ジーヴズの事件簿 才智縦横の巻 (文春文庫)

  • 文藝春秋
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レビュー : 190
  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705923

作品紹介・あらすじ

20世紀初頭のロンドン。気はいいが少しおつむのゆるい金持ち青年バーティには、厄介事が盛りだくさん。親友ビンゴには浮かれた恋の片棒を担がされ、アガサ叔母は次々面倒な縁談を持ってくる。だがバーティには嫌みなほど優秀な執事がついていた。どんな難帯もそつなく解決する彼の名は、ジーヴズ。世界的ユーモア小説の傑作選。

感想・レビュー・書評

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  • 上皇后美智子様が「2、3冊待機しています」として、話題となった本。とても格式が高く、全ての話しが心地よく回収されていく。超金持ちの未婚青年バーティとその執事のジーブスの名コンビ。バーティが解決したい難問(彼の婚約、同志の恋、養子が欲しい等)をジーブスに突きつけ、ジーブスが顔色一つ変えず、2、3歩先回りして、スマートに難問を片づける。その際決まってバーティがジーブスに最大の賛辞を贈る。この本の面白さはバーティの持ち前のすっとぼけな性格をジーブスが軽く窘めていくという歯車が最高に合っているところだろう。

  • すべてこの執事にお任せ。

    若きお金持ちの青年バーティとその執事ジーヴズ。次々と持ち込まれる難事件はジーヴズに任せればうまくいく。凸凹コンビのとぼけたやりとりが楽しいユーモア小説。

    美智子様のお話から。ゆるりと読むのに相応しい、洒落た小説だった。ちょっと抜けてて、でもお人好しなところが伝わるバーティと、主人を手の上で転がす有能な執事ジーヴズ。毎回主人のファッションに難儀を示すジーヴズと、頭に来たり解決したら諦めたりとフワフワなバーティのやりとりがいい。これはもはやかわいいの域。

    息をするように恋に落ちる親友のビンゴ、これでもかというほど毎回困った縁談相手を薦めてくるアガサ叔母など、周囲のキャラクターも愛すべき存在感。

  • 米澤本に触発されて、イギリスの古典ユーモア小説を読んでみた。20世紀はじめの古き良きロンドン。気はいいけど頭がいまひとつの金持ち青年バーティと何でも完璧にこなす優秀すぎる執事ジーヴズ。こわ~い叔母からの縁談など、次々と降りかかる難題を、機転を利かせて解決する。謎解きはないけど、二人の会話がおもしろい。毎回、服の悪趣味をただすジーヴズに抵抗するバーティ。結局、厄介事を解決してもらって最後は『わかったジーヴズ、あの服は誰かにくれてしまえ』『ありがとうございます。昨日のうちに下げ渡しておきました』。ああ偉大なるマンネリ。そういえば、ITバブルの頃のアメリカにアスクジーブズ(Ask Jeeves)っていうネット検索サイトがあったけど、これが名前の由来だったのか、ジーヴズ。『さようでございます。』

  • 勝田文さんの「プリーズ・ジーヴス」を既読のため話に入りやすく、イメージが違うという事もなく楽しめました。執事と従僕の違いも「プリーズ~」の方で言及してあったので、その点も頭にあると理解しやすかったです。主人であるバーティ視点で話が進む中、最後の短編だけが従僕ジーヴス視点なので、ジーヴスの腹の中が見えて可笑しい事この上ない(´▽`)。

  • 近年ブームのユーモアミステリのジャンルに入るのであろうが、解説を見て驚いた!なんと1920年前後の上梓であり、そろそろ1世紀前になろうかという古典作品だった。

    文春文庫で新訳が2011年に出版さており、その新訳を読んだのだが、20世紀初頭のロンドンを舞台にちょっと間抜けな若い主人バーディと彼の従僕(執事)ジーヴスの日常を描く。バーディに降りかかる厄介ごとを辣腕でそつなく解決するジーヴス、バーディのダメさ加減と不幸体質に笑い、ジーヴスの洞察とさりげない根回しと仕掛けに拍手する。

    新訳なのでとても読みやすい、当時の英国紳士の生活ぶりも興味深かった。自分は全く未知であったが英語圏では非常に有名なシリーズであり、ジーヴスの名前も一般的のようだ。ユーモアミステリの先駆と言えるのだろうが、前に読んだブラウン神父シリーズと同じ時期に同じ国で書かれており、同じタイミングで手にしたことは不思議な偶然であった。

  • ミステリーかと思って読み始めたけど、間抜けな主人バーティに仕える従僕ジーヴズが主人の困りごとを解決していくという話だった。
    短編集だし、話も重くなくて読みやすいので、気楽に読みたい気分のときにピッタリの一冊。

  • 思ったよりも軽くか〜〜るく読める。
    おつむのかるい金持ちバーティーと頭の切れる従僕のジーヴズ。とっても人のいいバーティーが一人でいいからそばに欲しいなぁ。十分楽しめるかイライラするか…お楽しみ、な面はありそうだけど、ジーブズとセットなら面白そう♪

  • 先に、勝田文さんのコミカライズを読んでいたのもあって、楽しめました。
    海外文学は、文化の違いなども手伝って敷居が高く、なおかつ初見の作家さん(や翻訳家さん)は、言いまわしや文法などがしっくり来ないことも多々あるのですが、今回のジーヴズに関しては杞憂でした。勝田さんのお力も大きい。

    ジーヴズ視点の「バーティ君の変心」は普段、バーティ視点では絶対に、断じて、知ることのできないジーヴズの内心を知ることができ得した気分です。わたしも悲しいかな、バーティ君寄りの人間なので。
    脳みそをすべて預けられるようなジーヴズを、ぜひウチにも一人!

    続刊も出ているようなので、そのうち読もうと思っています。

  • 再読。

    ユーモア小説特有の言い回しは重なるとくどくなるけどクスッと笑えて楽しい。

    訳がとても好き。
    いい息抜きになる。

  • 貴族のバーティーくんお気に入りの変な靴下やシャツを本人に納得済みで処分させることはもちろん、変な女に捕まらないようはからってくれる天才執事ジーヴズ、こんな人がそばにいたら絶対結婚できないよバーティーくん。何回読んでも元気でる

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