エロマンガ島の三人 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年7月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167693046

みんなの感想まとめ

静かな感動と深いテーマが織り交ぜられた作品で、読者をじわじわと引き込む魅力があります。小ネタの絶妙な挟み加減や、文学的な要素が絶妙に調和しており、特に環境の変化に対する行動や考え方が、人生に与える影響...

感想・レビュー・書評

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  • 超好き、超良い!
    これは好みの問題ですが、小ネタの挟み加減、挟み方が絶妙。それでいて、ちゃんと文学。大きな事件は起きないが、じわじわとって感じがたまらんです。

  • ジャケ買い作品

    うーん
    よくわからない…

    短編のせいなのか?
    どの話もよくわからず終わってしまう
    こちらの読解力不足なのだろうか…

    有意義な読書タイムをありがとうございました
    この読後感を噛み締めつつ

    エロマンガかぁ
    あれはあれでいいよね
    い、いや、なんでもない

  • 人と人が親密になる過程で一度、なにかで一緒に大笑いすることがとても大事

    生きるということの、どうしようもないまでのその一回性

  • さらさらっと読ませるようでいて。
    これ、1冊まるっと読んでこそだなあ!と思う構成が良かった。
    さりげなく、上手すぎる。
    「エロマンガ島」からの「青色LED」
    そうかそういう事だったのかと思うと、深みが増してくる。

    南の島の子供たちの描写はすごくいいなあ!

  • 文庫化されたので改めて。

    「漫画化」を読んだ後なので
    長島先生はいいなぁ・・・としみじみ。
    同じ星の住人で良かった。
    LEDの話、噛みしめながら読んだ。やっぱりいい。

  • 本屋さんで見て、表紙買い。表題作は最初に収録されています。ずっと読んでいくと、最後の作品にちょっとしたご褒美が! 思わず感動しました。最初と最後だけでも読んでほしいです。
    環境の変化に直面したとき、どう行動するか。あるいは何を考えるか。その行動や考えが、のちの人生を変える……そんなテーマがあるように感じました。

  • 遠くに行って、
    あれこれ考えて、
    誰かと親しくなって、
    そうやって居る間に、
    東京で浮気してやりたい気持ちにさせる。

  • おおい津田ー笑
    きみは相変わらずそんなことを!
    ということで、「パラレル」の津田がいました。
    また会えてうれしいよー

    表題作はすてきで、
    最後の、日置さんのその後のストーリーを読むとさらに素敵な気分になります。

    危うし!!!

  • この小説は、有名ゲーム誌(フ●ミ通)の元編集長の実話に基づいて構成されている。

    某ゲーム会社に勤める佐藤、久保田、日置の3人は「エロマンガ島でエロマンガを読む」という馬鹿くだらない企画でささやかな旅にでる。
    くっだらないんだけど、ちょっとイイ話。
    「くだらない」の力を改めて考えてみる。

    ほかにもSF2本、官能小説1本、ゴルフ小説1本、エロマンガ島続編など、てんこもり。
    官能小説は『パラレル』のスピンオフ。
    だいぶエロそうに聞こえますがこの小説エロの要素はほぼ御座いませんのであしからず。

    解説を、モデルになった元編集長が書いてるんだが
    この人の熱っぽさに多大なる共感をし、なんか嬉しくなりました。
    やっぱ長嶋有、いいよね!みたいな。
    しかも名前がバカタール加藤。
    あなどれねえ。

  • 本当に文章が上手い人だと思う。文章というか、単語の選び方が絶妙というか。
    短編集を最後まで読んで、やっとしっくりくる。シメの一品がとても大切な小料理屋、といった感じ。
    秀逸。

  • おもしろいなーーーーーーーー


    おもしろいよ長嶋さん

  • 本作『エロマンガ島の三人』は、実在する南太平洋の「エロマンガ島」にエロ漫画を持参し、現地で読むという突飛な企画を実行する男性編集者3人の旅を描いた中編小説。彼らの2泊3日の旅は、ユーモアと切なさが交錯し、日常からの脱却や人間関係の微妙な距離感を描き出しています。

    ・・・
    長嶋有さんの作品は約一カ月ぶり。

    一番初めに『パラレル』を読んで、大分クセがあるなあ、と思いましたが、その次に『泣かない女はいない』を読むと、非常に落ち着いた、なんとも起伏がすくないスタティックな書き方もするのだなあ、とそのギャップに驚きました。

    そして今回の『エロマンガ島の三人』。
    もうタイトルで勘違いしていましたけど(エロ漫画って読みますよね、皆さんも)、どうせ(?)くだらないやつか、と思いましたが、これまた私が過去読んだ二作とはかなり異なり、この人すごい器用な人なのだな、と思い至った次第です。

    ・・・
    で本作、表題作で中篇の「エロマンガ島の三人」に続き、短篇が4篇収録されています。

    計5篇ですが、これまたどれも作風がかなりことなり、味わい深い。

    「エロマンガ島の三人」は人づてに聞いた話を脚色して作り上げられた作品。エロマンガ島というのがホントにあることに驚きましたが、ノリでここに取材旅行に行ったという話にも古き良き昭和を感じさせます。

    「女神の石」は、打ち捨てられた廃墟に住まう子ども(小学生くらい?)とそれよりちょい年上の少年たち(高校生から大学生くらい?)の共同生活の話。どちらかと「AKIRA」的なディストピアな感じのSFです。

    「アルバトロスの夜」は、ヤクザの娘と駆け落ちした(ゴルフの)レッスンプロを父に持つ男の話。逃避行のさなか、おもちゃのようなゴルフ場に逃げおおせると、そこは異世界的なゴルフ場だったという話。父にゴルフの英才教育を受けたゴルフ嫌いなこの男は、ゴルフを彼女に教えつつラウンドをする。そして最後にちょっとしたツイストが。これまたシュールな作品。

    「ケージ、アンプル、箱」は『カラフル』に登場したキャバクラ狂いの男、津田の若き日の話。津田のどうしようもなくアホな女好きが堂々と行進(後進?)するかのような話。

    そして最後、「青色LED」は「エロマンガ島の三人」の後日談という設定。しかもこれ、三人のうちの一人が実は〇〇者だった、という設定。イニシャルで物語は進むものの、だれがどういう立ち位置であったか、島への取材当時の状況が回想される形。

    とまあ、作風に結構振れ幅があり、非常に驚きました。

    ・・・
    ということで、長嶋有氏の作品、三作目を読了しました。

    エロい感じも嫌いではないし、ましてやこのシュールな感じも結構味わい深い。こういうのは絶対に大売れしない(ごめんなさい)と思うと、私のunderdog心が大いに揺すられます。

    ということで、下ネタ系、下品な感じ、シュールな感じがお好きな人には長嶋作品は結構おすすめであります。でも本当に、器用な人だわ。

  • エロマンガ島でエロマンガを読む、というしょうもない企画のためにエロマンガ島に赴く、というあらすじから、婚約者との微妙な関係に思い悩む展開があったり、ほんのりサスペンス的な展開もあったり、ついでにギャートルズが出てきたり、想像できなかった広がりをもつ世界が広がってしまう表題作が楽しい。とともに、その他の作品も、SFだったり犯罪小説?だったり異色の作品が揃っている。

  • エロマンガ島(実在)で、エロマンガを読む。
    期待したほど、、、エッチじゃない。
    面白さは、まぁまぁ。

  • これは昔読んだことがありますが、なんといっていいかわからないですけど好きです。

    なんでも、実在のゲーム雑誌の編集者が体験したことをもとにしてるとか。
    まあ、日置さんのこととかはフィクションにしても、人から聞いた話をここまで膨らまして書けるとは、さすが長嶋さん。
    話した人も嬉しいだろうなあ。

  • 表題作のみ読了。
    のんびりとした間の長嶋節。本作はテーマからしてそもそも気が抜けている。

  • 2015.1.2
    (221P)

  • 個人の思考として、誰かの役に立つ、価値のある人物になりたい、と思うのはただの自己満足への邁進なのか。旅に出て「日常」を脱出する考えは、「日常」に戻るとなぜ消えてゆくのか。

    考える≒現実から一時離れる≒旅

    だからかな。などと考えちゃう時点で、長嶋さんのゲームの基盤にのせられてるような気がする!

    ≒読書=だからやめられない。

  • 「エロマンガ島に行って、エロ漫画を読もう」という、
    ゆるくておバカな企画で、南の島を訪れることになった
    雑誌編集社の三人。

    佐藤は、「エロマンガ島に行く」ことで、彼女ともめる。
    久保田は、入社1年目のオタク系、うるさくて
    めんどくさいけど人の良いおデブ。
    企画発案者の代わりで参加した日置は、スーツと革靴と
    サングラスで空港に登場、無口でぶっきらぼうで怪しい気配。

    ニューカレドニア経由で、がたがた頼りないプロペラ機で
    草原の滑走路に降り立つような南の島「エロマンガ島」へ


    エロマンガ島は、南の島、青い海、ジャングルの大自然いっぱい、
    めずらしい食べ物、人懐こい人たちとの数日間をのんびり過ごす。
    エロマンガ島でエロ漫画なんて、なんて非日常と感じるけど、
    なんでもない日常の暮らしになんとなく溶け込んでいる三人が新鮮。
    そう感じるのは、みんな戻る場所があるからかな。

    ちょっと怪しい日置については、後半の「青色のLDE」であかされる、
    そういうことか・・・でも、戻ってきてよかなったね。
    戻ってくるから旅なんだよと思うよな物語でした。

    エロマンガ島って実在するんだって、で、この話も実話を
    もとにしたフィクションらしいです。

  • 借本。

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著者プロフィール

小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞(文春文庫)、『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』(講談社)。句集に『新装版・ 春のお辞儀』(書肆侃侃房)。その他の著作に『俳句は入門できる』(朝日新書)、『フキンシンちゃん』(エデンコミックス)など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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