用もないのに (文春文庫 お 38-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 447
感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167711047

感想・レビュー・書評

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  • 野球観戦記3本、ロックフェスティバル参戦記1本、愛・地球博1本、ジェットコースター「ええじゃないか」1本、四国お遍路1本が収録されたエッセイ。
    後半になればなるほど過酷なミッションになっていく。
    爆笑ではなく、ふっと笑いがもれるような感じ。
    たくさんの編集さんと奥田さんがわいわいやってるのがとても楽しそう。
    特にフジロックが良かった。
    これは絶対楽しいはず。行ってみたい。

    万博には行きたくない。
    「ええじゃないか」には近寄りたくもない。
    でも話を聞くのは楽しいから不思議。
    あ、うどんは食べたい!

  • 久しぶりの奥田英朗作品。エッセイ集。

    好奇心からそれを行動に移す過程が人間味がある点が好き。(めんどくさがったり、はじめての場所で怯えたり)
    自分の知識や考えに基づいたツッコミも気楽でかつ爽快。

    気楽に読めて、かつ少し博学になれる(気がする)。

  • 決して裏切らない箸休め的エッセイ

  • 職業:小説家。年齢:とりあえず中年。じきに五十路の身である。〆切のある旅なんて真っ平御晩。自慢じゃないが、おやじの腰は重いのである。と、胸を張ったはどこへやら。編集者の甘言につられて、北京、NY、あっちこっちの野球場、果てはお遍路まで…。人気作家がしぶしぶ物した、脱力紀行エッセイ集。

    「延長戦に入りました」だったか、スポーツのエッセイを読んだことがある。こちらも脱力紀行エッセイで◎。

  • だらだらした文章は著者の性格の表れなのかイヤイヤ書いたからなのか、野球の試合経過を逐一書かれてもねぇ。

  • さっきまでしょうもないグチ言ってたと思ったら、いきなりハッとするような事を書く

    この人のエッセイは好き

  • 抱腹の紀行エッセイ。相変わらず正直な独白に本当に何度もお腹を抱えて笑わされた。時期は2004年から現在まで。北京五輪、愛知万博などは結構懐かしかった。野球の話題が多いいが、フジロック、富士急ハイランド、お遍路さん、など、なかなか多彩。用もないのにのタイトルが読後深甚と胸に響いてくる。

  • さくっと軽く読めておもしろかった。凝ったところがまったくなくて、まるでツイッターでつぶやいているかのような、野球の実況みたいな感じとか、ロックバンド名の羅列とか、「うー。」とかなんだけど、妙に楽しく、ああ、野球場っていいなとかフジロック楽しそうだな、とか、ジェットコースターの臨場感とか、すごく伝わってくるのが不思議なくらい。
    でも、有名作家って、やってみたいな、くらい言うとたくさん編集の人がついてきてくれたりお膳立てしてくれたりするのがいいなあーと思ったり。

    • niwatokoさん
      なんかたいしたこと書いてない感じなのに(失礼!)、楽しそうで、野球の話なんかちょっと感動的ですら。わたしもフジロックは、へーと興味深く読みま...
      なんかたいしたこと書いてない感じなのに(失礼!)、楽しそうで、野球の話なんかちょっと感動的ですら。わたしもフジロックは、へーと興味深く読みました。そんな大がかりなイベントなんですねー。次々エッセイ読みたくなりますよね。(すっごくどうでもいいけど奥田さんて既婚?)
      2012/01/19
    • じゅんさん
      >>すっごくどうでもいいけど奥田さんて既婚?
      うふふ・・にわか奥田読者として、私も気になってたんですよ。どの本だったか忘れたけど、未婚と書...
      >>すっごくどうでもいいけど奥田さんて既婚?
      うふふ・・にわか奥田読者として、私も気になってたんですよ。どの本だったか忘れたけど、未婚と書いてありました。
      2012/01/19
    • niwatokoさん
      やはり。なんだかやけに自由な感じなもんで。そうなんですね。でも、家庭の話とか、奥さんがいる作家の話とか自然で自分のことなのかと思うくらいだっ...
      やはり。なんだかやけに自由な感じなもんで。そうなんですね。でも、家庭の話とか、奥さんがいる作家の話とか自然で自分のことなのかと思うくらいだったりするのに。なんだか不思議な感じ。ふうん。(どう感じていいのかいまいちわからない……)。
      2012/01/20
  • ニューヨークの章が面白い。ジェットコースターはホントに怖くて、うどんは美味しそうだった。

  • 作家の紀行エッセイにありがちな同行編集者についてえらそうにいじるやつは誰が書いてもだいたいおもしろくないな。
    それ以外のとこはけっこうよかった。
    仙台で楽天の試合観る話とか。

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著者プロフィール

おくだ・ひでお
1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライターなどを経て1997年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で大藪春彦賞受賞。2004年『空中ブランコ』で直木賞、2007年『家日和』で柴田錬三郎賞、2009年『オリンピックの身代金』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『最悪』、『イン・ザ・プール』、『マドンナ』、『ガール』、『サウスバウンド』、『無理』、『噂の女』、『我が家のヒミツ』、『ナオミとカナコ』、『向田理髪店』など。映像化作品も多数あり、コミカルな短篇から社会派長編までさまざまな作風で人気を博している。近著に『罪の轍』。

「2021年 『邪魔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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