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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784167705640
みんなの感想まとめ
テーマは家族の絆と狂気が交錯する恐怖の物語で、読者は登場人物の心理描写に深く共感し、物語に没入することができます。癇癪持ちの父ジャック、離婚を考える母ウェンディ、特殊な能力を持つ息子ダニーの3人が、呪...
感想・レビュー・書評
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聞きしに勝る大傑作。面白さ半端なし。エンタメなのに文学。(文学が何なのかはよくわかってません)いや〜読後の余韻と興奮が納まらない。ホラーを舐めてた。モダンホラーの帝王の名は、あながち間違いではない。
癇癪持ちの酒癖が悪い父、ジャック。
離婚を考えるが踏み切れない母、ウェンディ。
そんな父母を心配する、特殊能力「かがやき」を持つ5歳の息子ダニー。
オーバールックホテルの冬の管理の仕事の為に家族で移り住むが、そこは長年の怨念が積み重なった血塗られた呪いのホテルであった。
家族三人三様の過去、人物像、心理描写が徹底的に描かれるので、共感し没入してしまう。
上巻はほぼ、それにページが割かれる。
もう息子ダニーが聡明で愛おしい。(幽霊と子どもで怖さ倍増。ホラーの鉄板)父として再起を計ろうと奮起するジャックは、オーバールックホテルの幽霊に弱みをつけ込まれ、変貌していく。そうなるよね〜って感じで読者は納得してしまう。
ウェンディもやり直そうとホテルに来たものの、ジャックの不可解な行動に不安が募り…。
しかし、ホテルの霊が狙っていたのは、かがやきを持つ子どもダニーだった。
雪に閉ざされたホテルは外部と遮断され、絶望感極まりない。
ホテルの霊達が暗躍する様子が不気味すぎる。恐怖と狂気がヒタヒタと迫り、もうやめて〜、行っちゃダメ〜、ギャー、怖っ、の連続。ラストは手に汗握る展開で、本を読んでる事を忘れるぐらいの臨場感だ。文章でこれほど書ける筆力に圧倒される。(ちなみにこれも映画は観ていない。)
もう、止められず読み耽ってしまった。はい、寝不足です。
エロ、グロ、ホラー、スリル、アクションそして愛。私はこういうのが好きなんだと気づきました。面白さてんこ盛りで、読み応えたっぷり、今年のNo.1本になりそうです。(まだ4月だけど)スティーブン・キング恐るべし。
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2025/5/16読了(再読)
雪に閉ざされた〈オーバールック〉では恐怖が本格化。ジャック・トランスが遂にホテルの魔に取り込まれ、狂気に墜ちた所からクライマックスまでの怒濤の展開に、頁をめくれば次に恐ろしいことが待っていると判っていても止まらない。アルコール依存症に苦しむジャックを精神的に追い詰めてアルコールを渇望させ、最後に本当に飲ませて狂気に追い遣っていく、悪しきモノが人の弱さに付け込んでいく様の描写が、木槌を振り回して追いかけてくることよりも怖かった。
小説の登場人物は、大なり小なり作者の分身だと思うのだが、キング自身もアルコール・薬物依存の経験があり、本作発表当時の年齢も近かっただろうジャックとのシンクロ率は高そうな気がする。とすると、続編『ドクター・スリープ』のあの展開は、本当は善良だったのに怪物と化して死んでいったジャックをキング自身が憐れと思ったのか、それとも幼い頃に父親が失踪して母子家庭で育ったキングが“父親”と一定の折り合いを付けられたからなのか、とも思うのだが……“それは、また別の話”ですね。
以下、オマケ。――'25年5月現在、当〈帆掛船のネット上の本棚〉で司馬遼太郎に次ぐ登録数のS・キング作品だが、実際の蔵書数でもこの2人が多分ツー・トップで(とは言え、両者とも分冊されている作品が多いので、作品数なら有栖川有栖やディクスン・カーの方が上回っているかも)、キング作品は'08年に〈文春文庫〉から出た新装版の本作と『ミザリー』とが蔵書の始まりである。中高生くらいまで「グロくて怖い話を書く人」という一面真実ではあるが偏った印象を持っていたのに、長じてファンの端くれになったのは、小泉八雲に始まり〈角川ホラー小説大賞〉受賞作も読んで、一定のホラー免疫が付き、そろそろ海外の本格ホラーをと思っていた所で出会えたからだろう。『スタンド・バイ・ミー』で「いつかことばを使い果たしてしまうのだろうかと考え」ていた御大だが、作家生活50年を迎え、『フェアリー・テイル』みたいな大作を生み出す創作力はまだまだ旺盛の模様。お歳ではあるが、これからも健康に気を付け、恐怖と幻想と感動の王国(キングダム)の版図を広げて頂きたい。ファンの端くれのささやかな願いである。 -
下巻の後半、一気に読んで寝不足(そして眠れなくなった・笑)
ジャックが自分の心と戦う場面で、もっと頑張ってよ!!と思ったりもした。癇癪持ちの父親でも、ダニーは本当にジャックのことを愛しているんだもの。頑張ってほしかった…
そしてハローランがいてくれて良かった!
一応、ハッピーエンドにはなったので、キングを読む時のいつものモヤモヤ感はなく終われた。
けれど…
ハッピーエンドなのに、不安感が残るのはキングならではだなー -
宮部みゆきさんの書評を参考に、
『シャイニング上』→『ドクター・スリープ上下』→『シャイニング下』の順に読んでみた。両方の感想をまとめて書きます。
個人的に、この順番で大正解だった。
「かがやき」を持った人の宿命について理解してから読んだほうが『シャイニング』は面白かったと思うし(たとえば、終盤で、ハローランがスノーモービル借りる男もかがやきの持ち主だってわかったときには、なんかにんまりしちゃったもんね)、『ドクタースリープ』で少女アブラが真結族の女を「すべた」ってののしるところ、「子どもがそんな言葉使うか?」と違和感をおぼえたんだけど、『シャイニング』でジャックがウェンディを同じ言葉でののしったところを読んで、「あ、それでか…」と、つながったり。
2作品に共通して言えるのは、「長かった」。でも、読み終わってみると、どちらも満足できた。
『シャイニング』でよかったのは、核家族の閉塞感のリアルさ。ウェンディに殺意を感じるジャックの心理描写とか、同じこと夫から思われてるんじゃないかとビクビクしました。
『ドクター・スリープ』のほうが、いろいろな登場人物が出てくるぶん、エンタメとして楽しかったと思う。あと、特筆したいのが、人が死ぬときの描写。まさしくpass away というか、こちら側からあちら側にうつっていく感覚がすごくリアルで、ああ死ぬってこんな感じかな…と肌で感じられた。
でもやっぱり私は映画『シャイニング』が一番好きだ!!キングは不満もあったようなんだけど、キューブリックの読解力・表現力、すごくない? -
上巻の大人しさはこの下巻の爆発の為の溜めモーションだった。映画を観て小説も読むとスティーブンキングが映画の出来に怒った理由がよくわかる。映画も映画で良いんだけどね。読み終わった後の清涼感、カタルシス、どれも一級品。良い小説だった。
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キューブリック版は狂気と化した父親が描かれるが小説版は父親が最後まで息子を愛している様子が描かれている。ホラーより感動
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今回ようやく原作を読んでみて、キューブリック版はかなり改変していたんだなということが分かった。あの有名な双子の女の子とか全く出てこなかったし(笑) ジャックに対する不快感がやばいのは同じだった。でも最期は悲しい。ウェンディは原作のほうがかっこいい。ダニーの能力については、映画ではほとんど言及されなかったように思うので今回色々と知れて良かった。ハローランさんもかっこいい。続編の『ドクター・スリープ』も読まないと。
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内容
すずめばちは何を予告する使者だったのか?鏡の中に青火で燃えるREDRUMの文字の意味は?絶え間なく襲い来る怪異の中で狂気の淵へ向かう父親と、もうひとつの世界へ行き来する少年。恐怖と憎しみが惨劇へとのぼりつめ、そのあとに訪れるものとは-。現代最高の物語作家、キングの精髄この一作にあり。 -
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ダニーと、彼の持つ不思議な力“輝き”が中心に描かれているだけでなく、父親の心理描写も原作では多く描かれている。
アルコール中毒になった父親が、教師という仕事から離れざるを得なくなったことや、アルコールが原因で息子ダニーを傷つけてしまったことなどに悩み、後悔し、アルコールを断ち切ろうと努力するが、うまくいかない生活のためにアルコールに依存したくなり迷い葛藤する。
こういった描写がされているのは、キング自身がアルコール依存症であったからかもしれない。
物語のラストも映画と原作では随分異なっている。
映画では、ダニーに焦点が当てられていないため、ダニーを救おうと孤軍奮闘するハローランといった描写はあったのかどうかさえ憶えていない。
不思議な力や迷い悩む父親など単なるホラーというよりは、ファンタジーな要素もある作品だった。
確かにキングの描いた「シャイニング」と映画「シャイニング」とは同じであって同じでない。キングに不満があっても仕方ないかもしれない。
それでも映画は視覚的な効果は最大限に活かされた魅力のある作品だと思う。
映画には映画の、原作には原作の、それぞれに面白さのある「シャイニング」。
映画を観てから原作を読んだわたしは、またもう一度映画を観たくなった。 -
めちゃくちゃ面白かったので何度でも読みたいが、怖すぎてもう一度読む勇気がない。幼少期から怪談やホラーは数えきれないほど読んだけど、さすが金字塔と言われてるだけあってダントツで怖い
あとアルコール依存症をきちんと「病気」として描いてるのが良いなと思った。そういった日常の些細な事象にも目を背けず、ホラー小説でそこまでするかというほど繊細に描き切るのがキングにしかない良さだし、それによって逆にホラー要素をより身近に感じさせて恐怖を煽っているのかなって。もうこの分野ではキングの右に出る者は現れないだろうな
この本だったか忘れたけど、昔キングの本の後書きで「子供の頃、電気を消すと天井の木目が人の顔に見えたり、ハンガーにかけた服が人影に見えたりした。そういった日常に潜む純粋な恐怖心を描きたい」みたいなことを言ってた気がして。どの本もそれを体現しているところに物書き魂を感じるし、だからこそ読んでいる間も読み終わった後も「誰かに見られてるのでは」なんてつい振り返ってしまうほど背筋が凍る恐怖心を植え付けることができるのかなと思った。小説でここまでできるのは感服だし、文章の力を感じた -
主要人物の生い立ちや過去、世界を彩るキャラの存在、かがやきという設定、映画では分からなかった細部を知れるという小説の醍醐味
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映画を観ていたためある程度内容は知った上で読み始めましたが、下巻からのたたみかけるような著者の筆致に引き込まれて、読まされます。
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文章でここまで気味悪さを表現できるのすごい
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何十年も前に読んで記憶違いで覚えていたことが、間違ってて良かった。
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さあ皆様、お立ち会い。
ここに描かれるのはあるホテルでひと冬を過ごす事になった親子三人の物語だ。
何? そんなのつまらん? そんな事言わないで。ほら、頁を開いて読んでごらん……。
キングがキューブリック版をこき下ろしたのは有名だが、わからなくもない。ここにある親子の絆は欠片も出てこないし、ジャックはただの危ない親父で、次第に精神を狂わせていく怖さが出ていないからだ(個人的にあれはあれで悪くないし、面白いのだが)。
ここで目を惹くのはエンターテインメントとしての構成の上手さだ。何度読んでもドキドキ、ワクワク、同じところで怖がってしまう。
オーバールックホテルにようこそ! 入る時はニコニコ、出ていく時はどうなっているかわかりません。当ホテルでは永遠に遊べる楽しい仕掛けがたくさんございます。皆様にご愛顧頂ければ幸いです……。 -
映画を見てからの読了。映画版と原作ではベースは同じだけどいろいろ違うね。
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一人一人のキャラクターが映画より深掘りされていて徐々に狂って行く感じもより不気味なので、物語としては小説の方が断然面白い。ただ、どちらが好きかと言われたらキューブリックの全部語らず画で魅せる方が好きかな。
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2023/05/23
著者プロフィール
スティーヴン・キングの作品
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感想 :

頑張って耐えなくても大丈夫でした?w
頑張って耐えなくても大丈夫でした?w
もしグロかったら薄目で耐えようと思ってたのですが、グロ耐性ゼロの私でも意外と大丈夫な感じでした( ´∀`)b
グロよりも、精神的に...
もしグロかったら薄目で耐えようと思ってたのですが、グロ耐性ゼロの私でも意外と大丈夫な感じでした( ´∀`)b
グロよりも、精神的に追い詰められていく緊張感と恐怖の方が辛かったです╭( ๐_๐)╮
1Qさん、お疲れのところコメントありがとうございます!毎日お疲れ様です(◕ᴗ◕✿)
優しいお気遣いありがとうございます(*´ェ`*)
Naotyさんも疲れないよう...
優しいお気遣いありがとうございます(*´ェ`*)
Naotyさんも疲れないようにしっかり休養を取ってくださいね〜!