ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.17
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本棚登録 : 1763
レビュー : 146
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167709037

作品紹介・あらすじ

三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。束縛から解き放たれた女性が、初めてめぐり合う生と性、その彷徨の行方を正面から描く衝撃的な官能の物語。

感想・レビュー・書評

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  • あぁ、いるいる。こんな男の人。
    こんな夫婦も居そうだなー。
    と言う感じで共感は出来ないものの、あるあるが詰まっていそう。

    官能的と言われていたので渡辺淳一の様な作品をイメージしていたのですが、
    やはりこれは女性目線。

    主人公の女性に共感は出来ないものの、続きが気になります。
    あんな夫との生活、私は無理だなぁ。

  • 自分というものを持っていなくてなんて身勝手なんだろう……

     脚本家の高遠ナツメ(奈津)は自分の性欲の強さに薄々気づいていた。その性欲を満たしてくれるのは夫の省吾ではなく、意を決して呼んだ出張ホストでもなかった。
     ある日、自分をこの世界に押し上げてくれた恩師とも言える脚本家の志澤から舞台のチケットが送られてきた。
     お礼のメールを送る。それから志澤とのメールのやり取りが続く。最初は近況報告程度だったものが段々と深いところまで相談していく事になる。奈津は親身になって相談に乗ってくれる志澤に心を許していく。

    「舞台の千秋楽に東京に泊まりで出てこれるか?」

     こうなる事を予想していたかのように奈津は志澤との逢瀬に溺れる。
     心も体も満たしてくれるのは志澤だったと気づく。しかしそれから夫の省吾とはすれ違いが多くなりやがて奈津は家を飛び出す。
    志澤とは4回ほど会ったが全てにおいて満足させてくれた。しかし最後会ってから志澤の態度が急に変わった。
    「自分のどこがいけなかったのか」
    「悪いところがあれば言ってもらえれば直します」
    色々メールを送ったのだが志澤からの返事は一切なし。
    もやもやしているところに昔の仕事仲間から久しぶりに電話がかかってきた。
    「香港でレポーターの仕事をしないか?」
    奈津は少し考えてOKを出す
    香港で無事に仕事を終えた最終日に大学時代の先輩にバッタリ出くわす。
    彼とは二ヶ月の間だけ付き合った事がある…

    とここで上巻は終わり。
    親身になって相談を受け奈津と体を重ねた志澤
    ただやりたいだけのエロじじぃやん!とツッコミを入れたくなる。
    実力のある奈津が今落ち込んでいていい脚本が書けない事に対してこういう経験をさせて今よりももっと上の脚本をかけるようになって欲しいとも読み取れるが…ただのエロじじぃやん!
    更に輪をかけて悪いのが友達の岡島杏子、奈津からの話しか聞いていないのに夫と別れる事を煽る煽る。
    まぁ、全ての登場人物に対してあまりいい印象は持たなかった上巻ですが下巻で考えが変わるのかな?と期待しつつ下巻を読む事にします「まる」

  • 今(下の途中。
    アイドルオタ友達には期待しないように言われパイオニアになる気で読んだが、興味深い。
    冒頭が性描写でびっくりしたけど、ナツの気持ちがすっと入ってくるのは私が女性だからか。
    サクサク読めるのでノンストレス。表紙が可愛い。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「サクサク読めるのでノンストレス」
      私は読むのに凄く時間が掛かった(男だから?)。女心が判らない奴ってレッテル貼られるかな?
      「サクサク読めるのでノンストレス」
      私は読むのに凄く時間が掛かった(男だから?)。女心が判らない奴ってレッテル貼られるかな?
      2012/10/18
  • 久々の村山さん。大好き、村山さん。
    青春系のさわやか物語と官能系のドキドキ物語、どっちのお話も好きです。

    今回は後者。ドキドキしながらどんどんと読みました。
    色々と妄想してみたり。のめりこんだ。

    脚本家の女性が主人公。性格が似ている気がする。
    旦那の省吾に「Aの話をしていて、その途中でBを話されてしまうと、私はAのことを考えているので、ついていけなくなる。反論もできなく、口を閉ざしてしまう」というのが、似ている!てか、一緒!

    他にも色々と共感できました。

  • 村山由佳さん、初めて読んだ。友人に勧められて読んだがなかなかに面白い。一気に上巻は読み終えた。

    • chiitarowさん
      内容はもっと!刺激的でした~^^私は電車では恥ずかしくてページを堂々と開けませんでした。風邪、お大事にです!
      内容はもっと!刺激的でした~^^私は電車では恥ずかしくてページを堂々と開けませんでした。風邪、お大事にです!
      2012/05/17
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「電車では恥ずかしくてページを堂々と」
      私は本屋さんでして貰ったカバーを付けて、通勤途上に読んでます。。。やっと上巻終了。結構うーーんでした...
      「電車では恥ずかしくてページを堂々と」
      私は本屋さんでして貰ったカバーを付けて、通勤途上に読んでます。。。やっと上巻終了。結構うーーんでした。
      2012/06/18
    • chiitarowさん
      私も通勤中に読んでました。カバーつけてても恥ずかしかったです。やっと。読み終わったってことは、ノッて読んでるって感じじゃないようですね^^し...
      私も通勤中に読んでました。カバーつけてても恥ずかしかったです。やっと。読み終わったってことは、ノッて読んでるって感じじゃないようですね^^しかも、うーーん。ですか~下巻、頑張ってください^^☆読破なるか???
      2012/06/19
  • 感想*ピュアな童話も書く村山由佳さんの、女性のセックス感の機微がよく描かれている女性視点の初めての官能小説。男性に読ませるの酷だなーとも思うし、女心理解しようという男気があるなら読んでみたらいいんじゃない?と挑発を仕掛けたくなる気もする。笑

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「女心理解しようという」
      結局は理解出来なかった、、、ような気がします。
      「女心理解しようという」
      結局は理解出来なかった、、、ような気がします。
      2014/02/25
  • 主人公は、三十五歳の脚本家・奈緒。常に男に心身を委ねないと生きてはいけない女でありつつ、知的でもある。自由って、どんな味がするの、そんな問いに答えてくれる物語です。

  • 最初は、この女、どうなって行くのかな、と読み進めては見たものの、単なるヤリマンだけだった。ストーリーの終わり方も拍子抜け。❌

  • 高遠奈津 (高遠ナツメ) :35歳、脚本家
    高遠省吾:夫、38歳
    岡島杏子:女性誌の副編集長、43歳
    志澤太一朗(志澤一狼太):56歳、天才演出家
    岩井良介:大学の先輩、演劇と映画の専門誌の編集者
    松本祥雲:精神科医、僧侶、50歳間近
    大林一也:28歳、役者


    2月15日~志澤一狼太から「十二夜」のチケットが送られ、メールやりとりを始める。
    最初のメールから約2ヶ月後、4月の半ば十二夜の千秋楽の夜二人で会う。
    5月初め東京へ。別居生活。
    6月、出張ホストを家に呼ぶ。
    8月3日~映画祭のリポートで香港へ。岩井と会う。
    12月、パーティで志澤に再会
    3月3日、松本祥雲からの大林一也
    7月8日~15日岩井 家族でバリ旅行
    7月9日、大林一也とホテルで会う。
    7月10日、大林奈津の家へ。奈津の誕生日。

  • 読まずに売った♪

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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