昭和史発掘 2 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2005年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784167697013

みんなの感想まとめ

多様な視点から昭和の歴史を掘り下げる本書は、政治や文壇の事件を通じてその時代の人間模様を描き出します。第2巻では、田中義一内閣の政治的な失策や、著名な作家たちの人間関係にまつわる興味深いエピソードが紹...

感想・レビュー・書評

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  • あくまで客観的視点がぶれないので、読みやすいしわかりやすい。

  • 一つ一つの事件について丁寧に描写した上、筆者の考察が書かれている。上辺の結果だけを見たのでは、根本で何が問題なのか見誤る。これは今の時代にも言えることで、SNSで情報過多な分、自分の思い込みが助長されてしまう。正しい正しくないではなく、様々な視点を見て自分で考えないと偏ってしまう恐れがあると感じた。

  •  第2巻は政治がらみが3編と、これまた文壇ゴシップというか潤一郎春夫事件と天理教の話。前編で誕生した田中義一内閣が、張作霖爆死事件の後処理といか究明を誤って天皇の不興を買い、辞職する。好人物ではあったようだが、著者の筆にかかると宰相としては歴代最低評価とにべもない。谷崎佐藤の妻譲渡問題は有名な話だが、掘り下げてみるとそう単純な話ではないことがわかる。にしてもどうもぼくは人間関係というものにあまり興味がないのか、こういうのは苦手で斜め読み。それより天理研究会がおもしろい。宗教てのはすごいものだ。手っ取り早くのし上がるには、人心掌握術を身に着けて教祖になるのが一番だな。

  • ☆☆☆2020年3月☆☆☆


    ・三・一五共産党検挙
    ・満洲某重大事件
    ・佐分利公使の怪死
    ・潤一郎と春夫
    ・天理研究会事件


    「満州某重大事件」とはいわゆる「張作霖爆破事件」のこと。半藤一利の『昭和史』でも大きく取り上げられている。ただ、読み終えたのがだいぶ前なので、うまく書けない。

    「佐分利行使の怪死」。ミステリーだが、これが仮に殺人だとすれば、自殺に見せかけるのが下手すぎやしないか?
    佐分利氏の利き手を前違えるなど、お粗末だ。

  • 昭和史発掘 [02]

  • 2005年(初出1965年)刊行。

     5本の記事のうち、旧装版第3巻登載で未読の
    ①「満州某重大事件」
    ②「佐分利公使の怪死」
    ③「潤一郎と春夫」
    のみを読破。

    ①③は一般に著名。
    ②は幣原外交の中国での尖兵であった、佐分利駐華公使の死について、他殺説を展開する。
     が、推理の鋭さは兎も角、証憑の面でやや弱いかな、という印象。

  • 読み終えるに時間のかかる厚みのある内容。2015.10.1

  • 谷崎潤一郎から佐藤春夫への嫁移譲の話が面白かった。ただ、もっとこう歪んだ性癖があってこその話だと思うので、そこも突っ込んで分析してほしかったです。
    しかし元々の事件を知っていないと理解できない話も多いので、もっと近代史を勉強しておくべきだったと思いました…、

  • 司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」を読んだ後だったので、満州事変の時に秋山真之がまだ現役の軍人だったということにビックリしました。
    明治開国から昭和って、本当に激動の時代だっんだなと改めて感じました。

    天理教の存在は日本史で軽く習ったぐらいですが、成り立ちが知れて興味深かったです。

  • 松本清張記念館にて購入。
    久しぶりに読むのに時間がかかった本。やはり難しかった。 というより、自分の予備知識不足だ。昭和史を断片的にしか覚えていなかった為、途中で何度も調べながら振り返りながら。それでも飽きずに、さながら推理小説を読んでるかのように感じさせるのは、清張氏の腕。

  • 最初のパートである共産党弾圧は、正直とっつきにくいです。ほとんど逮捕者の名前と履歴の羅列なので退屈ですが、これは4巻のスパイM事件の重要な背景説明になっています。以降の章は張作霖暗殺で確実にペースアップ、昭和史の暗部をフルスピードで突っ走ります。

    個人的には天理会の面々(不敬罪で逮捕)と共産党の逮捕者が、辛い獄中生活の中でイデオロギーを超えて温かい友情を結ぶ辺りがツボでした。微笑ましいし、暗い時代のちょっといいエピソードですね。

  • 次々と事件が起き、いよいよ戦争への外堀が埋まっていく様がわかる。清張さんらしい粘りの資料収集力と、裏筋を読み解く直観力で説得力抜群の展開。

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著者プロフィール

1909年、福岡県生まれ。92年没。印刷工を経て朝日新聞九州支社広告部に入社。52年、「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞。以降、社会派推理、昭和史、古代史など様々な分野で旺盛な作家活動を続ける。代表作に「砂の器」「昭和史発掘」など多数。

「2023年 『内海の輪 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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