SEMANA TRAGICA 悲劇週間 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年12月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (624ページ) / ISBN・EAN: 9784167691035

みんなの感想まとめ

革命の渦中に生きた若き詩人の青春を描いた物語は、堀口大學の成長と葛藤を鮮やかに浮き彫りにします。外交官の父に呼ばれ、メキシコでの波乱に満ちた日々を過ごす彼は、美しい混血娘フエセラとの恋に心を奪われなが...

感想・レビュー・書評

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  • 若かりし頃の堀口大學、外交官の父に呼ばれ革命時のメキシコに旅立つ。史実を元にした矢作俊彦の誇大な妄想。全体的に面白かったけど、ときどき退屈した。大統領の姪フエセラとのロマンスがもっとロマンチックだったら私の心も一緒に盛り上がったのに。でもマデロ大統領の快活豪胆な弟アロンドン氏と、戦う吟遊詩人ウルデマラスの二人がやたら魅力的で彼らの登場場面にいちいちときめいた。デッドエンド、革命は切ない。でも人間の魂はそれを求める。私が堀口大學の文学に馴染んでいたら、主人公の人物像にぐっと寄り添えたかもしれない。

  • 文学

  • 20170102

  • とにかく読み終わりたい一心で、感想さえ持てなかった。。。なんか残念。

  • フランス文学者にして詩人の堀内大學。
    彼が革命下のメキシコで過ごした2年間を描いた青春小説。
    政治に翻弄されながら、詩人として生きる道を探し続ける
    若き大學の前に現れた美しく奔放な混血娘。
    彼女への思いと革命のうねりの中で、人間的な成長を遂げていく。
    明治期の日本の外交が直面していた熾烈な国際情勢が
    物語に重厚さを加えている。

    読み応えのある一冊である。

  •  詩人堀口大学を主人公に、メキシコ革命を描いた冒険青春小説。おもしろかった。

     主人公大学くんの語り口が気持ちよく、与謝野晶子、石川啄木をはじめとする実在の人物の姿が生き生きとして、冒頭部はついつり込まれていく。ちょっと弱虫なんだけど見栄っ張りで、どちらかというと軟派な主人公が楽しい。

     そういう主人公だからこそ、革命の大騒ぎに巻き込まれ、その中でしっかり恋をする、というより恋のことしか頭にないあたりがかわいくて、しかも説得力がある。共感できるのである。

     スパイ小説とか、アクション小説とかを考えると拍子抜けする。あくまでさわやかな青春小説。本人はけっこう脳天気で、お父さんが頑張ってるなって感じが、ちょっとだけ大沢在昌のアルバイト探偵シリーズを思わせる。

     分厚くてちょっと構えてしまうけど、おもしろいんで多くの人に読んでほしい作品。この作者の小説としても、あんまり格好つけてなくていい感じである。
    2009/1/26

  • こういうのを「ミステリー」に入れると憤慨する人もいるだろうけど、多いかもしれないけど、でも、ワクワクしながら、謎解きのように読めるものは、ミステリー

    いま、与謝野鉄幹・晶子と出会ったところまで、、、

    だから「ミステリー」ね
    よろしく

  • 文人堀内大學の青年期を描き
    読ませる書。
    堀内は外交官、九萬一の息子で、
    父親の命で、一高を受けるが
    落ちる。父親は任地メキシコ
    に息子を呼び、母親(ベルギー人
    なのだが良い人)とともに
    仏語をたたきこむ。
    それやあれやのあいだに、メキシコ
    革命があり、大學もうたいへん。
    面白いですヨ。

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著者プロフィール

矢作 俊彦(やはぎ・としひこ):1950年7月18日、神奈川県横浜市生まれ。小説家・脚本家・映画監督。 1972年に『ミステリマガジン』に短編小説「抱きしめたい」を発表し、作家デビュー。 『マイク・ハマーへ伝言』(1978年)や『真夜中へもう一歩』(1985年)などの作品で注目を集めた。 また、大友克洋との合作コミック『気分はもう戦争』がミリオンセラーに。 1998年には『あ・じゃ・ぱん!』でドゥ マゴ文学賞を受賞し、2004年には『ららら科學の子』で三島由紀夫賞を受賞。 さらに、映画監督としても活動し、『AGAIN アゲイン』(1984年)や『ザ・ギャンブラー』(1992年)などの作品を手掛けている。

「2026年 『舵をとり 風上に向く者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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