ダブル・ファンタジー 上 (文春文庫 む 13-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167709037

作品紹介・あらすじ

三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。束縛から解き放たれた女性が、初めてめぐり合う生と性、その彷徨の行方を正面から描く衝撃的な官能の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ”まず、自分の殻を破りたいということがありました。…。一度思いっきり突き抜けたものが書きたかったし、今まで遠慮していたものをとことん突き詰めてみたかったんです”とおっしゃる村山由佳さん。

    どんな人にもその人ならではのイメージがあります。私はクラシック音楽が好きですが、数多の作曲家の誰でも良いというわけではありません。それぞれの作曲家は新しい表現を求めて新たな試みを続けてきました。それが、現代の豊かな音楽世界の土壌を作ってきたとも言えます。しかし、一方でどこまでいってもその作曲家ならではのイメージというものがあり、それがその作曲家を好きだと感じる私たちの思いにも繋がっているのだと思います。

    これは、どんな世界だって同じことです。テレビに登場する数多の芸能人の皆さんにだって、それぞれの芸能人さんのイメージがあり、一度それが出来上がってしまうと今度は良くも悪くも、視聴者がその人に期待するイメージを演じ続ける他なくなってもいきます。

    そして、それは小説を書く作家さんにだって言えることだと思います。私は女性作家さんが書かれた小説ばかり500数十冊をこの二年半で読んできました。読書の幅を広げたいという思いから出来るだけ多くの作家さんの作品を手に取るようにしていますが、再びその作家さんの作品を手に取ろうとする時にはその作家さんのイメージというものを思い浮かべ、その時の気分と合わせて、誰の作品を読むかを選ぶ、そんな選書の時間があります。そんな中で村山由佳さんというと、私が最初に手にした「天使の卵」の印象が未だに鮮烈です。そもそも読書経験がまだ二年半の私にとって、そこに展開する”純愛物語”は私の心の中にストレートに突き刺さるように入ってきました。村山由佳さん = “純愛物語”、その第一印象はなかなかに抜けないものです。

    しかし、ここにそんな村山さんのイメージを打ち破る作品を手にした私。”自分の殻を破りたい”とおっしゃる村山さんの強い意思と意欲を見るこの作品。『熱く濡れた舌の動きは細やかで心地よかった』という『官能』の世界を垣間見るこの作品。それは、主人公・奈都が複数の男性と接していくその先に、彼女が人として成長していく様を見る物語です。

    『男の臀(しり)とは、どうしてこうも冷たいのだろう』と『両手で男の臀部をきつくつかん』で思うのは主人公の奈都。『どうかした?』、『まだちょっと緊張してる?』と訊く男に『あんたのリードが不味いから気が乗らないだけでしょうが』と思う奈都は、『胸の尖りを吸』われ、『んっ』と『声が鼻に抜け』ます。『舌だけでしてみて』と『思いきって囁くと』、『律儀にそのとおりにし始めた』男。しかし、『ああ違う、そうじゃなくて。そこはもっと、強引に扱ってほしいのに』と思う奈都は『だめだ。この男とは、合わない』と感じます。結局『二度達した』男に対して『その都度、ふりだけはした』という奈都。『ね、ナツさん、気持ちいい?』と『いちいち訊かれたら気が散って没頭できない』と思う奈都に『ね、僕とさ、また逢ってくれる?』と訊く男。そんな男に『舌打ちしたい気分』になる奈都は『もう二度とこの部屋に男を呼ぶような真似はするまい』と思います。そして、男を外まで見送った奈都は『表玄関に並んだ表札を、見られたくな』いと思うも、『おたく、高遠(たかとお)ナツメさん、でしょ。脚本家の』とおもむろに男につぶやかれます。『心臓が背中を破って飛びだすかと思った』奈都に『トイレの棚』のような『ところにシナリオなんか置いとくからだよ』、『どこかで見た顔だったよなあと思って』と続ける男は『誰にも言うつもりはないよ… 守秘義務っての?』と苦笑いしながらタクシーに乗り込みました。『いったいいつから気がついていたのだろう』と思う奈都は、一方で『そのわりに、請求された金額はサイトに載っていたままだった』とも思います。『ひどく辛辣だといわれる』セリフを書く『脚本家〈高遠ナツメ〉』に対して、『腰が低く、人当たりもおだやか』と『初めて会った者はみな驚く』『〈高遠奈津〉』。『もうとっくに、どちらが本当の自分かなどと考えるのをやめていた』という奈都。『演劇の戯曲を書く〈劇作家〉』を目指すも『ドラマのシナリオを書く〈脚本家〉』となった今の奈都。そんな奈都に『売れるものを書けばいいんだよ』と言う夫の省吾は、『いつしかドラマの制作会社を辞め』、『彼女の尻を叩き続け』てきました。しかし、今は都内の『六十平米ほどのワンルーム』で一人暮らす奈都。そんな奈都が今の暮らしを送るようになるまでの日々が赤裸々に描かれていきます。

    上下巻合わせて600ページを超える圧倒的な文章量と、表現し難い表紙のイメージが強いインパクトを与えるこの作品。中央口論文芸賞など文学賞トリプル受賞が話題ともなった村山由佳さんの代表作です。そしてこの作品は、”純愛物語”でもあるもう一つの代表作「天使の卵」から『官能』へと村山さんが大きく舵を切ったことでも知られています。その理由を”自分の殻を破りたいということがありました”と語る村山さん。そんな村山さんは”このままずっと同じテイストのものだけ書いていたら駄目になってしまう…一度思いっきり突き抜けたものが書きたかった”と続けられます。そして、読者の前に姿を現したこの作品。そんな作品の読みどころを、構成と『官能』の視点からまず見ていきたいと思います。

    まず構成という点で注目したいのが、この作品の〈第一章〉の相当部分を使って展開する三十五歳の主人公・奈都と、『独自の美意識と世界観でみるみる頭角を現した天才』とされる演出家の『志澤一狼太、五十六歳』との間でやりとりされるメールです。手紙やメールのやりとり、いわゆる書簡体が登場する作品というと合計56通の手紙のやりとりが登場する湊かなえさん「往復書簡」、さらには、圧巻の合計179通もの手紙とメールのやりとりが登場する三浦しをんさん「ののはな通信」などが思い浮かびます。そして、この作品では、すべてメールとなりますが上記した二人の間の親密なやりとりがそこに繰り広げられます。せっかくなのでそのメールの数を数えてみました。

    ・一狼太 → 奈都: 23通

    ・奈都 → 一狼太: 23通
    ※書きかけで送信しなかったもの2通を含む

    ということで合計46通ものメールが登場します。その全てが〈第一章〉に集中していることから、この数以上にメールをたくさん読んだ感が読後に残るように思います。そんなメールは、『お元気ですか』という件名で敬愛する志澤に対して『いつもお心に留めて頂いて、ありがとうございます』という奈都発の尊敬の念に満たされたメールから始まりますが、その内容はどんどんエスカレートしていきます。それは、『いつかおまえは、官能をつきつめた先にあるものを書いてみるといいんじゃないか』という志澤の示唆が起点となりました。『臆さず、腐らず、あれこれ試してみるといい』と続ける志澤。この言葉で感じるのは、村山さんがこの”官能小説”を書かれるきっかけと同じではないか、ということです。表現することを生業とする以上、新たな試みにチャレンジする精神は誰しもが持ち合わせているのだと思います。村山さんが”自分の殻を破りたい”と思い、奈都が志澤の言葉をきっかけに新しい地平へと踏み出そうとする様を見るこの作品。小説家・村山由佳さんと脚本家・高遠ナツメがここに重なり合う瞬間を感じました。

    そんな村山さんの”官能小説”という側面を持ったこの作品は、〈序章〉から一気に『官能』の世界が顔を覗かせます。『男は奈津の体じゅうに舌を這わせている』、『ああ違う、そうじゃなくて。そこはもっと、強引に扱ってほしい』、そして『恥ずかしくないよ。まかせて。うんとよくしてあげるから』といった感じで『官能』の世界が展開します。まあ、こんな風に『官能』の世界を冷静にレビューするのもどうかという気もしますが、個人的には村山さんの性表現は大好きです(爆弾発言(笑))。私はプロフィールにも書いている通り”女性作家さんの小説を読む”と宣言して読書&レビューの日々を送っていますが、少し前に性別を勘違いして、男性作家さんである乾くるみさんの小説を三冊読みました。乾さんの小説もかなり大胆に性表現が展開します。特に「セカンド・ラブ」は色んな意味で過激でした。その時すでに村山さんの”官能小説”である「アダルト・エデュケーション」を読了&レビュー済みだったのですが、そんな乾さんの作品を読んでいて瞬間的および感覚的に自分の好みは村山さんの表現世界にあると感じました(再・爆弾発言(笑))。もちろん好みの問題(笑)なので、乾さん、つまり男性作家さんの性表現を好む方も多々いらっしゃると思います。なかなか表現が難しいのですが、村山さんのような女性作家さんの性表現には、そこに美しい艶っぽさを感じます。一方で男性作家さんである乾さんの性表現を私は穢らわしいと感じました。今回この作品で村山さんの『官能』の世界に再び接して改めてこの点を再認識した次第です。つまり、『官能』を描いた作品にも幅があり、単純に『官能』というだけで毛嫌いするのはもったいない、特に男性作家さんの『官能』表現のイメージで『官能』なんて…、と思った方にこそ村山さんの作品は是非手にしていただきたい、そんな風に感じました。もちろん、感想としてこの逆パターンもありうると思いますが、” 肉体を伴わない恋愛なんて、花火の上がらない夏祭りみたいだ!”とおっしゃる村山さんの『官能』の世界はそこに”弾ける性”を感じ、それが何よりもの魅力だと思いました。

    さて、そんなこの作品は、脚本家の主人公・奈都が複数の男性と関わる姿が描かれていきます。『一旦惚れこんでしまうと、前後の見境がなくなる。どうしても、何が何でも、自分のものにしたくなる』という性格であることを認識もしている奈都。そんな奈都は『相手に惹かれるかどうかはいつも、〈ことば〉のやり取りで決まる』という経験を積み重ねてきました。『どれほど美しい顔だちや肉体を持っていようと、どれほど誠実で優しかろうと、はたまたどれほど性的技巧に優れていようと』、『〈ことば〉のニュアンスに鈍感な男』だとわかると『瞬時に興ざめしてしまう』という女性、それが奈都でした。それは、彼女が脚本家という言葉を何よりも大切にする職業に就いていることもあるでしょう。だからこそ、上記でも触れた演出家の『志澤一狼太、五十六歳』との合計46通ものメールのやりとりによって彼女が昂ぶっていく様の説得力もあるのだと思います。一方でそんな奈都に関係していく男性陣はある意味多彩です。上巻では序章に登場した『自称役者の』出張ホストの男の他に三人の男性が登場します。前述の志澤は『おまえに官能をつきつめた芝居を書かせたい』と言い放ち奈都に新しい世界の扉を開けさせます。また、夫である省吾は、『なんでそう、私のことを管理して、束縛しようとするの?』と奈都を囲い拘束し続けたことが結果的に奈都に新しい世界の扉を開けさせます。そして、〈第三章〉の最後に『会うのは何年ぶりだろう』と登場した大学時代の先輩・岩井良介は、『じゃあ、さ、誘ってもかまいませんか』と下巻への新たな展開の可能性を匂わせていきます。『〈ことば〉のやり取り』に拘る一方で『これほどまでに強い自分の性的欲望の突きあたりを、誰かほんとうに肌の合う相手と一緒に見てみたい』と願う奈都。そんな風に複数の男性との出会いが主人公・奈都の人生を前に進め、結果として彼女を成長させていく物語。次から次へとダイナミックに展開していく物語が故にあっという間に読み切った上巻は、早く下巻を手にしたい、そんな思いの中に幕を下ろしました。

    『誰であれ、相手の男がたまらずに自分の中で達するたびに、見返してやれたような気分になる』。

    そんな風に主人公の奈都が『官能』の世界に魅せられ、自らの中にその炎が灯るのを感じるこの作品。”セックスを描くのは好きですよ。もともと、本来ことばにするのが難しい感覚を、的確に描いて、読者の感覚を翻弄したい、引きずり回したいという野心があるんです”とおっしゃる村山さんが『官能』な世界を描くこの作品。合計46通にものぼるメールのやりとりや『官能』な描写の美しさに、一気に読み進んでしまうこの作品。主人公・奈都の心の揺れ動きと、悶えるような感情表現の上手さが際立つ、なるほど村山さんの代表作!と感じた作品でした。


    では、下巻へと読み進めていきたいと思います!

  • なんだろう…後半に行くにつれ、薄れていくこの気持ち…

    前半は共感できる部分が多かった。という事は、これがスタンダードなのかと錯覚するが、合ってるのかな?

    自分の中の葛藤を、女の親友を使い代弁させている感じがして、言われなくても自分でわかるだろって、ツッコミを入れる。
    そして、親友なら、こう言って欲しいよね!通りの会話。自分ばかり話して面白い事などあるのだろうか?

    手紙の文章の字体が違うのが、面白いなと思った。

    唯一、「私の事好き?」って聞きたくなるのは、本当にそうなのか不安だから確認したくなる。という一般論に、前からすごく違和感を感じていたのだが、そんなのは解ってて、でも、相手の口から言わせたいのだ。自発的に言われたら(うん、知ってる)ってにやにやするだけなのに、言わせたい。
    あー言わせたかったんだ…というのがわかって、よかった。

    でも、やっぱり何かが違う。親友がいてくれなかったら?いや、いない方が、自分とじっくり向き合える。自分にとって何が大切なのか。自分はどうしたいのか。
    奈津にひとりになる勇気などない。対象を見つけての依存、甘えの塊みたいに、私は感じる。ここからの成長?たかが知れてるような気もしてくるが…

    共感できなくなっていく自分がいる。

    で、さあ下巻!ラストは楽しめるものであってほしい。

  • 束縛系の夫から、野獣系の男へ。さもありなん。
    ただの浮気というわけではなく、主人公の才能を潰している夫から、野獣系の男がきっかけとなって解放されていくお話。

  • 村山由佳氏の「ダブル ファンタジー」を読みました。
    この作品は第4回中央公論文芸賞、第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞の3賞を受賞しています。
    女性作家による女性の官能小説。
    自分の自由を追い求めるために、自分が傷つき苦しむ。
    それを繰り返すことにより、相手を傷つけていることにも やっと気づく。
    自由とは何と哀しいことか・・

    解説の最後にジャン・ポール・サルトルの言葉が引用されています。
    「人間は自由である。人間は自由そのものである。・・・・・
    われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい。(伊吹武彦 訳)」

    大人の本でした。

  • 村山由佳 先生
    天使の卵-梯子 以来だと…
    (完全に失念してますが…(泣))

    心の離れた夫
    先生と崇める演出家
    大学のサークル時代の穏やかな先輩

    さて、どぉなるか?
    下巻へ続く……

  • これまでの作品とは随分イメージが変わった気がしました。
    性描写がかなり多いですが、男性作家が描くそれとはちょっと違って、女性らしさがかなり表現されているような気がしました(*^^*)
    全然読みにくくないです。

    主人公が惹かれていく志澤は私には何の魅力も感じられないのがちょっと残念。
    もうちょっと魅力的な人で主人公に感情移入できたらもっと楽しめたかも。

  • 妻の才能に嫉妬する夫と、より大きな才能で心地よく屈服させる大演出家と、売れっ子女性脚本家のお話。下巻はどうなるんかなあ。

  • 35歳の脚本家・高遠奈津が主人公。

    異常に性欲の強い奈津の物語とくれば当然男との関係が描かれますよね。

    旦那、先生と崇める演出家の志澤、大学時代のサークルの後輩石井。

    さてさて下巻ではどんな展開が待っているのやら。

    説明
    内容紹介
    女としての人生が終わる前に性愛を極める恋がしてみたい。35歳の脚本家・高遠奈津の性の彷徨が問いかける夫婦、男、自分自身
    内容(「BOOK」データベースより)
    三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。束縛から解き放たれた女性が、初めてめぐり合う生と性、その彷徨の行方を正面から描く衝撃的な官能の物語。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    村山/由佳
    1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に、第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなどがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • あぁ、いるいる。こんな男の人。
    こんな夫婦も居そうだなー。
    と言う感じで共感は出来ないものの、あるあるが詰まっていそう。

    官能的と言われていたので渡辺淳一の様な作品をイメージしていたのですが、
    やはりこれは女性目線。

    主人公の女性に共感は出来ないものの、続きが気になります。
    あんな夫との生活、私は無理だなぁ。

  • これでもかのセックス描いて人間の情を感じさせない小説。悲しくなるような貧しいセックスがテーマとも思えないし・・・情緒的な奥行きがこれほど希薄な物語を誰がどんな気持ちで読むのだろう。女性が官能小説書いても珍しくもなんともなく、立原正秋や高橋治の職人的な魂の扱いを思う。同著『約束』もやっぱり薄っぺら、残念。

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著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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