星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3780
レビュー : 417
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167709013

感想・レビュー・書評

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  • もう一回きちんと読まんといかんやろうな~。どうも前半から、目が字面を追っても脳みそに入ってこない。はっきり言ってしまえば、あまり面白くない。しかし後半の2話が、ヒリヒリするような辛い話で、心が痛くなりながらも読み進めてしまった。家族一人ひとりが主役になる連作短編集なのだが、結局二人分しかまともに読んでいないことになる。もう一回きちんと読まんとなぁ......いつか。

  • ある家族の一人ひとりが主人公となる短編連作小説。
    とはいえ、出てくる話題は、近親相姦、自殺未遂、不倫、堕胎、性的虐待、レイプ、いじめ、そしてなぜか従軍慰安婦、と多種多様の出来事が語られています。

    ストーリとしては全6作

     雪虫ー次男、暁の視点で書かれた物語
    後妻の娘である長女、沙恵との近親相姦の話が出てきます。実は血のつながりがあり、禁断の恋となってしまう物語

     子供の神様ー次女、美希の視点で書かれた物語
    家族全員と血のつながっているのは自分だけという思い込みを持ちながら、不倫をし、堕胎し、そして別れてしまう物語

     ひとりしずかー長女、沙恵の視点で書かれた物語
    美人がゆえに性的虐待をうけたり、レイプされたり、自殺未遂までしたり、そして、禁断の恋に悩んだりと一人ですべての不幸を背負っているような物語
    これはつらい...

     青葉闇ー長男、貢の視点で書かれた物語
    堅実な人かと思いきや、やはり部下と不倫してしまう。しかし土いじりが好きで田舎暮らしにあこがれる物語。
    うーん、土いじりは癒されますからね。

     雲の澪ー貢の娘、聡美の視点で書かれた物語
    中学時代のいじめの相手に捕まってしまい、今の友達を売ってしまう、そんなつらいことをしてしまう物語。
    これは、読んでいて、つらい。
    祖父にあたる重之のフォローがよい。

     名の木散るー父、重之の視点で書かれた物語
    戦争体験者で、朝鮮人慰安婦に愛情をもってしまい、かつ、その慰安婦が殺されてしまう物語。
    なぜ、戦争体験で語るのが慰安婦との関係?

    ひとつの家族ながらも、いろいろ悩みを持ち、生きているそんな物語となっています。連作ということで、話もつながっています。
    しかし、この家族、異性関係にだらしないのでは?(笑)

    また、ちょっと納得がいかないのが、なぜか最終章で出てくる従軍慰安婦周りの話。なぜ、そんな話がここで出てくるのか理解に苦しみます。
    結局、強制連行の従軍慰安婦の話にもって行きたかったの?それとも反戦の話にもって行きたかったの?それまでの家族の話は何だったの?
    と戦争体験の話がかなり違和感を感じてしまう構成です。

    全体のテーマそのものが暗めということで、気分的にもすっきりしない物語でした。

  • 第129回直木賞受賞作

    〈幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない〉

    2013.10.23読了

  • 一つの家族の中、それぞれの目線で進む構成が面白い。
    『名の木散る』が一番良かった。

  • 家族の在り方。兄妹の恋、不倫。

  • 2012.7

  • 友人からの差し入れ。ありがとう。読みやすかったのだけど、読み終わって、それで?という感じ。家族フィルターがかかってしまったか。

  • 表紙に惹かれてジャケ買いしてしまったけれど、
    近親相姦、不倫、戦争など
    出てくる家族の背景がエグすぎてつらかった・・・

    お母さんが死ぬところから話が始まるので、
    お母さんが主体の話はでてこないのですが、
    家族を想っているお母さんの存在が唯一の救いでした。

    文章からイメージできる背景がきれいで、
    印象に残る作品でしたが、正直トラウマになりました・・・

  • 村山由佳の直木賞受賞作.
    自分にとっては初めて読んだ村山作品.

    文章の書き方や構成がうまくて,連作としてそれぞれの話が主人公を変えながらうまくつながっています.

    ただ,個人的にはこういう薄暗い感じのストーリーとか,淡々とした話の展開が苦手で,あまりすっとは読んでいけなかった.

    もっと人生経験積んだら,登場人物の気持ちとかをもっと理解して入り込めるのかも.

  • 村山由佳さんの本は結構『ピュア甘』な印象で、ふわっとした前半はやっぱりね~という感じ。
    後半の父親の思い過去の話が真逆になるのだけど、全体としてなんかバランス悪く、かつ暗めの作品という印象。

著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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