指輪をはめたい (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 497
感想 : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717100

作品紹介・あらすじ

前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやるのだと誓っていた僕。指輪も買った。誕生日も近い。しかし、転んで頭を打ち、いったい誰にプロポーズしようとしていたのか肝心の記憶だけを失ってしまう。僕の本当の相手は誰?大人になりきれない29歳・オトコの結婚観をチクリと描きだす。

感想・レビュー・書評

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  • 同棲していた前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやると誓っていた輝彦。
    そして30歳の誕生日を目前にして、三股をかけていた今の彼女たちの中からプロポーズする相手を決めて指輪も用意したはずが、スケート中に転んで頭を打ち、どの彼女にプロポーズしようとしていたのかを忘れてしまう。
    その相手とは一体?探る日々が始まる。

    男から見た女という生き物の面倒臭さ、そして結婚に対するリアルな感情。が、滲み出ていて苦笑い。
    主人公の輝彦も言ってしまえばサイテーなわけなのだけど、なぜか憎めないところもある。
    逃げ腰で、逃げてる自分を正当化する理由を常に探しているようなところは、いかにも現代風なのかも。

    物語がリアルなまま進んでいくかと思ったら、いつの間にかファンタジーになっていて、結局このラストは…?というまま終わってしまったところは少し消化不良。
    想像力は鍛えられるけれど、何となくでも答えが欲しい気持ちもある。
    結局はなくしたものに対する未練にはっきりと気づいた、ということなのか。

  • 2018/09/07読了


    うーーん

    主人公の視点や性差があるから、なんともいえないけど
    三股してる(ここから私の中ではもうナシ)男が持っていた指輪と
    失った記憶。
    結婚の動機は、元カノへの未練と復讐からきたものだから更に救いがない。
    結局のところ、一度心に決めた相手は誰だったのか



    私の考えとしては元カノと思うんだが、どうだろう
    エミの存在とは何だったのかも考えてしまうが
    デジャヴとかスケートリンクとか、ファンタジーにふり切れていないところとか、結局
    あれは伏線なの?何なの?っていうのがとても多く、モニョモニョした読了感になってしまった。

  • 結末があやふやだったが、大体予想通りの結果だった。

  • 僕は一体誰に指輪を渡すつもりだったんだろう?なんてとぼけた単純なミステリーは、終わりに近づくに連れて答えではなく、途方もなく広がる不安に変わる。とある少女は行き場がわからない男たちに、鎮魂歌を捧げてるようだ。結婚?なんじゃらほい、そんな特に大事なものが無い僕らのための小説。

  • 2018年3月10日読了。
    2018年59冊目。

  • 何だかよくわからない。

  • 著者のエッセイが面白かったので読んでみたのですが、読解力も想像力も乏しい私にはよくわからないお話でした。
    夢オチ?妄想?ファンタジー?
    どなたか仰られていたように「世にも奇妙な物語」のような、不気味な感覚が残りました。
    大島真寿美さんの解説もぜひ物語の最終章のように読んでいただきたいと思います。

  • 17/01/08
    2017年2冊目。
    どうなる?どうなる?て読み進めたけど結局どうにもならんかった。
    さくさくっと読みやすくはあった。

  • 予想してたの違ったストーリーと結末で面白かった。なんで結婚するんだろう、って考えてしまう作品でもあった。

  • 指輪を買ってプロポーズしようとしていた相手が誰なのか記憶喪失になってしまった三股男の話。リアルな話だとばっかり思っていたのに、ファンタジーなのか?それとも男の幻想なのか?はっきりしない。明確なのは別れた彼女への想いだけ。結末は読み手次第ってことかな。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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