FLY (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2007年8月3日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (608ページ) / ISBN・EAN: 9784167717407

感想・レビュー・書評

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  • どうしても、あら登場人物の女性の行動が理解出来なかったが、読み応えのある小説。

  • ゾクゾクした!15年越しの思い…執念?復讐?とにかく怖かったけど、どのキャラも人間味を失わせずに描いているのが筆者らしいと思いました。自分が普段恐れていることを忘れるくらいのゾクゾク感でした。タイトルになっているFLY…これが最後の最後でうまく絡んでくるんですね。そして、飛べずに堕ちてしまう者と、羽ばたいてゆく者と、そのギャップが印象的な終わり方でした。

  • 純な時代の恋愛を大切にするあまりの切ない犯罪。

    まず真っ先にあがるのは、東野圭吾作品だろう。
    白夜行や幻夜などの作品は、まさに不朽の名作というべき評価を得ている。

    しかしこの作品も、登場人物の数が多い分
    2名の男女だけに焦点があてられていないけれど、
    それでも東野作品に通じる切なさに満ちているように思う。

    目の前で恋人・佳奈を殺され、復讐に生きる向井。
    その生き方を追うことで自分の生き方を見つけようともがく俊介。
    佳奈を想っていた相田。
    そして、殺人者の娘と殺人者に関わった少女達。


    結局、日々を生きて行くしかない。
    俊介の明日はどうあるのか、読み終わってから考えさせられた、がつんの一冊。

  • 話の重さ、展開とても面白い。
    とっても長い小説でしたが飽きることなく
    一気に読んでしまいました。

    復讐の鬼。
    怖いけれどもとても悲しい存在です。

  • 高校生・向井広幸は、公園で戸浦という男と知り合う。やがて彼が指名手配犯であることを知った広幸は警察に通報するが、戸浦は察知して逃亡する。その事件から4カ月後、戸浦は広幸の恋人を彼の目前で殺害して行方をくらます。戸浦を追う広幸が執念の追跡の果てに見つけたものは…。

  • 主人公が高校生のとき最愛の恋人を逃亡中の殺人犯に殺された。そこから10年以上にわたる彼の復讐劇が始まる。そこに彼女の友達や殺人犯の娘、その友人などさまざまな人が絡み合い、結末へと向かっていく。
    結論として、この10年以上に及ぶ復讐劇はひとりの最高のクズが起こして引き伸ばしていた事件だったことが判明して、ちょっとその幕切れもあっさり気味。その過程でのそれぞれの登場人物の行動理念などの深い掘り下げは読み応えがあった。

  • 先がどうなるのか気になって一気に読んでしまった。  
    復讐を人生の目的として生きている広幸。自分らしく生きるため邪魔な人間を排除しようとする人間と愛する人の命を救いたいと思う人間。 
    広幸には人生をやり直して欲しいと思った。

  • 完成度が低い。執念はすごい。

  • 俊介の事件への関わり方があまり好きじゃないかも。

  • 新野剛志『FLY』読了。『あぽやん』とはうって変わってミステリー。小さな町でのちょっとした出会いが、彼らの未来に暗い影を落とし、またそれぞれの人生を大きく変えていく。どうしようもない過去にとらわれた未来は、そのしがらみから抜け出せるのか。読み応え十分。

  • 最後の最後が少し弱いと思いますが
    人の気持ちの強さ、つながり、絆などを感じられてとてもゾクゾクしました。
    長い年月を時系列で読み進めていくストーリーですが、名前の変更するキャラクターが何人か居て、頭の悪い私にはいらない紙に登場人物を書きとめながら出ないとこんがらがっちゃいました(笑)
    でもそこんところも含めて大変楽しめました。

  • 指名手配犯を警察に通報するが、逃げられる。その犯人に恋人を殺された青年。
    復讐を誓うが、15年掛けていろいろな出来事が。
    殺された恋人の秘密が、最後に明らかになり、誰が一番悪いのか判明する。
    600頁で読み応え十分。主人公以外にも、登場人物の長い時間が丁寧に書かれている。
    面白かった。「感動」まではいかなかったが、青年たちの「夢」「裏切り」「後悔」がよく描かれていたと思う。

  • 新宿紀伊国屋でピックアップされていました。
    帯の「最愛の人の死が人をここまで変える」という文句につられ
    購入してしまいました。

    高校生の向井広幸は公園で戸浦という男と知り合う。
    彼が殺人の逃亡犯ということを知り通報するが目前で逃げられてしまう。
    この戸浦という男、人から受けた屈辱や裏切りはずっと忘れずどこまでも追いかけてそれを晴らそうとする。
    そしてある日、広幸の目の前で最愛の人が戸浦に殺されてしまう。

    それから15年、広幸は戸浦に対する思いを内に秘め生活をしているが…

    戸浦は読んでいて、本当に恐ろしい男だと思ったし、文章からも恐怖を覚えました(本人はほとんど出てきませんけど)
    広幸もここまで少年期が描かれてるだけにここまで変わるかと驚きです。

    人と人との関係がよく描かれていて大変よく出来た作品。

    ホント「最愛の人の死が人をここまで変える」とは…って感じです。

  • 一気に読めた。向井のキャラがいい。

  • ちょっと百夜行を思い出した。

    読み応えも十分にあるし、ドンドン読み進めていけるんだけど、
    目の前で殺される自殺と言うのが、どうも引っかかって…。
    そういう意味で読後に???が残っちゃって。

  • 向井広幸は自分が知り合った公園にキャンプをはる男性が
    指名手配中の犯人・戸浦だと気づいた。
    警察を呼んで彼の元へ案内するが逃げられ、
    仕返しに片想いの佳奈を目の前で殺されてしまった。
    その日から復讐のためにだけ生きていく向井。
    そんな彼のことを知った俊介は彼を題材に
    ノンフィクションを書きたいと考え取材を始めるのだった。
    一方当時向井と同じ町に住んでいた美咲は彼と交換条件をしていた。
    自分のデビューを邪魔する父親を殺す代わりに
    引越しが決まっていた向井の居場所を調べ上げる。
    見事歌手デビューを果たした美咲はその後も戸崎に殺人を依頼する。
    追う者と追われる者の関係は。佳奈の死の真相とは。
    写真:忽那光一郎 デザイン:野中深雪

    読み応えは充分です。分厚いけれど飽きさせない。
    それどころか祥子がどういう経緯で好きになってしまったのかとか
    向井はいったいどうなってしまったのかとか
    まだまだ明かして欲しいことだらけです。
    向井と俊介に重なる部分があるような気がする。

  • 恋人を目の前で殺害された高校生・広幸の15年にわたる復讐もの。
    なにか、最後には説得されるような真相があるんだろう・・・と思って読み進んだものの、結局独りよがりにしか思えなかった。
    むしろ、現状打破しようと、もがいている俊介や、過去の罪に苦しむ千恵理の方に共感できた。

  • 長い時間をかけた復讐劇。
    その復讐劇に関わるたくさんの人たちの人生。
    色々な想いを持った人たちが、色々な行動を起こす。
    それぞれがとても魅力的で、どこかに自分を投影する
    部分があり、興味深い。面白い。

    なんとなく購入した本でしたが、とても満足。

    最近は本の当たりが多くてうれしいな。

  • 妻に教えられて初めてこの作者の本を読んでみた。今までにもありえるストーリーだが、愛する人の復習をここまで出来るものかと考えさせられる物語。

  • 高校生の『向井広幸』は、公園に寝泊まりしていた『戸浦』という男と知り合う。彼が殺人で指名手配中の男だと気付いた向井は、警察を連れて公園に行くがすんでのところで逃げられてしまう。それから4ヶ月後、向井は目の前で戸浦に彼女を殺された。執拗に戸浦を追う向井、そしてそんな向井の心の内を知りたいと追う『俊介』の目に映る真実とは・・


    高校の時から、まるで時が止まったかのように復讐のために人生を費やす『向井』。15年、15年ですよ、それも人生の一番輝かしいと思える時期に。そんな彼の心を知りたいと願う『俊介』の目を通して読み手も向井を見つめることになるのですが・・鬱々とし暗い話です。その上さらに語られる真実はやるせないです。それでも悲壮感が漂わないのは、向井が全身全霊をそこに懸けてしまっているからでしょうか。

    作品としては良くできていると思います。当の向井はただそこに存在し、関わった周りの人物の口から語られる真相や心情が、彼の真摯さを一層浮き彫りにしていく。結局、彼の心の内を覗くことはできなかったけど、けして不満が残る訳でもなく。巧く作りこまれていて、読み応えがあり面白かったです。ですが、好きかと聞かれれば否と答えるでしょう。あまりに救われない話なので。

    エピローグって、結構本文の邪魔をしていると感じさせるものが多かったりしますが、本書に関してはとても良かったです。

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著者プロフィール

しんの・たけし。1965年東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。旅行会社勤務を経て、99年『八月のマルクス』で第45回江戸川乱歩賞を受賞。直木賞候補となった『あぽやん』は、その続編『恋する空港 あぽやん2』とともに、テレビドラマ化され話題に。同シリーズは『あぽわずらい あぽやん3』で完結。著書は他に、『中野トリップスター』『カクメイ』など。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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