星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3790
レビュー : 418
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167709013

感想・レビュー・書評

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  • 盛りだくさんの小説。近親相姦あり、不倫あり、いじめありで、どの章も一つの長編になりうる素材。
    はじめはドロドロの愛憎劇かと思ったが、一番影が薄い貢の話にすごい共感がもて、それからどんどん話に引き込まれていった。それぞれの家族の話というより、現代社会の問題を取り上げ作者の優しさでオブラートをかけたセピア色の小説と感じた。
    あとがきにある「自由」がすべての話を貫いている。満足!

  • 短編連作集。
    6人の家族一人一人のお話。
    沙恵と暁の話が面白かったなぁ~。あと美樹。
    この3人の話は非常に面白かったため、ものすごい勢いで読んでた。
    でも、他の人の話になった瞬間ペースダウン。
    一冊の本にまとめた割には、いくらなんでも関連性が無さ過ぎなのではないかと。
    上述の三人の話は☆5つ。
    他は☆3つ。
    平均して☆4つ。
    って感じです。
    それにしても、
    「幸福とは呼べない幸せもあるのかもしれない」
    う~ん…。わかったようなわからんような…。

  • 何故か私の心に残っている一冊です。
    家長、亡くなった母、長男、次男、長女、次女、姪っこ・・・それぞれの物語に、見えない絆で関わりあう互いの存在。短編が続きながら、少しづつ彼らの人生も変化していく。

    近親相姦の関係に気づき、苦渋の思いで家を飛び出した次男。残された長女。特にこの二人の行く末が気になり、あっという間に読んでしまいました。
    燃え上がるような恋が理不尽に終わった後に残る鋭い苦しみを、これからも抱えながら二人は生きていくのかな。

  • ひと家族のそれぞれの人生とか恋愛とかを書いたもの。重之がずっと嫌な役で出ていたけど、重之も重之でそうなった理由があるのが最後に描かれていた。とはいて許せないよね。
    さえちゃんとかは美人だからこその辛さなんだろうなあ。噛み合わない家族だなぁ。

  • 170611*読了

  • わたしはあまり好きではなかった。村山由佳初めてだったんですけど、難しく感じてしまった。自分自身がいい歳の大人になってきたのもあるけど、グサグサ刺さる感じのストーリーでした。これ、もっと子供の頃に読んでたら違ったろうし、更に歳を重ねてから読んでたら更に違ったと思う。「自由であるということ」を突き詰めれば「孤独であること」にも耐えなければならない、という解説にとてもしっくりきました。
    お話としては「雲の澪」が好き。まだわたしは大人になりたくないんだなって心底思った。

  • 息もつかず一気に読んだ
    面白かったなどと言えないかも
    引き込まれて
    読んでしまわなければ、
    兄妹
    なのに愛し愛されるてしまった。
    許す?赦される?

  • 最後の章まで面白かったのに、最後で真偽が疑わしい慰安婦左翼イデオロギー小説に変貌。
    騙された感がして残念

  • 6つに分けた短編小説と思いきや、すべてが繋がっている。家族一人一人が主人公になり切なく、それでいて、たくましくも感じる。戦争体験のない私に、衝撃的な部分があり、読んでよかったと思う。直木賞受賞作で手元に寝かせてしまっていた一冊。もっと早く読むべきだった。

  • 愛してないわけじゃないけれど屈託なく接することができるわけでもない家族。その機微な感情が波のように押し寄せてきて、途中で気分が悪くなるほどだった。しかしこの物語が多くの人の心を揺さぶったというのだから、案外そういう想いを共有できる人は多いのかもしれない。それとも、あくまで自分とは関係のない、虚構として楽しんでいるのだろうか?わからないなぁ。最後に重幸の戦争体験を持ってきたのはすべての責任を戦争になすりつけようとした印象も受ける。筆者の狙いがどうだったかに関係なく。タイトルを船ではなくて船としたところが秀逸

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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