歳三 往きてまた (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 64
  • Amazon.co.jp ・本 (546ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717278

感想・レビュー・書評

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  • もうね、かっこいいです…。
    歳三さんがすげー慕われているのもなんかいい。

    王政復古の大号令の行われた直後からお話は始まります。
    章の名前もずばり「落日」。
    旧幕府軍は敗戦につぐ敗戦…な、訳です。
    会津での戦いも詳しくかかれてますが、やはり状況が厳しい。
    その中で、優しくなっていく土方さん…!
    かっこよすぎやろがぃ!!
    小さなエピソードもいいです。素敵じゃ!
    あとは会津の老中、西郷頼母の娘として出てくる細布子と土方さんの話が切ないです。というかこの西郷家の女たちの最期が悲しすぎるよう!

    土方さんの死に向かっていく過程がほんとかっこよく、悲しく書かれててすげー好き。理想の土方像かもしんない。

  • 負け戦の繰り返しで、奸賊呼ばわりされ、仲間は次々にいなくなって、それでも『士道背キ間敷事』を貫き通した土方さんに胸を打たれた。

    新選組ものだとだいたい近藤さんの死までや、短くて池田屋までのものなんかが多い印象だが(その辺までがやはり華やかで扱いやすいのだと思う)、これは近藤さん亡き後の新選組、土方さんの話。
    私も実際この辺についてはあまり知らなかったのだけど、この頃の土方さんの魅力に気づかせてくれた本書。

    鬼と呼ばれてた京都時代とは打って変わって厳しさの中にも思いやりや他者を尊重することが増えた。
    それはいいことだと思う。現に隊士達に慕われていた。
    それでも無理してバラガキから鬼になって、またその鬼を捨てたときの胸中を思うと悲しくも切なくもあると思った。

    戦い続けたことは賢い選択ではなかったかもしれないけど、それでも最期まで侍であることを貫き通した姿は正しさとかそんなのを超えて素晴らしかったと思えた。

  • 今日土方さんが戦死されました(3度目・・)。ということはこの本は3回読んだということなんですけどね。
    どんな本を読んでも土方さんが亡くなる終盤、函館に近くなる度胸が痛くなります・・。
    小説です。伝記ではありません。
    この本は女性から見た理想像の土方さんだと思う。
    終盤に近づくにつれ。
    子供に優しく 部下や同士に愛され 完全なる指導者として尊敬される 理想の男性像が書かれています。 
    「燃えよ剣」ではあまり詳しく書かれていない斉藤・相馬・島田などとの関係も織り込んでいていい本でした。1度目はさらっと。2度目は登場人物の関係がわかり。3度目はウィキペディアで時系列を調べながら読みました。小説としては強烈な印象は持たないものの 読み込めば読み込むほどいい本だなぁ・と。

  • 戊辰戦争から五稜郭までの土方歳三の話です。

    土方さんかっこよすぎます。
    前から好きだったんですが、もっと好きになりました。

    土方さんが戦争を通して、どんどん優しくなっていくのが伝わってきて、周りの人が憧れるのもわかります。

    土方さんの周りの人がどんどん死んでいくのには泣きました。

    最後の伊庭さんの言葉にまた涙しました。

    沖田さんの「土方さんこそ、皆の光だ」の言葉が土方さんの全てを表していると思います。


    この本に出会えてよかったです。
    土方歳三の魅力がたっぷり詰まったこの本は最高です。

  • 読むのに時間がかかった。長かった。BLぽかったが、男達の物語を女が書くとどうしてもそうなるのだろうか。新撰組の最後のところだから良くなることはなくて、暗い気持ちのまま読んだ。

  • 朝敵となった後の新選組の戦いを描いた作品です。
    鬼の副長・土方歳三が、移ろいでいく時勢、転戦、仲間たちとの別れを経て、己の進むべき生き方を見定め、優しく激しくなっていく描写に引き込まれました。

    会津戦争や五稜郭の戦いなどで、次々と仲間を失っていくのが読んでいて辛かったです。歳三の最後の描写に、彼はどんな気持ちでこの世を去ったのだろうかと過去に思いを馳せました。

  • 鳥羽伏見の戦いから始まるこの一冊。これまで読んできたどの作品とも違う土方歳三がいた。そこには敗戦から始まる死へと向かう物語。だが、誰よりも恐れられていた歳三が一人の悩める人間になっていた。だからこそ、これまで読んできた作品の彼よりも魅かれた。ああ、この作品に出合うことができて良かった。

  • 新選組三部作の土方篇。京都時代は最初だけで、鳥羽伏見~五稜郭まで。
    土方と周囲の人々の生き様。京都時代とは違う土方の姿です。厚めですが、秋山さんらしく読みやすいです。

  • この土方さん、好きです。親友近藤勇の死、仲間達との別れ。新撰組副長としてではなく、土方歳三として悲しみに一緒に涙しちゃいました。
    舞台の後半が戊辰戦争~箱館戦争だったので、登場人物の隊士からみた土方歳三が人間味溢れ魅力的で慕われている様子がよく描かれていたと思います。
    京都時代ではあまり描かれない、隊士達の土方への想いや自身の生き方に感動。特に相馬主計。彼の事がもっと知りたくなりました。
    そしてやはり土方歳三は様々な人、地で生き続けているのだろうな・・・

  • 藤堂平助・沖田総司と、シリーズの順番を無視して
    最後に本作を読んだが、私的には歴史の流れに沿った
    読み方だったので分かり易かった。

    武士に憧れ、誰よりも武士たらんことを欲した土方の
    気概と生き様がとても印象的だった。

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著者プロフィール

作家

「2017年 『龍が哭く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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