ミザリー (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年8月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784167705657

みんなの感想まとめ

恐怖と緊張感が絶え間なく続く物語で、衝撃的な展開が読者を引き込む。売れっ子作家が狂信的なファンに監禁されるという設定は、恐ろしさと同時に独特のユーモアも交えられており、緊迫した状況の中に笑いを見出すこ...

感想・レビュー・書評

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  • 面白過ぎた。衝撃的な展開の連続で飛ばし過ぎ。これ、最後まで持つの?と心配したけど無用だった。はい、最初から最後まで文句なしに怖くて痛くて面白いです。
    売れっ子作家が不慮の事故で大怪我をし、元看護師の熱狂的なファンに監禁される怖いお話。
    元看護師のアニーの狂いっぷりが豪快で想像を超えてくる。作家ポールがいけ好かないヤツなので、可哀想とばかり思えない。そして悲惨な状況なのに所々、笑ってしまう描写がある。結末がどうなるのか早く知りたくて読む手が止まらなかった。
    作中作の「ミザリー」の物語の意味が理解できなかったのが、私の読解力の足りないところ。考察サイトを探そうと思っている。

    稀代のストーリーテラー、スティーブン・キングの大傑作。ホラーも人怖もお手の物。最後まで読者を惹きつける天才だ。キングの他作品も読んでみたいのだけど、怖がりの私は決心がつかず、書店で「シャイニング」を手に取っては怖気付いて棚にしまう行動を繰り返している。はたから見た人はそれこそホラーだよね。

  • 何度読んでもアニーが怖すぎる!
    怖すぎるのよ!
    指の間から震えながら覗き読むような感じ。

    狂ったファンに監禁された小説家。
    運がないといえばそれまでだけど、ほんと恐ろしすぎる話。
    なのに読み返しちゃうんだなあ。

  • 学生時代に初めて読んだ『ダーク・タワー』を一巻で断念。
    以来、キング作品は合わない、と長く避けていた。

    最近、ミステリー系やホラー系ならどうだろう、と思い立ち、選んだ「ミザリー」。

    むちゃくちゃ面白かった!

    映画も未見ながら有名だから、ストーリーはふわっと知っていたけれど、アニーが想像以上だった。

    彼女の異常さが二重三重なのが絶望感につながって、恐怖をさらにあおる。
    敵は彼女だけじゃないのもリアリティ。
    逃げるチャンスがあるから、逃げられるわけじゃない。
    そこをしっかり突いてくるのもアニーの怖さ。

    作中作に読みたいと思わせる魅力があるのが、説得力になっている。
    確かに、一番の復讐だ。

    創作者の業、みたいなものが各所に垣間見えて、そこも興味深かった。

  • 後半はページを繰る手が止まらなかった。

    人物が徹底して作り込まれているため、まるで自分が主人公ポールであるかのような臨場感で物語に引き込まれた。

    監禁され、足を切り落とされ、名誉を剥奪されたポールが、四肢満足で頑強かつ狡猾なアニーに一矢を報いようとするが、、、。

    あらゆる事象がポールに牙を剥き、強くあろうとすること自体が不可能に思える状況のなかで、それでも最後の最後まで自尊心を保ち続けた彼に一縷の光が差し込み、物語は大団円を迎える。

    こうして振り返ってみると、勇者が龍を倒すという王道の物語にほかならない。だが、スティーブン・キングの手にかかれば、擦り尽くされた英雄譚でさえ、傑出したサスペンスへと一新されてしまうのかと、舌を巻かされた。

    極上のエンターテインメント。

    • あっしーさん
      ゴクドーさん

      本日ブックリストにいいねを頂いたものです。
      (アプリ内に会話機能がないのでこちらですみません)

      ゴクドーさんの本棚拝見し、...
      ゴクドーさん

      本日ブックリストにいいねを頂いたものです。
      (アプリ内に会話機能がないのでこちらですみません)

      ゴクドーさんの本棚拝見し、自分の好きな本がたくさん登録されていてびっくりしました!
      しかも年齢も近く(当方25歳です)、同年代で自分と似た感性を持った方はなかなか珍しいと思い、驚きはひとしおです。

      私は最近読書熱が一等増しており、どんどん本棚を追加できそうな予感です。
      ゴクドーさんの本棚も時々チェックさせていただくので、ぜひよければ私の本棚もまたご覧ください^_^
      2026/01/12
  • スティーヴン・キングの作品。ポール・シェルダンとアニーのほとんど二人しか出てこないのに、500ページ超えの本がぐいぐいと進んでいく。最後の1ページまで何が起きるのかハラハラドキドキしながら楽しめました!

  • 面白かったけれど、背筋が震え上がるくらい恐ろしい話だった。アニーがひたすら怖かった。

  • ポールが狂ってく文が面白い。アフリカ!
    ハッピーエンドなのもポイント高い。無駄に不穏に不条理に終わるホラー多いんだもん。

  • いやなものを書かせると天下一品なキング。斧の件、やめてくださいよ…

  • 怖いしイライラするし痛い。読みやすい文体ではないのと余りにも長くて辛かったけどその長さも含めてこの作品なんだろうなと思いました。

  • 自動車事故で意識を失った小説家のポール。目が覚めると彼の両足は骨折していて、中年の元看護士、アニーに介抱されていた。アニーはポールの小説『ミザリー』シリーズの大ファン。彼を麻薬漬けにして、虐待を繰り返しながら部屋に閉じ込めて『ミザリー』シリーズの続編を書かせようとする。

    異常な行動を続けるアニーだったが、ポールが書いた子供だましのような続編では納得しなかった。追い詰められた状況でポールはかつてないほど集中し、『ミザリー』シリーズで一番の傑作を書き進める。

    アニーのいない隙にポールは家のなかを探索して、スクラップブックを盗み見る。そこには、幼少期、学生時代、看護師として働いていた期間、そして現在、アニーの殺人歴が記されていた。

    ポールが部屋をこっそり抜け出していたことはアニーにバレていた。彼は足首を切り落とされてしまう(その後、左手の親指も切断される)。アニーの精神は明らかにまともではなくなってきていた。
    そんなとき、警官がアニーの家を訪れる。ポールが窓から警官に合図を送った直後、アニーが警官を殺害した。

    行方不明の警官を探しに、さらに警察たちがやってくるだろう。そのときがこの生活の終わりだと二人とも気づいていた。アニーはやってきた警官たちを殺し、ポールも殺し、自身も死を選ぶだろう、と。
    彼女の心残りはポールが書き進めている『ミザリー』の最新作。身体を切り刻まれ、精神的に追い詰められたこの状況でポールは最高の集中力を発揮して小説を書き上げた。

    『ミザリー』の完成を喜ぶアニーの目の前でポールは原稿に火をつけた。彼は慌てたアニーに不意打ちを仕掛け、やっとの思いで彼女を殺す。
    警官たちに救助されたポールは治療を終え、現実世界に戻るが、アニーのプレッシャーも麻薬もないなかで小説を書くことができなくなっていた。しかし街を歩く少年の姿から物語を広げていくことができそうな予感がした。

    ---------------------------------------

    『ミザリー』に固執するアニーの様子がイカレてるのはもちろんのこと、以前から何十人も証拠を残さずに殺している(!)、それらを報じた新聞記事をスクラップブックに綴じている(!)、というのは超サイコ野郎としか言いようがない。
    そんなイカレたサイコ野郎に捕獲されたポールは間違いなく悲惨なのだけれど、とてつもない集中力を与えられたことは作家としてはある意味幸福のようにさえ見えてしまった。地獄のなかの幸福。恐ろしいのに本望。

    しかし看護師が患者を事故に見せかけて殺す、というのは日本でも数年前に発覚したばかりだし、調べてみると世界中で昔から起こっていることらしい。
    そういうことをしてしまう人の頭のなかでは一体なにが起こっているのか疑問だったけど、案外普通の人と変わらないのかな、と思った。その辺の人と同じように本を読んで、登場人物を気に入ったりする。そして生活のなかで誰かを邪魔だと思ったりする。おかしなところは何もない。ただ、殺人を実行するか、しないか、それだけ。
    大きな違いだけど、自分がその線を踏み込えないとは言い切れない。自分がおかしくないとは言い切れない。
    (アニーは自分がおかしいとわかっていたみたいだったけど)
    頭がおかしい人は自分がおかしいことに気づかない。

    開放されたはずのポールが、アニーと麻薬の呪縛から抜け出せないラスト直前はとても興味深かった。
    逮捕されちゃうから麻薬をやるわけにはいかないけど、絶対に明日死ぬとかそういう状況だったら麻薬やりまくってわけわかんない状態で死にたいぜ。

  •  狂信的な愛読者・アニーの異常な心理と行動、人気作家・ポールを襲う惨劇の数々、徐々に疲弊していくなかで一人のために無理矢理作品を書かされる彼の心境が終始スリリングに描写されていて、アニーの所業の数々と相まってファン心理の恐ろしさを凝縮した戦慄必至の恐怖小説だった。

  • ■狂信という名の檻――再読で気づく静かな恐怖
    ベストセラー作家ポール・シェルダンを襲ったのは、雪嵐による事故と、自称「ナンバーワンファン」のアニー・ウィルクスとの出会いだった。
    物語の中盤までは、身動きの取れないポールの絶望が淡々と描かれる。正直なところ、再読の目で見ても、序盤は展開が停滞しているように感じられた。しかし、アニーがネズミを握りつぶし、その狂気が表層に溢れ出した瞬間から、物語は一気に加速する。
    本作を読んで改めて感じるのは、純粋なホラーというよりも、逃げ場のない心理的サスペンスとしての強烈さだ。特に強く引き込まれたのは、ポールがコーヒー・テーブルの下で見つけたスクラップブックをめくる場面である。アニーの隠された過去が、ページをめくるたびに剥き出しになっていく描写には、生理的な恐ろしさを覚えた。
    終盤、ポールが反撃に転じるシーンでは、それまでの圧倒的な支配者であったアニーが急に脆くなった印象を受ける。だが、それは彼女の強さが「執着」という名の不安定な土台の上に立っていたからに他ならないだろう。
    「書くこと」でしか生き延びられない作家と、自分の望む物語以外は認めない狂信者。二人の歪な共同作業の果てにある結末は、何度読んでも鳥肌が立つ。
    ■マーク・チャップマンの逸話について
    訳者あとがきの記述についてはスティーブン・キング本人が繰り返し語っている有名なエピソードらしい。
    キングに執拗にサインと写真を求めてきた男がいた。キングはその男の異様な雰囲気に戦慄しながらも応じたが、その翌年、ジョン・レノンが射殺される。犯人としてニュースに流れたマーク・チャップマンの顔を見たとき、キングは「あの時の男だ」と気づき、深い衝撃を受けたという。
    この「見知らぬ熱狂的ファンに命を握られる」という実体験の恐怖が、のちに『ミザリー』を執筆する際の大きな動機となったと言われている。物語の背後には、現実の狂気が潜んでいるのだ。

  • 途中で1週間置いた

    途中で本を閉じた。また開くのに1週間かかった。
    こんな体験は初めてだった。怖かった。読むのを再開するのが。舞台であるあの部屋の出来事の続きを見るのが。
    この本の中で、残酷な場面は、多くはないかもしれない。実際に数えてみれば2カ所か3カ所か。でも、一々こたえた。文字を追うだけなのに映像が浮かんだ。
    作家の腕がいい、としか言いようがない。
    映画も知られている作品だし、これまで観ていなかったから観ようと思っていた。でも、今は迷っている。

  • ミザリーが怖すぎてハラハラドキドキ、こういうパニックホラー大好き

  • 登場人物はほぼ2人。監禁された部屋(というかベットの上)だけでほとんどの話が進むシチュエーションでこれだけのページ数を最後まで飽きさせず読ませる手腕はお見事というほかない。

  • 怖かったぁ。映画より数倍怖くて痛かった。(足を斧で切断されちゃうんだよ)
    ミザリーはこの精神異常のおばちゃんの名前ではなく、ポール・シェルダンが書いてる小説の主人公の名前ね。
    ミザリーの続きを書かせる為に買った中古のタイプライターのnの字がなくてそこだけ手書きになっていてなんか不思議だったわ。(ミザリーの小説もこの小説に挿話されている)
    とにかく、あの殺人のスクラップ、一体何人殺してきたの?
    でも結婚してた過去とよくその夫は殺されないで離婚できたよね。
    アニー・ウィルクスそうこの名前よ。この殺人鬼の狂人と雪深い山奥で2人で身動きがとれない状態での生活。
    それだけで発狂しそう。
    やっぱ、スティーブン・キングはすごい作家だわ。

  • 小説

  • とにかくこわ面白い。

  • ハラハラドキドキサイコホラー

  • 作家ポールを監禁する自称「ナンバーワンの愛読者」アニーの圧倒的な異常性、絶望的な展開、絶対的な恐怖が物語を支配し、読み進めるのが次第に苦痛になる。それでもページをめくる手を止められない。S・キングの筆力に脱帽。

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著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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