消し屋A (文春文庫 ひ 16-2)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167702021

感想・レビュー・書評

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  • うーん、まあまあ。ラストで野球選手が翻意したあたり描写不足だと思う。父親の若い頃とかめちゃページ割いてんのにな。この本自体もそうだし、消し屋が一番がツヤつけだよなあと思いながら読んでた。性同一性障害の事を病気と書いたりやっぱ20年くらい前の本だよなあ。当時にしては大胆だったんだろうけどな。

  • 2021年 69冊目

    『凶気の桜』に引き続き「消し屋」シリーズ二冊目です。『凶気の桜』と同じく芋づる式にみつけて図書館で借りました。

    『凶気の桜』では三ちゃんだった消し屋が福岡へ来て幸ちゃんとして仕事をする。

    三ちゃんだの幸ちゃんだの可愛い呼び方をするのは、彼女(彼氏)の性同一性障害の蘭子だけだけど。

    『凶気の桜』の映画では江口洋介が演じていたらしい消し屋。確かに小説の消し屋も江口洋介っぽくてちょっと格好よかった。でも今回は…。

    なんか話が纏まってる様なまとまっていないようななんともドッチラケ感を感じてしまいました。

    野球の描写とか、暴力のシーンとか細かく描いてはあるのだけど、興味を惹かれないからダラダラと感じてしまう。

    私の目標は次なる三部作最後なのでこの本はこんな感じでいいかな。



  • じゃまになった人間を依頼に応じて「消す」という、消し屋稼業の幸三(仮名)は、福岡の旧知のヤクザから、ホークスのキャッチャー真壁を殺さずに消すという依頼を受ける…。

    タイトルから予想はついていたけど、やっぱりヤクザの話か。ヤクザ絡みの話って、うまく乗らないと読めないんだよね。一方でこの本はと言うと、結構念入りに、ネチネチとヤクザの生態やら用語を説明してくれるので、読みやすい方では有ると思う。

    固定の名前を持たない殺し屋が、オカマの同居人と流れ者として九州は博多に降り立つ。表紙のイラストのとおり、無敵とも言える強さと技でバッタバッタと…と思うでしょ?しないんだなあ、これが。

    少なくとも、一般読者に馴染みのない(有ってたまるか)殺し屋稼業というものを「東京では殺しまくった」と過去の一瞬の回想にするのではなく、ちゃんとアンソロジー的に、盛り上げる序盤部分で短く紹介してくれれば、もう少し納得だっただろう。しかし、それがなくていきなり「普段とは違う」という話を振ってきたのは、ストーリー上失敗だったのではないかと思う。

    登場人物をかなり絞っている部分は好感が持てたものの、あんまりそれぞれのキャラクターが生きていないのも残念なところだ。

    序盤にあれはこうでとネチネチと用語や行動パターンを説明してくれるのは、資料を書き写しがちな女性作家に多いため、ひょっとしてと検索してみたら、普通に男性だった。ネチネチ部分のおかげで、全体にストーリーがドライになっている。覚醒剤やヤクザの用語部分では、書き慣れた風を装ってはいるが、全体に上っ面感は否めない。その分、初心者向けの読みやすい文になっているとは思える。

    タイトルでちょっと奇をてらった感があり、内容は堅実なら評価も高かっただろうが、内容も最初からひねられていてもうひと捻り出来なかったので、☆2ってところ。

  • 殺しは鮮やかそうなのに、この仕事は成功と言えるの? 途中の博打の話に熱が入りすぎたり、親方のオムツが心配であまり仕事っぷりが解らず。きっとすごい仕掛けが!と思って読んだのに。

  • 【死ねばいいのに(決め台詞)】

    どんなにいい小説も後ろの数ページ解説が下らないと、ああ。ってなる。その逆もしかり。

    本当に、この人読んで書いたの?脚本家と書いてあるけどただのお調子者で、目障り。

    解説は読む必要はぜったいにない。

  • とにかく普通に一定のリズムで単調に流れていく小説です。

  • よみやすくて、なかなかおもしろかった!
    料理やったら「普通においしい」て言うてるやつ。んだけ!

  • 殺し屋ならぬ消し屋の話。
    普通に面白かった。

  • 下品 x

  • 回想にしか出てこない人物ですら好きになってしまうから、飽きない。
    野仲純(18)には少し期待していましたが、それはともかく。
    ザクザク読めて、爽快。でも最後は少し落ち着いて読み終われました。

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著者プロフィール

ヒキタ クニオ
1961年、福岡県福岡市生まれのイラストレーター、クリエーター、作家。1986年、九州産業大学芸術学部デザイン科卒業。大学在学中に日本グラフィック展で奨励賞受賞。1988年、JACA日本イラストレーション展銀賞。1998年にCD-ROMで、ブラウン管で読む小説「ブラノベ」『ブラノベ人生画報』を発表以降、作家業を営む。作家代表作に、2006年に第8回大藪春彦賞を受賞した『遠くて浅い海』。ほかの作品に映画化された『凶気の桜』『鳶がクルリと』、『触法少女』など。2019年10月に、『「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」―男45歳・不妊治療はじめました』 が実写映画化される。

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