ウォッチメイカー 下 (文春文庫 テ 11-18)

  • 文藝春秋
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感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705893

作品紹介・あらすじ

サックスは別の事件を抱えていた。公認会計士が自殺に擬装して殺された事件には、NY市警の腐敗警官が関わっているらしい。捜査を続けるサックスの身に危険が迫る。二つの事件はどう交差しているのか!?どんでん返しに次ぐどんでん返し。あまりに緻密な犯罪計画で、読者を驚愕の淵に叩き込んだ傑作ミステリ。2007年度「このミステリーがすごい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、「日本冒険小説協会大賞・海外部門」大賞。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ史上最強の敵ウォッチメーカー
    なるほど最強ヽ(´▽`)/

    アメリア他、被害者、関係者などなど
    スッキリ解決!

    ウォッチメーカーは…ですけど(´ω`)
    今までの犯人とは違って嫌いになれない私笑
    さらに進化して登場するのかしら…?

  • リンカーンシリーズ 第8作
    あっちもこっちもつながって、つながりのきっかけを思い出すのが大変
    無駄がひとつもない
    最高

  • 少年は生まれながらにして孤独だった。
    予定外にできた子供だったから、両親の接し方はーどこか戸惑ったような雰囲気がつきまとっていた。
    チァールズは自分の時間を何かで埋めずにはいられなかった。
    家を満たす堪え難い静けさにじわじわと絞め殺されていくような気がして怖かった。249ぺージ引用

    知っていたかヴィンセント。メディキュラスって言葉は、おびえるという意味のラテン語メティキュロサスから来ているんだ。
    正確でない物、秩序だっていないものを目にすると、頭を掻きむしりたくなる。250ページ引用

    3度目の購入です。当時何度も読みました。

  • 実に寝られた作品。読みごたえがある。途中で終わったかと思ったら、まだ続くところが実にうまい。

  • やっぱりおもしろかった。
    どんでん、どんどんでん、でんどんでん返し。
    さすがに多いわ。ってなったけどまあよし。

  • このミス海外編2008年版1位。リンカーン・ライム・シリーズ7作目。1作目のボーン・コレクター読んで以来に2冊目。これまでの海外編1位のやつは、やたら難解で読みにくやつばかりだったけど、この人の本は読みやすい。殺し屋にやられたと思ったらギリギリで推理が間に合って事件を未然に防ぐ展開が続いて、安心しながらドキドキできて心地よい。何層にも偽装を重ねて裏をかくのが現実離れしてるんだけど、目につくような瑕疵がなく納得させられてしまう。論理の美しさと、感情移入できる自然な表現で最初から最後まで楽しめた。

  • シリーズ第7弾。不気味で残酷な犯人がいてそれに挑むライムたち。サックスの父親のことや過去のこととかプラスキーの成長とかもあってシリーズとしての面白さも充分。証拠から結論を出し、解決かと思ったらまだその奥に隠されたものが見えて終わりがなかなか見えてこない。この二転三転する展開が素晴らしい。強引さは全く感じられずにスムーズに読めるしなんといってもどんでん返しのキレがいい。7弾までの最高傑作。

  •  すごいエンタメ小説を読んだなあ、と読み終えて思わず感嘆の溜息をついてしまいそうな、とにかく面白いミステリーでした!

     読み終えて、この『ウォッチメイカー』の下巻のイメージは、ボクサーが浮かんできます。鮮やかなツイストの連続、めまぐるしく変わる展開は、蝶のように舞い、蜂のように刺す、そんな身軽なボクサーのイメージを浮かべてしまいます。

     ただ、この小説の凄いところは、その一発一発のインパクトが強いところ。息つく暇を与えないとはまさにこのことで、「なるほど、そうきたか」と思わせたら、「え!? こう来るの!」となり、そしてさらに「また、流れが変わった…」という展開が続くのです。いつ果てるか分からない激流にずっと押し流されているようで、どんどん読みふけってしまいます。

     身軽に打ってくるパンチがジャブどころか、いずれもストレート並みの重さがあり、そして、アッパーもしっかりと決めてくれる、そんな小説なのです!

     展開、構成の妙ももちろんありますが、シリーズ一作目の『ボーン・コレクター』とのつながりや、捜査官のアメリア・サックスの刑事の威信を懸けたドラマなど、他の読みどころもしっかりと押さえているのも、うれしいところです。

     単体のミステリとして読んでも面白く、シリーズものならではの面白さもしっかりとある。リンカーン・ライムシリーズの中でも、評価が高いのに納得の作品でした!

    2008年版このミステリーがすごい! 海外部門1位

  • 面白い!
    ジェットコースターのように事件が起きて、
    ドンドンどんでん返しが起きる
    初期の頃の雰囲気に戻っています。

    今回初登場のCBIのキャサリン・ダンスが、
    中々良いですね。

    それと、ルーキーのロナルド・プラスキーが、
    いい活躍をしています。

  • 相変わらず魅力的な犯人に、今回は魅力的な捜査官も登場してその対決がなかなか面白かった。
    アメリカの刑事ドラマによくある、二つの事件を同時進行させながら、やがては交錯するとゆう展開にさらに一捻り。キネシクスのうんちくも興味深い。
    ウォッチメイカーの今後の登場に期待。

  • 面白いんだけど、難しい。操作関係の単語が難しい。アメリカ人の名前や場所の名前が覚えれないから、次に出たときピンとこない。
    シリーズ一作目を見てないから、レギュラーの登場人物の関係性や人物像がぼやける。

    と、まぁ、難しいんだけど、面白い。
    どんでん返しからの、どんでん返し。
    アメリカの小説はどうしても理解度落ちるから、映像化されて、それを映画とかで改めて見て、やっと理解できるぐらいだわ。

  • いや〜、参りました。
    こんなに大きなどんでん返しが待っていたとは。
    ただただ読んでて楽しかった。
    ストーリー的にも本当に素晴らしかった。

  • 傑作!いいから黙って読め!
    これに尽きる。

    野球をやっていると思っていたら、このルールはラグビーだと気づき、次の瞬間、カーリングに興じていたでござる。

    どんでん返しに次ぐどんでん返し。
    いわゆる「どんでん返し」とは、予測がつかない方向にストーリーの流れが急変することである。しかしジェフリー・ディーヴァーは、どんでん返しと同時に読者の脳を金属バットで殴ってくる。
    ボーッとできる瞬間がほとんど皆無。

    えっ?ジェフリー・ディーヴァーを読んだことないの?・・・それは羨ましい。是非「ボーン・コレクター」を読むべし。そして、「ウォッチメイカー」に進むべし。

  • 犯人捕まったーと思ったけど、まだかなりのページが残っていてドキドキした。
    スマートな犯罪者。
    もう一度、読み直したいなー
    児玉清さんの解説も、とても素敵でした。

  • 面白かったぁ。
    ウオッチメイカーとして覚醒した今後が気になります。

  • 映画化された「ボーン・コレクター」リンカーン・ライムシリーズ7作目

    "ウォッチメイカー"をめぐる戦い。
    下巻では最終章への流れと同じくらいにライム、サックスの心情模様が印象的。

  • 何度目かの再読です。

    緻密で破綻のない(ように思える)構成・ここまでやるか、といったどんでん返し・ディーヴァーのエンターテイナーっぷり、などを読み返して堪能しました。

    シリーズの中でも最高傑作と呼べる作品でしょうね。

    ジェットコースター・サスペンスの最高峰では。

  • まさか捕まらないなんて…!
    どんでん返しの連続の末、結局は勝利を掴むんだと思ったのに、読み終えて唖然とした。強力な助っ人のキャサリン・ダンスが加わって、プラスキーも鑑識としてどんどん頭角を現してるのに。
    シリーズはどれも面白いけど、欲を言うと殺し屋は飽きた。本人に狂気がないから。ボーン・コレクターみたいな頭抜けた変態が見たい。

  • 少し前の「ソウル・コレクター」でディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズに興味が出て立て続けに読んだ本作。
    評判の良い「コフィン・ダンサー」「ウォッチ・メーカー」「ソウル・コレクター」(刊行順)の中で本作が一番好みかな。

    しかし1点だけ納得出来ない事があるので残念。

  • 中盤以降のストーリーはさすがのライムシリーズ。めっちゃ面白かった。

  • リンカーンライムシリーズ7作目。シリーズの中でも評価の高い作品という事で期待して読んだ。前半では犯人が連続殺人を失敗しまくっているので「?」な感じだったが後半に入って理由がわかると共にそのあと更に畳みかけるようにドンデン返しに続くドンデン返しが。この展開を予想できる人はいない事はないかもしれないが少ないだろう。少しひっくり返し過ぎの気もするが、面白かった事は確か。詳細→
    http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou19107.html

  • ニューヨークに現れた連続殺人犯「ウォッチメーカー」。拷問ともいえる方法で殺人を行い、現場に時計を置いて行く。

    事件を追うのは、四肢麻痺で車椅子に座った元科学捜査部長のリンカーン・ライムと、鑑識官から刑事になったアメリア・サックスのコンビ。そして、今回からキネシクス(相手の言動を観察して嘘を見抜くスキル)のエキスパート、キャサリン・ダンスが参戦。

    連続殺人と汚職警官の二つの事件を追うサックス、キャサリンが行う戦略的な尋問、立て続けの逮捕劇と、犯人の真の目的…
    そして、サックスの決断。

    二転三転、ラストがどうなるのか最後までわからないまま、とにかくあっという間に読み切らされた〜

  • 天才捜査員犯罪阻止成功天才犯罪者逃亡成功結果引分

    犯行の目的が十重二十重に隠されているところが面白かった。ヒントは散りばめられているところも作者の力量を感じた。
    アメリアのパパは善人でよかったね

  • リンカーン・ライムシリーズ第7作目下巻。

    今シリーズ初めて犯人を取り逃した。
    しかしまたその犯人がシリーズ中に出てきそうな余韻を残している。

    今作は文句なしにとても面白かった。
    キャサリン・ダンスの出現も興味深く、また出てきてくれるのが楽しみだ。

  • 芸能界の読書家とも言われる石坂浩二さんへのインタビュー記事で絶賛されてたウォッチ・メイカー。そんなに面白いならと疑い半分で読むと想像以上のどんでん返し続きの展開で上下巻となかなかのボリュームだが、全く長いと感じさせないくらい面白かった。他のシリーズもぜひ読んでみたい。

  • 感想は上巻にまとめて

  • これは止まらない。上巻の後ろから下巻まで一気に読んでしまった。筋のとおったどんでん返しの連続。

  • あ〜面白かった。やっぱりディーヴァー、やっぱりリンカーン・ライム。今回はライムがサックスに寄り添いすぎで弱みをたくさん見せてたなぁ。
    そして、キャサリン・ダンスがいい。彼女をメインにしたスピンオフもあるらしいからそのうち読んでみたい。

  • 確かに大どんでん返し。
    なぬー。
    .....と思わせて、またまた大どんでん返し。
    .....なんだけど、最初の大どんでん返しでよくね?

    残りページ少なくなって、犯人捕まるの?って思ったら、
    都合のいい偶然で話が進んでいくのはイマイチ。

    ハリウッド映画向けかな。

  • やぁ、本当にすごい展開、ただただ感心するのみ

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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