花まんま (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1118
レビュー : 194
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167712020

作品紹介・あらすじ

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。それには、信じられないような理由があった…(表題作)。昭和30〜40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇。直木賞受賞の傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • ★6つ。

  • 6つの短編からなる作品集。直木賞受賞作品。
    やはり表題作「花まんま」がよかった。泣けました!自分的には、この一編だけで☆5つです。

  • 朱川湊人は相変わらず実在しないビジュアルを

    読み手に想起させるのが抜群に巧い。

    短編集だけどどれも面白かった。

  •  さすが直木賞、納得の快作( ´ ▽ ` )ノ
    「語り口こそ作家の命」だと改めて感じ入った( ´ ▽ ` )ノ

     表題作はじめ大筋はけっこうありがちでオチもだいたい読めちゃうんだけど、最後まで読者の興味を途切らせない( ´ ▽ ` )ノ
     ホラーあり、コメディあり、サスペンスあり、ファンタジーあり、人情あり、かつ決してそれらが押し付けがましくないところが好ましいしうまいと思った( ´ ▽ ` )ノ

     何丁目の夕日みたくただ「昔はよかった、貧しくても人情があった」といった上っ面のきれいごとだけで済ませず、在日・部落差別や子供の性欲といったダークサイドまで丹念に描きこんだノスタルジー( ´ ▽ ` )ノ
     正直で勇気のある作家だと思った( ´ ▽ ` )ノ
     ただ、「パルナス」は「ナイトスクープ」で全国区になったといままで認識していたんだけど、本文でも解説でもまったくそこに触れていないことがむしろ不思議だった……(´ε`;)ウーン…(どうでもいいことだけど、パルナスのCMって仙台市民にとっては「エンドーチェーン」のCMに相当するんじゃなかな? 曲調は正反対だけど( ´ ▽ ` )ノ)

     一人称、懐古趣味、ホラーファンタジー、大阪貧乏横丁ものしばりの本書だけではまだ全容が判然としないから、もうちょっと作者の別作品を読んでみたいと思った( ´ ▽ ` )ノ

     しかし、読後改めて表紙イラストを見ると、ぜんぜん内容と合ってなくて編集氏のセンスが疑われるな(>_<)
     あんな感じの小説として売り込みたかったのかねえ……(´ε`;)ウーン…

    2019/10/15

  • 作者と同年代だからだろうか、文章から想像する情景が妙に懐かしい。話の舞台は大阪で、東京育ちの私が知った場所ではないが、その年代に対するノスタルジーということなのかな。
    表題作が一番良かったけれど、短編集のどのお話も現実さを帯びたファンタジーでそれぞれが良かった。
    『かたみ歌』を読んで以来の朱川作品、他のも読みたくなった。

  • 初めて読む作家だったけど、どの話も読みやすく面白い。
    摩訶不思議、花まんま、凍蝶が特に良かった。

  • 大阪の下町を舞台にした短編集。
    朱川さんのほかの作品と同様、生と死にまつわる不思議な話。

    死についての話だが、怖さではなく、「懐かしさ」「切なさ」「優しさ」に溢れる内容。

    回顧録として語られるスタイルはまさに芸術の域であり、気づいたら自然と物語の時代へと入り込んでいるのがわかる。

  • 短編集ですが、それぞれの物語がとても良いです。
    どれも甲乙つけがたい。
    私は...やはり表題作の『花まんま』が好きです。

  • ノスタルジーな雰囲気漂う短編集。
    大阪の路地裏が舞台となった六つの不思議な物語です。
    自分の子供時代より遥かに昔の設定だろうし、ましてや関西出身でもないのですが
    「懐かしい」ような気持ちにさせられる。それも朱川氏の力量なのでしょうね。

  • 都市伝説から2冊目。やっぱり好き。
    ”妖精生物”が印象的。妖しくて切なくて…最後まで不条理で物悲しいけど、一回読んだら忘れられない。
    噛みつかれるところは何かシュールで笑ってしまう。笑
    表題作の”花まんま”、駅でのシーンは泣けた。

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著者プロフィール

朱川湊人(しゅかわ みなと)
1963年、大阪府生まれの作家。『都市伝説セピア』が直木賞候補。05年『花まんま』で直木賞受賞。ノスタルジックホラーというジャンルを開拓した。小説業のかたわら『ウルトラマンメビウス』の脚本も手がけるなど活動は多岐にわたる。著書に『サクラ秘密基地』『月蝕楽園』『冥の水底』『キミの名前』など多数。
2018年9月、『アンドロメダの猫』を刊行。

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