- Amazon.co.jp ・本 (625ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167701017
感想・レビュー・書評
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最近のmy favoriteな作家である服部さんの本。
これが4冊目になります。
今回はバカラ賭博にハマる雑誌記者の主人公が、
泥沼の世界に沈みながらも、スクープをスッパ抜くお話。
バカラの話だけでなく、
カジノ構想や政治の裏金までもが複雑に絡み合い、
とてもスリリングな設定になっています。
相変わらず、前半部分の説明理解には我慢が必要ですが、
中盤からは少しずつ話が繋がり出し、どんどんのめり込んでいけます。
服部さんの本は、中身をあまり確認する必要もなく、
作者名だけで安心して本を買える数少ない作者の一人です。
他にも何冊かキープしているので、
近いうちに読んでまたレビューします。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
違法なバカラ賭博で多額の借金に喘ぐ週刊誌記者・志貴大希。自己破産寸前のところで探り当てたのは、カジノ合法化を巡る巨大な陰謀。大スクープをものにできるか、借金で破綻するかー志貴の運命は嵐の中の小船のように翻弄されてゆく。
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600ページというボリュームのわりには薄味である。全体的に著しく緊張感に欠けるのがその理由である。アンダーグランドのテーマを取り上げているのに主人公、またその周辺の人物がノンビリしていて、現実に起こっている内容と乖離がある様に感じる。
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何かぼんやりしていたことが、少しわかった。
「カジノ」というものの概要がつかめた。
カジノ構想は、あまり冗談ではない話であることを理解した。
競馬・・・農水省
モーターボート、競輪・・・運輸省
宝くじ・・・大蔵省
サッカーくじ・・・文部省
パチンコ・・・公安委員会;警察
さて、カジノは・・特例法
服部真澄の問題意識は、すぐれたものがある。
そこの中に登場する人物が、
一体何をしようとしているのかが、
ある意味では、人間的でもある。
お金をめぐって、人はいつも悩む。
足りなければ、苦しみもだえる。
借金をする。
自分の入りが少なければ、その範囲内でおこなわないといけない。
そういう場合に、自分はどう考えるのか?
実にお金がさまざまな要因でいる。
そのときに自分は、誰に何を頼むのか?
日継育;
お金をもっている。お金でできることの限界を理解する。
時代のなかにおいて、つねに異端的存在としている。
「突然変異」的人間として描かれる。
企業としての組み合わせ。そして、戦略的思考力。
志貴大希(しきひろき)は、記者。
明野えみるは、ライター。
記者のもつ社会性。階層性。書きたいことも、かけない。
雑誌社に影響力のある存在のダーティーな部分を書くことができない。
アングラ・カジノに出入りするが故に、
アングラカジノの尻尾をつかむ。
大使館のなかで、アングラカジノがひらかれる。
この設定はよく考えてある。
「治外法権」での犯罪的行為。
結局は、何故パチンコが問題がないのか?
景品で変えることができるからだ・・
「明野えみる」という存在は、ちょっとおもしろい。
結構、すばしっこいんだね。機転がきちんときく。
志貴の借金で苦しむ姿が、おもしろい。
奥さんが、志貴の愛を確かめようとするために、
詐欺事件を自演するのも
いかにも、時代的ですね。
ふたりにとって、愛し合うという行為は、
どういうことなのか? -
P625
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4167701014
── 服部 真澄《バカラ 20050610 文春文庫》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20111127
バカラ ~ ロンダリングの実行者たち ~
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バカラ賭博をめぐるストーリー。
公共の賭け事がどの省庁の管轄になっているか、そしてそれがどれほどの財源となっているか 等知らないことだらけでした。
石◯都知事は東京にカジノを誘致したいみたいだけど、沖縄のほうが確率は高いそう。理由は本書でどうぞ(^-^)
未曾有の災害に対する財源のひとつとして、カジノをとうとう設置するのも一案だと思うけれど、これも不謹慎となってしまうんでしょうか。。
利権問題うんぬんでなく、活用できたらいいのに。。これは綺麗事なのかな
Apr,2011 -
違法なバカラ賭博で借金に喘ぐ週刊誌の記者 志貴。そこに日本でのカジノ合法化を巡る巨大な陰謀のスクープが・・・ 大金が動くカジノでの利益は何処に収まるのか。世界を巻き込んでの情報合戦が手に汗握る作品です。服部センセのお得意!ダイナミックな長編小説。ボリュームたっぷりですがグイグイ読ませます。登場する人物も一癖も二癖もあり NHKのドラマを見ているようですよ(笑)
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面白かったといえば面白かった。でも要らない部分もあったなー。細かすぎる説明は読み飛ばしたくなる。それが残念
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〜2006