自暴自伝 (文春文庫PLUS)

  • 文藝春秋 (2006年6月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784167713041

みんなの感想まとめ

音楽界の重鎮である著者が、1970年代から現在に至るまでの自身の歩みを語る自伝は、まさに日本のポピュラーミュージックの歴史が詰まった貴重な作品です。語り下ろし形式で書かれているため、リズム感が心地よく...

感想・レビュー・書評

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  • 村上“ポンタ”秀一さん追悼の意を込めて、十数年前に読んだ彼の自伝のレビューをサルベージ。

    村上“ポンタ”秀一著『自暴自伝』(文藝春秋/1800円)読了。
     
     1970年代から現在までの30年間にわたって、日本屈指の売れっ子ドラマーとしてあまたのセッション/レコーディングをこなしてきた「ポンタ」の、語り下ろし自伝である。

     ベテラン音楽ライター・真保みゆきが構成者(=インタビューして話を文章にまとめる)をしていて、本文は話し言葉で書かれているので、すこぶる読みやすい。

     ドラムスに関するテクニカルな話題も多くて、楽器の弾けない私にはよくわからない部分も少なくないのだが、それでも十分面白く読めた。ポンタがレコーディングやツアーなどに参加してきた日本のロック/ポップスのアーティストたちの素顔が、印象的なエピソードとともに数多く紹介されているからだ。

     とくに、矢野顕子、坂本龍一、渡辺香津美、吉田美奈子、大貫妙子など、私の好きなアーティストたちとの交友が次々と語られていくあたり、興奮して読みふけってしまった。

     初めて知る「秘話」のたぐいも多い。たとえば、渡辺香津美はポンタらと組んだ「MOBOⅢ」をやっていた当時、マイルス・デイヴィスに「バンドにくわわらないか?」と誘われながら、ことわってしまった(!)という。

     ポンタは、「クロスオーヴァー・ブームが日本にもたらした精華」ともいうべき、あの伝説の「KYLYN BAND」(渡辺香津美がリーダーとなり、傑作アルバム『KYLYN』を作った)や、「カクトウギ・セッション」(坂本龍一がリーダーとなり、傑作アルバム『サマー・ナーブス』を作った)の、リズム面の中核メンバーでもあった。

     その2枚のアルバムに代表される名盤の舞台裏が語られるくだりは、興趣尽きない。『KYLYN』や『サマー・ナーブス』などをCD棚から引っ張り出して聴き直したくなる。

     「ポンタが語る70~90年代J-POP史」という趣の好著。
     49歳の若さで早逝した名ギタリスト・大村憲司など、「去っていった」人たちの思い出も、しみじみと語られている。

  • 2回目も最高に面白かった。
    お疲れ様でした。

  • 日本屈指のドラマーにして、音楽界の重鎮、
    村上“ポンタ”秀一さんの自伝。
    書き下ろしではなく、語り下ろしの聞き書き本です。
    ポンタさんもよく語ったナァ、という感じですけど、
    編集者の方も、これはよく纏めたナァって思いますね。
    執念の力作、という感じがします。

    全部ポンタさんというフィルターを通ってはいるので、
    ひょっとしたら細かいところに記憶違いとか、
    関係者からすると、見解の相違とかあるのかも知れませんが、
    ある意味、日本のポピュラーミュージックの歴史が、
    どっさり詰まった本なのです。
    貴重~な歴史的資料ですよ、コレは。

    読んでて感じたのは、
    この人達は、つくづく面白い時代を生きてきたんだな~、
    ってことです。
    こんなにたくさんの物語を背負ってるミュージシャンって、
    今の若い世代にいるのかなって。

    読み物としても純粋に楽しいですが、
    一応ドラムを叩く者として、もっとポンタさんのように、
    パワフルに生きていかないといかんな~と、
    そんな気分にもさせられた本です。

  • 買って少し読んでから暫く放置していたのだけれど、読み出したらトトトトと読めた。語りおろしだけあって、リズム感がここちいい。ドラマーだからというのと、編集者&聞き手の腕なんだろうなあ。いろんなジャンルのミュージシャンのエピソードがおもしろい。年代の音楽の雰囲気が伝わってきて楽しめた。

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