御宿かわせみ (32) 十三歳の仲人 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-105 御宿かわせみ 32)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167710057

感想・レビュー・書評

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  • 今回はかわせみの女中、お石が大活躍。表題作の小源のプロポーズの場面は数あるかわせみ名シーンのひとつといっていいだろう。不器用で言葉で伝えられなくても、まっすぐな小源の気持ちが伝わりお石も泣き出す。東吾やるいをはじめ、女中のお石をほんとの家族のように心配し、思う大川端の面々が泣かせる。

  • 表題作、微笑ましい話だった。ただちょっと現代的にアレンジされてるなぁとも。両家が決めたことに反対できたろうか。何分、関係者に関しては上手いこと話が進む。天邪鬼な人は読んでられないかも。図書館で借りられたらあと二冊も、新シリーズも読んでみたい。

  • 最初の登場からかなり気になっていたお石さん。
    こんな気持ちのいい素敵な人をお嫁さんにもらうなんて、
    何て幸せもんなんだよ、小源さん!!

    プロポーズのシーン、本当に良かった。
    不器用だからこそ伝わる。

  • 32 御宿かわせみ

  • 御宿かわせみシリーズの中で、好きな巻のひとつ。
    表題の「十三歳の仲人」は、こどもたちの成長が感じられてぐいぐい引き込まれました。
    麻太郎くん、かっこいいな。どんな大人になるんだろう。

  • ・十八年目の春
    ・浅妻船さわぎ
    ・成田詣での旅
    ・お石の縁談
    ・代々木野の金魚まつり
    ・芋嵐の吹く頃
    ・猫芸者おたま
    ・十三歳の仲人

  • 女中、お石のための一冊だなぁ。
    小源が立派になったのも、お石が幸せになれたのも嬉しい。

  • 【8作収録】
    ・老舗の菓子屋・丸屋の地下から見つかった白骨は、18年前に丸屋の息子と共に行方知れずになった娘ではないかと訴え出た男。果たして娘は駆落ちしたのか、殺されたのか
    ・ご禁制の絵が世に出回り始める中、絵を懐中にした男の水死体があがる。人間関係をさらい、たどり着いた女も情夫と共に石見銀山入りの酒を飲んで死亡する
    ・茶道の師の共で遠出したるい。同行した大店の主人と女番頭の雰囲気の良さを一行が心地よく思っていたところ、女番頭を追ってきた男が突然求婚をする。焦った主人は翌日、女番頭と祝言を挙げるが・・・
    ・かわせみの女中・お石に大店の跡継ぎとの縁談話が持ち上がる。周囲の気遣いで何度か対面を果たすも、乗り気でないお石。そうこうするうちに、火事で相手の店が焼け、家族も死亡する
    ・かわせみで贔屓にしている大工の小源と出先で出会った東吾とお石。小源の連れ・左吉と出かけたお石は不成者に襲われるが、1人で見事撃退した。後日、男としての誇りを傷つけられた左吉はお石を襲う
    ・川に落ちた老舗の茶問屋の隠居を助けた東吾。自ら飛び込んだように見えたが、金にも家族にも恵まれ、悩みがあるような環境とは思えない。気のせいかと片付けたところ、後日、水死体で発見された
    ・かわせみに滞在する大店の若旦那が芸者に夢中になり、故郷へ帰る前の関係を清算を東吾に依頼する。後日、芸者の弟が異人の使用人ら3人を殺害し逃亡したとの報が入り、調査に乗り出す
    ・故郷での縁談話が持ち上がったお石。お石の幸せのためには仕方ないが、遠くに手放すことを寂しがる一同。そんな折、小源が怪我をして寝たきりになり、お石が毎日通って世話をするようになり・・・

  • 2007/9/24
    BM-H E

  • 御宿かわせみシリーズ32巻目
    買わなきゃ買わなきゃ…で放置してたので購入
    やっぱりおもしろい!!!

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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