しょっぱいドライブ (文春文庫 た 58-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 367
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167698027

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて主人公や登場人物に共感したり魅力を感じることはないが作者の文章や言葉遣いは時折、面白いとは思いました。

  • う〜ん…正直、で?という感じの作品…

  • 3話の短編集。
    ・しょっぱいドライブ
    ・富士額
    ・タンポポと流星

    感想・・・、特に無し。

  • 表題作はほんと、何がいいのかわかんない。富士額のやつも。最後の話は何となく地方と東京の温度差みたいな感じが伝わって嫌いじゃなかった。

  • 芥川賞受賞作品らしいが、悪い意味で芥川賞らしい作品。表題作を含め、計3本の短編。

    テーマは3本とも、「変な男と、したいでもないセックスをする」というだけの話。また、主人公が取り立てて生きる目標があるでもなく、定職についていないか、ついていても特にやりたい仕事でもない、というあたりが、どう見ても芥川賞に志向した作品なのだよな。

    ところで、3本とも「変な男」がそれなりにキャラクターができていて、特に3本目の話には、あと2人強烈なキャラクターが登場する。

    しかし、「いきずりのセックスをする」に引きずられて、何ら面白くもない話になってしまっている。1990年頃のマガジンハウス系女性雑誌の、半ページ小説の延長みたいな話だ。

    「センセイの鞄」に似たような方向性なのに、雑念を加え過ぎたらつまらなくなりましたというような小説。

  • 【本の内容】
    お金か?
    セックスか?
    いや…わたし(34歳・独身)、九十九さん(60代・妻子持ち)。
    しょっぱい愛の物語。
    芥川賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    2003年第128回芥川賞受賞作ほか「富士額」「タンポポと流星」の2作が収録されている。

    表題作は、パートタイマーの34歳独身女と奥さんを寝取られたしょぼい老人が同棲するまでの顛末を描く。

    鋭い人間観察にもとづいた、登場人物たちのふるまいや心の機微の描写が素晴らしく上手な書き手であり、過去の記憶と老人との逢瀬が行きつ戻りつ、なめらかに綴られる。

    同棲する直前のやりとりはまさに絶品。

    共感、いや驚嘆でした。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • この物語は、老人である九十九さんと九十九さんに恩を感じている若い女性が、一緒に暮らすまでの物語である。
    二人は仲が良くドライブしているが、それは九十九さんの優しいからしていると女性は考えている。また、二人は家族には言えない内緒の関係でもあった。
    女性は九十九さんとドライブをしながらも、この人と今後暮らして行きたいと思うのだか、最初に好きになった男性:遊のことが忘れられない。九十九さんといる時も遊と一緒にいた時のことを思い出していつまでも気になって仕方がない。最終的に、九十九さんは優しい人だから、付き合ってみてダメなら別れると言う決断をした女性は九十九さんと少し離れた町で、一緒に住み初める。自分の利益にもならないが九十九さんは、自分がやりたいようにやっている。この姿に女性は新鮮なモノであるに思ったのではないか。彼女もだんだん九十九さんとこれから一緒にいたいと思い始める。

  • 主体性のない女の恋愛を描いた3編。
    どうも人物像がはっきりしない。

    『しょっぱいドライブ』
    30代の女が還暦過ぎたおじいさんと同棲をはじめるまでの話。
    お互いどこが良くて一緒にいるんだ…?
    という疑問が最後まで解消されなかった。
    一番ひどかったと思うがこれが芥川賞受賞作。
    芥賞にしたほうがいいとまでは言わないがなんとも…高尚な解釈を施せばいい作品に見えるかもね、という話。


    『富士額』
    博多に巡業に来た関取と14歳女子が肉体関係を持つ話。
    主人公が文字面以外、14歳である必要がまったくわからない。
    小説というには物語性がない。
    気づいたら終わっていた。


    『タンポポと流星』
    主人公未散が東京で就職してからの人間関係&恋愛話をベースとしながら、幼なじみであり未散を召使のように扱う毬子との関係を描いたお話。

    毬子が本当にムカつく女なのに主人公がのらりくらりとしていて非常にイライラする。
    しかも問題はまったく解決せず、一体何の物語だったのかまったくわからない。


    文章は雰囲気もあり読みやすいものの物語がしょうもないというかない。展開がない。変化がない。

    テイストとしては朝倉かすみと似ている。
    ちょっと変わっている女の日常。しかし朝倉さんよりも物語として起伏がない感。


    この作品には解説がついていなかった。
    解説するほどの物語ではないと言われても納得するくらい、なんだか平坦な世界だった。

  • 数日前に読了もすでに内容忘れる。
    芥川賞受賞ということだが不快感のみが残った。

  • 後ろ表紙にある概要に芥川賞受賞作とあったので読んでみました。
    可もなく不可もなく、別段考えさせられることもなく、ふーんって感じです。

著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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