モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる お母さんの「敏感期」 (文春文庫 さ 46-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167717452

作品紹介・あらすじ

「敏感期」ってなんですか?おけいこごとや塾は、いくつぐらい通わせるのがいいのでしょうか?子どもはひとりでやりたいと望んでいるのですか?なんでも分けたがるのはなぜですか?-モンテッソーリ教育の第一人者が、子育てのポイントを親育てというユニークな視点から解説する。育児書のロングセラーがついに文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • モンテッソーリ教育をベースに子供の敏感期を解説。初めて子を持つ母親もある意味で敏感期であるという切り口も含む。

  • 子供にとって「何かに敏感に反応できる時期」があり、その時期に子供の興味関心をいかに尊重してあげられるかが大切なのだとわかった。子供がやっている、無意味に見える行動には子供なりの譲れない秩序があるとのこと。
    子供が興味を持った眼差しにあるときは、それをやらせてあげること。子供の好奇心を尊重して伸ばしてあげたいと思った。

  • 90年代らしい(?)口語調が気になるけれど、そもそもの脳の働きから、モンテッソーリの元々の著書の引用、少しの実践方法まで、「自立と自律」のための基本的な考え方や系譜がよくわかった。

  • とてもおもしろかった。

  • kindle unlimited。内容というか、筆者の価値観に古さを感じるところはあるし(母親の手作り料理がお袋の味、とか、今のお母さんを追い詰めるだけでは…)、手作りおもちゃも今はもっと色んな本が出てると思う。ただ、モンテッソーリの基本的なこと、敏感期のことは参考になった。文庫になってるから、買っても良いかも。時々読み返して思い出せると良いな。

  • 参考になる

  • モンテッソーリ本の新刊をいくつかパラパラと読んできたけどこの本が一番モンテッソーリ教育の魅力と理念が伝わってきて、実際の事例を読むたびに胸が熱くなった。何度でも読み返したい

  • 「モンテッソーリ教育はこれを読め」と見たので読んだ。
    けど…初版1994年、書き換え2007年で少し古いかな?って考え方もあった。
    (まぁモンテッソーリ自体歴史あるものなので、根本は問題ないけど…)
    例示が多く、読みやすいが、「こんなうまく行くか?本当に因果があるか?」って例も多い。
    教具作りは参考になったが、他書「0-3歳のためのモンテッソーリ」の方が、分かり易くて好きだった。

    ____
    子供が将来必要な能力を習得するために、一時期強い感受性をもつ「敏感期」。
    これに合わせて、「じりつ」できるように環境を整えることが大事。
    敏感期には、「秩序感」「感覚」「運動」がある。

    ・秩序感
    いつも決まった順序、所有人物、場所にこだわる
    →将来、自分の環境をまとめたり、相互関係を理解する力になる

    ・感覚
    五感をフル活用して、自分に取り込む
    →高い専門性、芸術性、道徳性を身につける土台作りになる

    ・運動
    身体を大きく動かす、たくさん動かす(重い荷物を持ったり、道路のレンガに乗ったり)
    →筋肉の動かし方を学び、運動能力だけでなく、自信に繋がる

    お母さんになったばかりも、「敏感期」であるので、子供をよく見て頑張って。

    子供をサポートする/環境を整えるには、
    ①大人と子供はちがう
    ・大人は結果重視、子供は過程重視と違いを認識する
    ②子どもの動きをよく見る
    ・回したいのか?つまみたいのか?なにを面白がっているか
    ・何に困っているか?いつ助けを求めるか?
    ③子供は見ている
    ・親のなすこと、他の子どものすることをみている
    ④不言実行
    ・親はひとつにフォーカスして伝える
    ・親はゆっくり順序立てて見せる
    ⑤熟成
    ・コツが分かり、できるようになり、熟成するまで何度もやる。この過程で、脳が発達する。
    ・熟成してから、子どものペースで次の段階へチャレンジする

  • 小さい子を育てる人は読んだ方がいい!意味不明な子供の行動の意味や接し方のコツが分かり、子供に対してイライラではなく暖かい目で見れるようになる。

    モンテッソーリが医学や精神医学を学んだ人で、著者の相良敦子さんも教育学博士なので、子育てについて精神論ではなく論理的に書かれていて、説得力がある。

    ・幼児期の子供には、特別に敏感な感受性を発揮する一生に一回の「敏感期」がある。その時期の自分を創っていく行動が、大人には理解できない奇妙な行動に見える。
    「秩序感」の敏感期:いつも同じ順番や場所に拘る
    「運動」の敏感期:色んな動き方を身につけようとする。線の上を歩いたり、重いものを持ったり。

    ・子供が敏感期にいる時、親もわが子の教育についての敏感期にいる。

    ・子供ができるようになる教え方(提示):一度に教えるのは一動作。何ができないのかを見極め、ゆっくり、話さずに見せる。訂正ではなく教える。教えた後に子供がいつやるかは子供に任せる。

    ・子供はなんでも自分でしたい。生涯の親の役目は子供の「自立」「自律」を助けること。
    自立:自分に自信を持ち、周囲と安定した関係が築け、自分で決めたり選んだり責任を取ることができる力
    自律:自分の頭で考え、自分の体を使い、自分のやりたいことを自分で追求したり展開できる力

    ・ブルームというアメリカの教育学者が芸術・運動・自然科学の3領域で世界トップクラスの人たちが幼少期にどんな教育を受けたかを調査したところ、共通して4、5歳頃から家庭の雑用や責任を担わされていた。その人たちはベストを尽くす、やりきるなど家庭の中で繰り返し言われ、実行していたことを、自分の専門領域に役立て、訓練に耐えた結果、トップレベルになった。

  • 私の子育てのバイブルです。子育ての概念が変わります。

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著者プロフィール

相良敦子(さがら あつこ)
1959年生まれ。脚本家・作家。
学習院大学文学部史学科卒業。
制作現場を経て、NHKの脚本懸賞入賞を機にデビュー。
以後、テレビドラマを中心に、ラジオ、映画、舞台、小説、絵本と、幅広いジャンルで執筆している。
主なテレビドラマに、連続テレビ小説「ウェルかめ」、「バッテリー」、「七子と七生」、「昨日の敵は今日の友」、「シングルマザーズ」、「サイレント・プア」(以上NHK)など多数。

「2022年 『感動する、を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

相良敦子の作品

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