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- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167693039
感想・レビュー・書評
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人間て割り切れず、わかりにくいし、意味不明。そんなことが、頭だけでなく体で実感する中年世代として馴染みやすい世界。だから何?とは決して聞かないように。聞いてみてもいいけど。
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長嶋有、文庫になってるのはたぶん全部読んでいるけれど内容は忘れていて、またこれもすぐに忘れそうな気がして、読まなくてもいいんじゃないかって気もするんだけど……。なんだか、淡い穏やかな感じがけっこう好きで。変わった人が出てきておかしなことも起きているんだけど、まったく違和感なく淡々と感じられるここちよさ。ハッピーエンドってわけでもないんだけどなんとなくハッピーエンドな気がするここちよさ。力の抜けた感じが好き。 主人公がゲーム制作者ってことでゲームの話もけっこう出てくるんだけどそれもなかなかおもしろかった。稽古させすぎると力士が夜逃げする、とか、足手まといだから置いていこうとしてもついてきちゃう弟子(これはなんだか感動した)、とか。 それにしても、男同士の友情みたいなのがなんだかものすごくうらやましかった。儀礼的なものがないっていうのかな。音信があったりなかったり、軽い感じで誘って会ったり会わなかったり、相談したりしなかったり、状況が変わってもいつも同じ感じで。女同士だとこうはいかないような。
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緩い文章だけど的確な言葉に何故か切なくなった。