魔術師 上 (文春文庫)

制作 : Jeffery Deaver  池田 真紀子 
  • 文藝春秋
4.03
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本棚登録 : 632
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705688

作品紹介・あらすじ

ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生、犯人は人質を取ってホールに立てこもる。警官隊が出入り口を封鎖するなか、ホールから銃声が。しかし、ドアを破って踏み込むと、犯人も人質も消えていた…。ライムとサックスは、犯人にマジックの修業経験があることを察知して、イリュージョニスト見習いの女性に協力を要請する。

感想・レビュー・書評

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  •  音楽学校で発生した殺人事件、犯人は人質をとって立て籠もるが警官が中に踏み込むと犯人も人質も消えていた。マジックとイリュージョンを駆使する犯人に、ライムとサックスが挑む。

     相変わらずの安定した面白さ。特に今回はイリュージョニストという華麗で魅力的な犯人像で、犯人とリンカーン。ライムたちの頭脳戦は惹きこまれること必至!

     上巻ながらツイストあり、先の読めない展開に、もうこんな場面持ってくるの、というクライマックスさながらの対決シーンまであって、本当に読者を飽きさせない作品です。作者のジェフリー・ディーヴァ―のサービス精神がうかがえます。

     そうした派手さがありながらもディテールがしっかりしているのもまた魅力。イリュージョンの話はもちろんのこと、犯人の次のターゲットに気づくヒントとなるのが、科学捜査に基づいた細かい証拠で、華麗さと繊細さをしっかりと両立させています。

     ますますスピードが上がってくることに期待しつつ、下巻に入ります。

    2005年版このミステリーがすごい!海外部門2位

  • リンカーン・ライムシリーズ#5。マジックやイリュージョンの世界を舞台に繰り広げられる、探偵と連続殺人犯との「化かし合い」。

    ジェットコースターさながらのドンデン返しがディーヴァーの真骨頂だけど、それがマジックの「ミスダイレクション(誤導)」の手法と共鳴して、いっそうの緊迫感を呼び起こす。

  • リンカーン・ライムシリーズ第五作。

    イリュージョニストのお話。
    犯人の狙いがくるくると変わって戻ってきたのには、
    ちょっとがっかり。
    前作で実力を認めていた中国の刑事を死なせてしまった反省からか、
    新人イリュージョニストに手を貸す場面は余計な気もする。

    (下巻へ続く)

  • 「人生って、大部分が幻想なのではないかしら。だって過去の出来事はすべて記憶でしょう?
    そして未来は想像だわ。どちらも幻想よ。記憶は信用できないし、未来については推測するしかできない。絶対に現実と言い切れるのは、いまこの瞬間だけ。しかもそれだって想像から記憶へ刻一刻と変化し続けているわ。ね?人生の大部分は幻想なのよ。」

    というカーラのセリフがいい。

  • ああおもしろかったー。本当にどんでん返しにつぐどんでん返しで、ハラハラした。でも、ああそれだけはやめてーとかああまさかそんなーと思って一瞬暗い気分になるんだけれど、結果よいほうに転じてほっとするというのが多くて、読後がさわやかでよかった。脇役についてもきちんと書かれているところが好き。愛情を感じる。サックスについてはもちろん、今回はカーラも、男社会でキャリアを積むことの難しさとか、女性の立場が書かれているところも好き。カーラがコーヒー中毒だとか、余分な細かい話も多いと思うんだけどそういうのも好き。ライムシリーズって、四肢麻痺の科学捜査員とか、殺人鬼とか、どんでん返しとかのキーワードから、どうも重々しい陰気なイメージを持っていたんだけれど、そうじゃなくてむしろすごく温かい感じがする。シリーズが進んでおなじみの登場人物たちに愛着がわいてきたっていうのもあるんだけれど。あと、四肢麻痺のライムが普通の人にはなんでもないことをたくさんあきらめて、ときどきシニカルになりながらも、前向きに生きているところが実はけっこう励みになったり。「悪魔の涙」の筆跡鑑定人がちょこっと出てきてうれしかった。大好きだったんだけど、これもシリーズになればいいのに。

  • リンカーンライムシリーズ5作目は『魔術師 イリュージョニスト』
    今までのシリーズとは何か違う感覚、訳者も多少言い回しが変えているのは意識的なものなのか、何故だか読み進めるのに倍以上の時間を費やした今作。イリュージョンの演者や専門用語につっかえるためなのか、展開によるものなのかは釈然としないのですが…
    (こんな曖昧な表現をライムに報告したら即クビにされると思われます)
    ともあれ先の展開が気になるのは毎度のことで、正直に言うと上巻は色んなピースが多少なりとも、とっちらかったままで終わるので、下巻できっちり回収しに行ってきます。
    ということでこのまま下巻へ→

  • 「探偵対マジシャン」という構図が痺れる。
    追走劇のスピード感と
    捜査の、推理パートの楽しさ
    前二作で脱落しそうな方…ここまでは読んで欲しい!

  • さて、読者評価の高かったこの作品ですが、一言で言えばやりすぎです。
    魔術師はスーパーマンではありません。
    特に気になったのが何点かあります(少しネタバレあり)、まず腹話術で声のする位置まで変えられるわけがありません、そして、早変わりですが衣装は変えられてもメイクや髪型は時間がかかりますよ、さらに手錠を外すのもこのプロット(口中や皮膚の下にピッキングが隠れるほど小さい)ではあまりにも無理があります・・
    そして、今回の現場検証による証拠品調査はあまり役立ってはいませんでしたね。
    さらに、バーク巡査の行方は結局どうなった?

    物語の奇抜性を優先するあまり、細かな設定で破たんを招いている点で、凡作となってしまいました。
    シリーズ5作目という点も考慮して、辛口の評価です。

  • 二転三転四転五転。参った参った。非常に短い期間の逆転劇。最後の逆転(カーラ)は、ここまで二人三脚でやってきてそりゃないだろうという感じ・・・でもう一回。スピード感があって登場人物魅力的でした。法月綸太郎さんの文庫解説で、カーラの師匠と弟子の関係がライムとサックスに繋がる?何か意味深。

  • リンカーン・ライム宅は、なんでこんなに警備が甘いのか不思議。しかし展開速いし面白い。

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