うつ病の妻と共に (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2007年3月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167717247

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

うつ病を抱える妻との9年間の生活を描いたこの作品は、著者の心情の変化と愛情の深さが印象的です。妻の突然の発症に振り回されながらも、著者は彼女の世話をすることに生き甲斐を見出し、病気を治すことだけでなく...

感想・レビュー・書評

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  • 著者の妻がうつ病になった
    その生活の物語でした
    著者は医者であるが、この妻のうつ病は
    大変であっただろうと内容から読み取れました
    ですがしっかりと妻と付き合っていきました
    うつ病って大変ですね
    数カ月で治るものが多いらしいですが
    このかたのは長くかかっておりなのでより
    大変であったろうと思うのにすごいと思いました
    うつ病の人を一人にしたらダメそうだなとも感じました

  • うつ病を突如発症した妻に連れ添った記録。快方までに向かう9年間の出来事が時系列に沿って描写されている。

    発症当初は妻に振り回され苦しんでいた著者だったが、次第に妻の世話をするのが生き甲斐だと感じるようになる。そして、病気が治ることを願うのではなく、今のままでいいからいつまでも一緒に生きていきたいと考えるようになる。

    近しい人がうつ病になると周りの人間はその人のことで頭がいっぱいになり心に余裕がなくなる。著者が妻の世話をする様子から非常に苦労したことが伺えた。その一方で、著者の心情の変化、つまり妻の病気を治そうという考えから、今のままでいいから一緒に生きていきたいという考えの変化を読んでいて、著者の奥さんに対する愛情の深さは計り知れないと思った。

    快方に向かっていた矢先にドン底に突き落とされた著者だったが、奥さんは自分の存在が著者を苦しめていると理解していたことから、自分だけでなく著者も苦しみから解放してあげたいと、病に冒されつつも考えていたのかもしれない。9年間、著者だけでなく奥さんもまた自分自身と闘っていたのである。

    病に冒された人の世話を通じて、多くの人は心が折れそうになってしまう。だが、愛情を持って相手に接することで、病気で何も出来ない相手のことが次第に愛おしくなり、その人と一緒に生きていくこと自体を生き甲斐にすることが出来る。うつ病の人と接する中である意味人は成長出来る可能性があるのではないかと思った。

    「時に、私は美紗子をこどもだと思う。出来のわるいこどもほど可愛いと言うが、彼女は私にとってちょうどそんな存在なのかもしれない。それにしても、彼女は絶望的なこどもである。神から約束された成長がない。私は日々、ひたすらこの絶望的なこどもの四次元的な変貌を願うだけである。」
    「ー今のままでいいー
    一日も早く病気から立ち直って欲しい、というような欲がわたしの胸中から消えた。それは達観などというレベルの高いものではなく、むしろ諦めに近い情念であった。」

  • うつの家族を持つ人の体験談。著者が医師、妻をささえているのが感じられる。本当に本人たちにしかわからない苦悩(日常を守る大切さ、安堵)がたくさんあると思う。それがすこしでも、この本から感じたい、けど、結局感じ切ることはできない。
    治療する時とか、病気の人に向き合う時、その人の闘病期とかをみると、「日頃の生活」が感じられていいなと思う。
    本当は⭐︎4だけど、ちょっと難しいな、自分の読書力のなさで、読んでる途中で爆睡してしまうことが多かったと感じてしまったので相対評価として低めだけど、ぜひ読んでみて欲しい。というか、読んでみるべき。

  • うつ病は本人も辛いだろうが、同居して家族も辛い
    よくここまでできたと思う
    旅行などによく連れ出していて頭が下がる

  • うつ病になった妻の看病を5年(もっと長かったかな?)にわたりつづった一冊。著者自らも仕事を続けながらここまで寄り添っていることに驚きました。作中にも登場しますが著者の知り合いでもうつ病になった方の事例が取り上げられており、人によっては処方された薬がうまく効いて短期間で改善がみられるケースもあるようですが、著者のケースでは薬の効き目もなかなか見られず、それでも看病の甲斐あって一進一退を繰り返しながら少しづつ快方に向かう様が描かれています。
    そこには単なる夫婦の愛情を超えた何かがあったのではないかと思わずにいられません。自分だったら「逃げたい」一心でどうにかこうにかその状況から脱出することばかり考え十分な看病はできなかったであろうなと我が身に置き換えて考えてしまいました。もちろん著者も様々な葛藤や苦しみを抱えながらの看病であったろうし(そういった心の機微も作中にはリアルに描かれています)、それでも付かず離れず一生寄り添ってゆく、という強い意志があったのですね。前述のように逃げることを考えてしまうであろう自分はどこか薄情な人間なのかも、いやいやここまでできる人はそうそういるもんじゃないんだから薄情なんてことはないのである、など様々な想いが去来した一冊でもありました。

  • うつの人の気持ちとはこれほどまでに他人にはわからないんだということを改めて思った、

  • リアルすぎて気持ち悪くなりそうなくらいリアルだった。長いトンネルを抜けた著者一家に読み終わってやっと安堵。

  • 鬱病の妻と生活を共にしている
    旦那さんの話。


    読んだ後は、なんだか痛かった。
    色々々…


    年をとった人みたいに、繰り返し同じこと言って
    その話さっき聞いたよ!みたいなのが
    何度も何度も続く

    でもそれがその人の生活で
    思っていたことで
    すべてだったんだろうな、と



    評価不可な作品

  • 9784167717247 277p 2007・3・10 1刷

  • 2010.06.03

    星はあえて付けない。
    この本に評価など出来ようか。

    読み終えた今、何と言っていいのかわからない。

  • 元気だった妻がある日突然錯乱し、うつ病になる。
    医師である著者と二人での闘病生活が描かれている。
    薬の処方、注射、妻を自分が働いている病院で勤務させる、
    など医師でなくてはできない方法を使っても、大変な闘病生活
    読んでいて辛くなる。

  • 本人もつらいけど、家族もつらいんだね。
    こんなんなって、ごめんね・・・

  • 本屋で平積みされていて気になり購入。うつ病については勿論のこと、夫婦というものについて考える。夜に読んだからか追記で涙が止まらなかった。夫という他人とどのように関わっていくのか。またそこにあるのは愛なのか。080528

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