指輪をはめたい (文春文庫 い 55-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717100

感想・レビュー・書評

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  • 指輪を買って、プロポーズをしようと思ったのに、頭を打ってしまい誰にプロポーズしようとしていたのかを忘れてしまう。その相手を探すことになるのだけれど・・・。

    話の設定に、現実味はないけれど、面白い。男と女って、結婚ってなんだろうなぁ、と考えさせられました。

  • 主人公は、争いを好まず、嫌なことと向き合わず、見たくない部分はシャットアウトし、3人の彼女のおいしいところをつまみ食いをしながら生きるダメ男。しかし、極端に性格の違う3人の彼女がそれぞれ本当にいそうなくらいリアルであり、現在にも過去にも未来にも属さず、いつまでも子どもであるという3マタ男もすっごくリアル!
    最終的に主人公は結婚できない理由に気づくけど、これに気づかなかったら一生ピーターパン。深読みしすぎかもしれないが、ピーターパン男の彼氏を持つ、ウェンディ(彼女)たちに警告しているようにも感じた。
    気づくと、うんうんと頷いてしまう不思議な物語。

  • 前の彼女と別れてから、なんと3人と付き合っているテル。
    何故か、指輪を買ったところまで覚えているのに、渡す相手が分からない!

    でも、3人のことはちゃんと分かっています。
    それぞれとデートしながら、探りをいれます…。
    そして、初めて彼女たちの本音に向き合います。

    ありえないでしょー!と、かなり突っ込みたくなりますが、しょーもないテルが憎めなくなってきます。
    なんせ、記憶喪失なんですもの…。

    ラストは…、これまた突っ込みたくなりますが、テルは、ちょっとは大人になるのかな?

  • サクサク、面白く読めた。こ
    の著者は男女の口論、すれ違う様を描くのが上手い。冒頭を過ぎたあたりから結末を予見できるが、小気味良いテンポで最後まで辿れる。

  • 内容はまずまずなのに、最後やっちまったなぁ。

  • 2011.09.14読了。

    頭を打って記憶喪失になり、誰にプロポーズしようとしていたのか忘れてしまった主人公。

    面白そうと思って読んだけど、いまいちだったかなー。

    三股かけてその中の誰かと結婚しようとしていたけど、最後に笑が言う通り、片山は誰のことも好きではなかったんじゃないか。
    ここは可愛いけど、ここは嫌。
    そんなことで結婚したいかしたくないか考えてる時点でまだ結婚するべきじゃない気がする。

    子供だなぁと。
    元カノにフられて見返すつもりで結婚って発想が子供だし。

    男ってそういうもんなの?

    三股の女性三人は、全然魅力的ではなかった...片山の視点からみた三人だからなのか...

    そして最後はよくわかんない結末。

    世にも奇妙な物語にありそうな。

    その後が気になる。

  • 白昼夢見てたみたいな感じ。
    はっきりしない終わりがこの主人公そのものなのかな…

  • 男として嫉妬。

    それより伏線を回収したけど違う考えも出てくる終わり方。途中途中が引き込まれるのにさ。

    結局は男として嫉妬。それだけ残ってしまった。

  • 今のタイミングでこの本は絶妙だったな…。私も子供っぽい男は嫌いだと思いつつ、好きになる男はみんな子供っぽい。つまるところ男性は総じて子供っぽいものなのかな?話の展開は面白いけど、ラストがちょっと微妙。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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