町長選挙 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2009年3月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167711030

作品紹介・あらすじ

町営の診療所しかない都下の離れ小島に赴任することになった、トンデモ精神科医の伊良部。そこは住民の勢力を二分する町長選挙の真っ最中で、なんとか伊良部を自陣営に取り込もうとする住民たちの攻勢に、さすがの伊良部も圧倒されて……なんと引きこもりに!?  泣く子も黙る伊良部の暴走が止まらない、絶好調シリーズ第3弾!

みんなの感想まとめ

ユーモアと風刺が効いたストーリーが魅力の本作は、離れ小島で繰り広げられる町長選挙を舞台に、トンデモ精神科医の伊良部が巻き込まれる様子を描いています。シリーズの第三弾として、著名人を模したキャラクターた...

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第三弾!
    これ、パロっていると思いますが、大丈夫なの?(笑)
    ナベツネ、ホリエモン、黒木瞳...

    ■オーナー
    間違いなくナベツネをパロっています(笑)
    プロ野球の1リーグ構想。
    新聞社のオーナー。
    しかし、パニック障害に..
    結局、背負っていたものをすべて、脱ぎ捨て、引退することで解決へ..

    ■アンポンマン
    これはホリエモン(笑)
    インターネットとメディアの融合。
    二ホン放送の買収。
    ひらがなが書けなくなってしまう症状に。
    幼稚園児との交流から治癒していきます。

    ■カリスマ稼業
    これは、黒木瞳だと思う(笑)
    スタイルにこだわり、アンチエイジングへのこだわり。
    ここではマユミの言動が..
    マユミの人間性が段々と明らかに

    ■町長選挙
    離れ小島で、島を二分する町長選挙に巻き込まれた出向公務員。
    そして、その島に臨時で派遣された伊良部。
    伊良部含めて、町長選挙に巻き込まれますが、ここで伊良部の出したアイデアが面白い。
    ありえない設定と思いますが、楽しめました。

    本作では、マユミがどんどん出てきた感じですね。

    楽しめました。
    なんだか元気になれるシリーズです

  • 読みやすくて、あっという間に終わってしまった。
    旧作の2作品と比べるとちょっと物足りないかな。作品同士が繋がり合ってて良かったし、当時を思い出しながら読み進めたけれども、丸め込んだ感が強かったなと。
    最新作も出版されているようなので、続けて読んでみようかと思いまーす。

  • 順番で買ったと思ったら2を飛ばして3だった。
    相変わらずのぶっ飛びの伊良部先生。今回は有名人を模した短編。
    野球と新聞とくればナベ○ネ、ITと新聞社買収と来ればホリ○モン。次の宝塚は分からなかった。こんなに手酷く有名人を描いて大丈夫かと心配するが、最後に良い人として締めるのでOKなのだろうか。
    標題の町長選挙では伊豆の離島で選挙戦に巻き込まれる。相変わらずの言動で大騒動を巻き起こすが、最後は良い話に締めるのがクセになる。

    • 浩太さん
      なおなおさん 
      候補が居すぎて見当も付かなかったのですが、はっきりして嬉しいです。ありがとう御座います。画像が明確に浮かび上がります。
      なおなおさん 
      候補が居すぎて見当も付かなかったのですが、はっきりして嬉しいです。ありがとう御座います。画像が明確に浮かび上がります。
      2024/01/22
    • なおなおさん
      浩太さん、フォローをありがとうございます。
      ナベマン、アンポンマン、白木さんとかネーミングがうまいものですよね^^;
      私はアンポンマンの話が...
      浩太さん、フォローをありがとうございます。
      ナベマン、アンポンマン、白木さんとかネーミングがうまいものですよね^^;
      私はアンポンマンの話が面白くハマりました。
      コメンテーターはもう読まれたのですね。私は今、図書館予約中で、楽しみなんです。
      これからも浩太さんのレビューを楽しみにしております。
      2024/01/23
    • 浩太さん
      本日、2を借りてきました。楽しみです。
      コメンテーターもよかったので、楽しんで下さい。
      本日、2を借りてきました。楽しみです。
      コメンテーターもよかったので、楽しんで下さい。
      2024/01/23
  • 伊良部先生第三弾。
    伊良部のぐふふ笑いは健在。マユミちゃんの活躍も多し。

    登場人物は実在する人物がモデルのようだ。
    球団オーナーナベマン、ライブファストのアンポンマン、元歌劇団所属の女優白木カオル……ってあの人のこと?
    奥田先生、こんなふうに書いてしまって大丈夫なの?でもあの方々に重ね合わせ、とても楽しく読み、不覚にも(!?)この方々の心境に同情してしまった。
    特に2話目の「アンポンマン」は可笑しくて吹き出してしまった。本当にあの人がやりそうな、言いそうなことが散りばめられている。いつも人を「バカか!」と言っているような人が、「ばーかばーか」とやり込められたりして展開がうまい。テンポも良い。
    伊良部はああいう弁が立つ人にも動じず、自分のペースに乗せてしまう。

    伊良部はどんな人でも特別扱いせず、患者全てに平等。あまり考えていないんだろうけど。
    第ニ弾の伊良部の言葉「病院では総理大臣もホームレスも、患者で統一されるんだから」が印象的だ。

    • ごりさん
      活躍は嬉しいケド…
      マユミちゃんの強烈な個性が 薄まりつつあるのかなぁ…っと。
      (我々の耐性が付いたのかな?)

      (笑)
      活躍は嬉しいケド…
      マユミちゃんの強烈な個性が 薄まりつつあるのかなぁ…っと。
      (我々の耐性が付いたのかな?)

      (笑)
      2024/07/25
    • ごりさん
      活躍は嬉しいケド…
      マユミちゃんの強烈な個性が 薄まりつつあるのかなぁ…っと。
      (我々の耐性が付いたのかな?)

      (笑)
      活躍は嬉しいケド…
      マユミちゃんの強烈な個性が 薄まりつつあるのかなぁ…っと。
      (我々の耐性が付いたのかな?)

      (笑)
      2024/07/25
    • なおなおさん
      ごりさんも読まれたのですね。
      耐性…なるほど(笑)
      次はすぐに「コメンテーター」に行くのでしょうか。
      こちら昨年11月から図書館予約待ちであ...
      ごりさんも読まれたのですね。
      耐性…なるほど(笑)
      次はすぐに「コメンテーター」に行くのでしょうか。
      こちら昨年11月から図書館予約待ちであと70人です_| ̄|○
      2024/07/26
  • シリーズ3作品目、この『町長選挙』の患者は読んでいてすぐ分かる著名人がモデルになってると思われる。それぞれ深みがある人生を歩んできているから語るものも多くて、頑固でクセが強いキャラ。ナベマン→クセ強な球団オーナー、アンポンマン→波乱万丈な元IT社長、白木→いつまで経っても美人な宝塚女優。

    伊良部総合病院は医院長が医師会の理事を務める名門病院なので、信頼と知名度でそんな著名人も次々に訪れる。地下の神経科の伊良部一郎がどんな人物かも知らずに…ぐふふ。

    しかし、前作までと比べると伊良部先生が意外としっかり先生をしている笑。1話目のナベマンこと田辺は自分の症状や思い当たる原因を診察で正直に話さない。すると伊良部先生はいつの間にか秘書から事細かに聞き出していた。神経症だけでなく水虫まで笑。治療法を探る事もするのね。

    今までの伊良部先生だったら「ふーん、言わないならいいか。面倒だもんねー。」…じゃないのか?!注射が打てて、暇つぶしの話し相手ができて、保険点数が稼げればそれで良しじゃないのか?笑。

    振り返れば前作の『空中ブランコ』でも「医者としての無念はなんですか?」との患者の問いに治療の甲斐なく患者さんが亡くなってしまう事…と真剣に答えていた。いい加減に見えて真っ当な医者の感覚や使命感をちゃんと持ち合わせている人物なんだなと思った。

    マスコミを避ける為に騎馬を組んで患者を運んだり、父親のオープンカーで迎えに来て追いかけてくるマスコミとカーチェイスを繰り広げて巻いたり…5歳児の好き勝手わがままにというよりは患者を守っているんだよな治療してるんだよな、やってる事は無茶苦茶だけど笑。

    『町長選挙』及びこれまでの伊良部先生シリーズの自分の勝手なイメージを書いてみる…

    ※以下、勝手なイメージです。念押し笑。

    『イン・ザ・プール』深夜ドラマでスタートして爆発的にヒットしたもんだから、『空中ブランコ』でゴールデン進出・『町長選挙』で映画化とステップアップする中でどんどん演出やキャストは豪華に、でも狙いすぎて小さくまとまってしまったような…面白さは控えめになってしまった…。

    面白い、面白いんだけど…ゴールデンにいくと制約が生まれるのかつまらなくなってしまうドラマやバラエティってあるよね、そんな印象を受けました笑。

    マユミちゃんは注射の時だけ登場させて、無愛想で露出狂だけにして欲しかった。前作の「本はロッキンオンしか読まない」って匂わせる一文だけで十分。マユミちゃんは現実のドラマ化の影響が出てるのかな。

    まだ最新作『コメンテーター』の作品紹介を読んでないけど、伊良部先生がついに海外進出と予想 笑。どうでしょう?映画化第二弾は予算を上げて海外で撮影、あるある?笑。大笑いできる伊良部先生を期待しています!

    • なおなおさん
      アンシロさん、今回伊良部先生は患者さんに厳しかったですよね。伊良部が「医者」してましたw特にアンポンマンには結構グサッと来るようなことを言っ...
      アンシロさん、今回伊良部先生は患者さんに厳しかったですよね。伊良部が「医者」してましたw特にアンポンマンには結構グサッと来るようなことを言ってたかな。私はスカッとしたけれど。
      アンシロさんの「勝手なイメージ」に納得です笑
      なるほど〜面白さをドラマ化や映画化でイメージすると分かりやすい!笑っちゃいました。
      2023/12/02
    • アンシロさん
      なおなおさん、おはようございます。こちらの返信が遅くなりましたm(_ _)m

      読んでいて浮かんだ「勝手なイメージ」をレビューに書かないとな...
      なおなおさん、おはようございます。こちらの返信が遅くなりましたm(_ _)m

      読んでいて浮かんだ「勝手なイメージ」をレビューに書かないとなと笑。患者に有名・人気俳優を並べると伊良部先生=西田敏行さんの面白さがきっと薄れちゃう笑。
      2023/12/10
  • シリーズが進むにつれて、おふざけさがどんどんエスカレートしています(o^^o)

    田辺満雄、通称ナベマン→ナベツネのパロディ。
    ストーリーもプロ野球の1リーグ化と実際にあった内容でどこまでが真実?と思ってしまいました。
    次の章はホリエモンならぬアンボンマン!
    確かにこの人も球団買収に絡んでましたね。

    そうなると次の章のカリスマの女優。
    四十代で自然の若さ、美しさを保っている。
    これは誰のパロディ?と想像してしまいました。

    最後の【町長選挙】も傑作。

    どれも軽く気持ちで楽しく読めました。

  • 町長選挙が島を二分にする選挙でそこに出向で来た宮崎と伊良部たちが掻き回すのが面白かった。特に最後は宮崎も諦めて4年に一度の戦いが感情を爆発させるのに必要と納得していた。はちゃめちゃで良かった

  • 伊良部総合病院シリーズ3作目

    んんんんん!面白い( ´ー`)
    伊良部先生も良いが

    マユミちゃん 可愛いしカッコいい(笑)
    この本を読んでいて
    プロレスファンの自分は
    マユミちゃんの綺麗なドロップキックが見えた( ☆∀☆)

    • akodamさん
      ベルゴさん、こんにちは。

      私もマユミちゃん推しです。
      昔は男女問わずよくプロレス観戦にいってました^ ^

      そして私にはマユミちゃんの華麗...
      ベルゴさん、こんにちは。

      私もマユミちゃん推しです。
      昔は男女問わずよくプロレス観戦にいってました^ ^

      そして私にはマユミちゃんの華麗なパワーボムが見えました(*´-`)
      2021/11/12
    • ベルゴさん
      マユミちゃん良いですよね( ^ω^ )

      自分も小さい時からプロレス好きで、観戦もそうですがサインや一緒に撮ってもらった写真結構あります(笑...
      マユミちゃん良いですよね( ^ω^ )

      自分も小さい時からプロレス好きで、観戦もそうですがサインや一緒に撮ってもらった写真結構あります(笑)

      コロナ対策で2年ほど観戦を自粛してるので…ずっと行きたいなぁ…ともがいてます
      2021/11/13
    • mayutochibu9さん
      ベルゴさん

      ありがとうございます。

      伊良部総合病院シリーズ
      くだならさが好きです。コロナとは無縁の世界観がいいです。
      ベルゴさん

      ありがとうございます。

      伊良部総合病院シリーズ
      くだならさが好きです。コロナとは無縁の世界観がいいです。
      2021/11/13
  • 伊良部シリーズ3作目となる本作品。今回はひょうひょうとした伊良部先生の活躍が見れるだけでなく、助手のマユミさんも患者の手助けになっている印象を受けました。割と今作は前作の2つに比べて、割と一般的な病気や症状だったのかなと…

    本作は4編からなる短編集で、精神科医である伊良部一郎が、奇天烈でとんでもない治療法で患者を治していくというあらすじ。今回、伊良部が対峙するのは、パニック障害、物忘れ、ダイエットへの強迫観念、ストレス性胃腸炎。症状だけみると、胃腸炎が若干弱い気もしますが、ストレスの原因が独特で、さすが伊良部シリーズといった内容でした。

    前作2作の時に言及しましたが、本作は隙間時間に読むのにもってこいのシリーズで、展開のバカバカしさと濃いキャラクターのおかげでスラスラ読めてしまうので、本を読むのが苦手だなっていう人でも気楽に手を出せる良さがあると感じました。

  • 前作たちに比べるとマトモになってる!!笑
    もっとトンチキな先生が見たい!

  • 表題作を含む4つを含む伊良部先生シリーズ第三弾の短編集。

    今回の作品は過去実際に話題になった実在人物をモチーフにしていたりして面白かった。

    しかし伊良部先生には3部作とも笑わされた。
    真面目なお馬鹿で笑いたい方には是非お薦めしたい。

  • 今回は、伊良部先生が普通の人に思えるぐらい、周りの人達の個性が強烈〜。でもモデルがいそうな感じ。昔ニュースで見聞きしたような人達を、オマージュしたような話だった。

    最後の「町長選挙」の話はいつも以上にハラハラしたけど、読後なんか妙に納得した感。そしてなぜかほっこり感。
    キャラ的にほのぼのの人なんて、そうそう出てないのに。
    伊良部先生の影が薄かったから?唯一はっきり覚えてるのは「フォー♪」ぐらいかしら…。(なんか懐かしい)

    90%おいっ!ってツッコミたくなるような話の中に、6%ほどの伊良部先生の名言(迷言)と笑い、4%ほどの納得感とほのぼの感が上手く混ざってる。そして謎に読後がほんわか。
    だからこのシリーズ次々読んじゃうのかな。

  • 3巻目ということもあり伊良部先生とマユミさんのキャラが安定してきました。

  • 最新シリーズが文庫化されたのをきっかけに2年ぶりの再会。伊良部は安定のトンデモ精神科医だった。
    免疫がついたのだろうか、吹き出すことなく、落ち着いて?読めた。
    マユミちゃんもお変わりなくで、特に彼女が書いた曲は最高で、気持ち良く真っ直ぐに刺さったのでした。

    伊良部を前にすると、解決とか乗り越えたとかではなく、悩んでいることがもったいないと感じてしまうから不思議。
    これを名医というのかな?「毒薬変じて薬となる」って言うし。
    何はともあれ、どの話もほどよく痛くて面白かった。

  • 伊良部シリーズ第3弾。
    とんでも精神科医の活躍?が面白い。悩んだ時にはこの一冊で解決するだろう。多分。

  • 大人気の伊良部シリーズ第3弾!『町長選挙』

    収録は以下の4話
    「オーナー」
    「アンポンマン」
    「カリスマ稼業」
    「町長選挙」

    今回もまた伊良部医師の天真爛漫(いや、この表現はやや買い被り過ぎかも)で破天荒な様子を存分に楽しめた。
    なかでも特に良かったのが「オーナー」と「アンポンマン」の2作品

    このシリーズを読んでいると、日常の些細なことがどうでも良くなってくるような、妙な感覚に陥いる。流されると言うのも、時に必要なのかもしれない。本当か?笑

    本作での伊良部の開口第一声となる「いやだよーん」とか、きっと大人では彼にしか言えない台詞だと思う。
    この台詞、大人になっても言ってみたい状況は、たくさんある。でも言わずに我慢して毎日必死に生きてるからこそ、代弁してくれる彼に夢中になるのかもしれない。

    今回は謎めいた看護師のマユミちゃんにもスポットライトがあたっていたが、想像を超えて来ないので、個人的にはミステリアスなままの方が良かった。

    それにしても回を追う毎に、だんだんと神経科の診療から離れている様な気がするのは私だけだろうか。
    最初の頃に、どうにか見出そうとしていた伊良部の言動の意図する所とか、彼なりの診療方針とか、きっともう見付からない予感がしている。笑

    ただ、唯一確かなのは、伊良部の前だとみんな素直になって心を開いてしまうということ。
    そして何度も伊良部の元へ足が向いて、気付いたら注射を打たれてしまう。まぁ、注射はオマケだが(おいおい、オマケって)患者が心を開放できる医師って、それだけでかなり貴重で、ある種の才能なのかもしれない。

    終盤に分かった伊良部の弱点!
    なんだ、お母さんだったのか。
    って、マザコンかよ!の結末だった。
    これは次回作とか、母登場なのかもしれない。

    非常識すぎる物語の中で、気楽に身を委ねて楽しむのにはもってこいの一冊だった。

  • 今までと比べるはちゃめちゃ感不足。4話目の町長選挙のお金の動き、そのおかげで成り立つインフラ整備、島を愛するが故とわかるとホッとした。こう言う問題って実は色んなところにありそうだ。少し社会派?

  • 精神科医の伊良部さん。3冊目
    「大日本新聞」の代表取締役会長
    「東京グレート・パワーズ」(野球の)オーナー 
    お偉いさんの田辺光雄
    お金持ちボンボン息子の伊良部の光雄に対するズケズケ失礼な対応が妙に人懐っこく面白い。貧しい時代を苦労して駆け登り今の地位を築き上げた光雄のリタイアしたくない思い。伊良部の奇怪な行動のお陰で現実を見つめ直し新たな人生のスタートへ

    アンポンマンこと起業家、根っからの勝ちたがりで負けず嫌い、無駄なことが嫌い安保貴明
    平仮名が思い出せなくなり伊良部さんのもとへ。
    幼稚園児とのカルタ遊びで大人気ない容赦無しの伊良部に呆れるもののいつの間にか一緒に競争しながら楽しむことに気付かされる。
    「一人で勝っていると遊び相手がいなくなる」P109マユミの言葉に何かに気づく安保。協調路線へ。

    女優の白木カオル 解る!自然体とか、若いとか、言われたい!し、歳をとったことを認めたくない現実逃避(笑)食べた分カロリー消費しなくては(笑)わかる!努力するカオルは偉いと思う。やりすぎはダメだけどね。マユミが書いた新曲「若作り」情け容赦無しストレートだね。

    真面目が取り柄の公務員の宮崎良平は小さな島の町長選挙で二分対立する村民達の板挟みになり精神的に大変な目に合う更に赴任してきた伊良部も加わり破茶滅茶。いったいどういう結末になるのか?どちらが勝つのか^ ^。
    面白かったです。

  • 20250513読了
    久しぶりの伊良部シリーズ!今回も笑わせていただきました!ちょっとした手術で病院に入院中だったこともありこの病院の地下にも伊良部先生いないかなあなんて空想してました。

    ◆目次
    オーナー
    アンポンマン
    カリスマ稼業
    町長選挙

    ◆あらすじと感想
    ・オーナー
    プロ野球球団のオーナーである田辺満雄は、過激なコメントをするたびにメディアに取り上げられ、炎上の毎日。引退(≒死への恐怖)に追い込まれるストレスもあり、閉所恐怖心およびフラッシュ恐怖症に。もれなく伊良部の楽観的な対応が解決に導くが、一つ面白いと思ったのは最後のオチ。もう完全に田辺が引退した後になって、記者たちが田辺に話を聞く会を設けたいと自発的に押しかける。普段は「昔は昔は」という年長者は、老害として煙たがられるのに、業界によっては、本当に過去のことを知る人がその人しかいない、みたいな時には、たとえ老害でも割り切って話を聞きたいと思う人もいるのかもしれない。
    トヨトミシリーズ読んでいると、豊田家と各メディアも、同じようなやり取りがあるのかなぁなんて思ったり。

    ・アンポンマン
    東大卒から起業し波に乗る32歳の安保貴明。これまで失敗したことがない彼は、突然ひらがなだけが書けなくなる(理由は明らかにパソコンし過ぎてペンで字を書いていないから笑)そんな彼に対する伊良部からの「普通、会社に就職すれば馬鹿な上司が必ずいるじゃない。でも上司だから言うことを聞かなきゃならないし、理不尽な指示にも従わなければならない。安保さんはそういうのを経験しないで来ちゃったんだよ」
    「迂回しないで成功したから、思考がダイレクト過ぎるの。車で言うならハンドルに遊びがないレーシングカーってやつかな」レーシングカーで公道を走るのは危険だよ。性能、落としたら?」
    この言葉はめっちゃ刺さった。

    ・カリスマ稼業
    本作の中で一番気に入った作品。唯一主人公が女性ということもあり。
    女優の白木カオル44歳は、自然体を意識しながらも現実の加齢を受け入れることができず、表舞台に立つ職業柄もあり、過剰なアンチエイジングとダイエットに陥ってしまう。
    周りの視線やところ構わずエネルギー消費するために運動がやめられなかったり、毎食毎食カロリーを考えてしまうのは明らかに摂食障害の始まりの感じが漂う。そんな彼女に、伊良部からの、
    「ねえ、白木さん、一度太ってみたら?」
    「太ったことないんでしょ? 一度経験してみると怖くなくなるよ。 人間っていうのは未知のものを恐れるわけだから」の言葉は的を得ているなと思った。こういう楽観的でぶっ飛んでいる人と一緒にいると深刻な悩みも一気に吹き飛ぶだろうなぁ。伊良部と友達になりたい笑

    ・町長選挙
    表題作で裏表紙の解説にあるように、伊良部も引きこもってしまうほどの苛烈な選挙戦争に巻き込まれる…。
    あらすじ書くの疲れたのでこの辺りでおわり笑。
    まぁいっかって気持ちにしてくれる伊良部シリーズに甘んじて。
    気になる方は是非読んでみてください!

  • 伊良部先生久しぶりに読んだ!
    空中ブランコで大笑いして、こんなコメディも書けるなんてと一気に奥田ファンになった、その伊良部先生シリーズ第三作。

    やはり短編で読みやすく、ついニヤニヤしてしまう。周りに誰もいなきゃ、声をあげて笑っちゃう。
    特に表題の「町長選挙」の大乱闘シーン、ブリのアラが飛び交うとか面白過ぎでしょ!
    ナベマンの騎馬シーンも笑った。
    でも泉田首相の弔辞には泣けた。

    最終的には主人公がスッキリと前向きになれるのも、この伊良部先生シリーズは気持ちがいい。
    奥田さん最高!

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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