある。その点で☆1個分ある。ただ、肝心のストーリーの展開を、会話のやり取りだけで済ませてしまうところが多く、ものすごくのめり込んでいる作品でない限りは、サラサラと流れていってしまう。
ひょっとしたら流れていくのが狙いなのかもしれないが、せっかくいろいろと背景を作り上げたのが、もったいないんですよね。アメリカンジョークみたいな話ばっかり記憶に残ってしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いかにもクルマっぽいタイトルと表紙でありながら、五木寛之の「雨の日には車をみがいて」に比ぶべくもない。著者はクルマなんか好きじゃないと断言できる。
時代的は'60~'70年代が舞台となった話がメインなので、その頃を知らない自分にはノスタルジーを感じるわけでもないし(逆にそれを感じられる読者なら、それなりに読めるものなのかもしれないが)、クルマは単に背景、大道具の範囲を出ていない。
久々に買って損したと後悔した1冊。 -
自動車雑誌 “NAVI” に不定期連載していた短編をまとめたもの.いつもながらの矢作 俊彦の筆致なので,何かえらく古い話のように感じるが,物語の舞台は60〜70年代と思しいので,さほど昔ではない.作中では,バトルでアルファに敗けた不良連中が火炎瓶で仕返しを企む「インディアン日和」が面白かった.序でに言うと,自動車がテーマになった小説でよくありがちなのだが,「事故で死んだ友人の事を生きた登場人物が語る」って筋立ては例外なくつまんないものになると思うが,書く人は今も昔も多いんだよな.
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ベレG、ビートル、ワーゲンのデリバン、マスタング、コロナGT5、ホンダS8、ミニ・クパー。それぞれが話の中でなかなかの役どころを与えられている。表紙のイラストも著者、この手の小説が苦手な人にはダメかも、ボクは好きだが。
著者プロフィール
矢作俊彦の作品
