退職刑事 (文春文庫 な 48-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 78
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167696047

感想・レビュー・書評

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  • 初めて出会った作家、面白い。
    早速 ブックオフで作者の本を探した。
    久々のヒット。

  • 刑事をテーマにした短編集。
    一つ一つがじっとり、重い。好きなタイプの小説ではないけど、読み応えはあった。

  • 質・内容ともに重厚感ある作品集。

    4話目の『遠野物語』を引用した作品が、特に心に残った。

  • 渋いデカ物。
    最近警察内部の話とかになぜか凝っていて(笑)
    ついつい借りて読んでしまいます。
    きれい事だけじゃない感じが、
    まさに事実であるのでは…と思わされます。

    もみ消しとかね…うん。

  • す、すげー。

    タイトルを考えずに読んで正解。
    一作目の重たさにちょっと沈み、二作目でめまい。
    三作目はなんどもなんども読み直し、ため息。
    四作目は幻想的なエンディングにしばし瞑想。
    そうして、最後で息が苦しくなった。

    短い中にスリラー、恐怖、幻想、狂気、苦しいまでの重たさ。
    ちらほらとのぞく日常がよけい、すぐそこにあるかもしれない隣人の陥穽を思わせる。

    お腹に力を入れて息を詰めて読む、がつんの一冊。
    この作家は、なんだ?

  • 雪国での話がいちばん楽しかった。
    読み終わってからのなるほど感といったらもう。
    でも親子鷹の話も展開的には好き。

    人間的にはレディPの女教師が好きだなー。

  • さまざまな理由で退職した、もしくは退職間近の(元)刑事たちが主人公の短編集。某デカ本屋さんで偶然見かけ、タイトルに興味をひかれ買ってみました。切り口というか設定というか、その辺は斬新だと思うのですが、なんだかストーリー的にスッキリしないというか、重苦しくて救いがないというか、いま一つでした。なんというか、「主役は別に刑事じゃなくても良いんじゃね?」という気も若干します。ワタクシの好みには合わなかったです。辛口でいきます。

  • 題名どおり元刑事が主人公の短編集。どれもハッピーエンドでは無いけれど本人なりに落とし前をつけているので、むしろすっきりしたような感覚で悪くない。「罪と罰の果てに」もよかったし最近のお気に入り作家。

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著者プロフィール

永瀬隼介

1960年鹿児島県生まれ。國學院大學卒。週刊誌記者を経てフリージャーナリストとなり、祝康成名義で『真相はこれだ! 「昭和」8大事件を撃つ』を刊行するなど事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年『サイレントボーダー』で小説デビュー。事件現場で培った取材力を活かし、現代の深部を抉る骨太のサスペンスや犯罪小説を発表している。近著に『帝の毒薬』『カミカゼ』『三日間の相棒』『白い疵 英雄の死』『12月の向日葵』など。ノンフィクションに『19歳 一家四人惨殺犯の告白』などがある。

「2022年 『殺し屋の息子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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