月読 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年1月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784167717599

みんなの感想まとめ

人が死ぬ瞬間の感情が具現化されるファンタジーな世界観が魅力の作品で、月読というキャラクターがその感情を読み取るという独特の設定が印象的です。物語は、大地主の養女と同級生の淡い恋、さらには姪っ子を殺害さ...

感想・レビュー・書評

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  • 人が死ぬときの、間際の感情が月標として出現し、それを読む月読がいる、パラレルワールドのお話。

    とある街の大地主の養女と、その同級生のあわい恋と出生の秘密。
    姪っ子を殺害された一匹狼タイプの刑事。
    ふたつが交わっていく…。

    ファンタジーな世界とミステリーが絡まって面白かったですが、
    最後はちょっと、えっってなりました。ちょっと腑に落ちない・・・
    あと、あえてファンタジー感なのか、固有名詞が読みにくくてね・・・

    続刊もまとめて購入しているので、そちらを楽しみにします。

  • 評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    「月読」とは、死者の最期の思いを読みとる能力者。月読として生きる朔夜が、従妹を殺した犯人を追う刑事・河井と出会ったとき、さらに大きな事件が勃発して―。人は死の瞬間、何を思うのか。それを知ることに意味はあるのか。地方都市で鬱屈する若者たちの青春を描く、著者渾身の傑作ミステリー長篇。

    ファンタジー&ミステリー。死んだ人の最後の言葉を読む月読。ミステリー部分は深くなかったが人の最後の言葉って案外「空が青い」などの何気ない言葉なんだろうなぁ~としんみりした話であった。

  • せっかくファンタジー性に優れた舞台なのに、ストーリーに活かしきれていないのが惜しい。
    特に後半は登場人物の神秘性がどんどん薄れて、普通のメロドラマみたいになってしまった印象。期待が大き過ぎたかな?

  • 月導、不思議だ。本当にあったらいいなとも思う、興味しかない。自分の月導は見られたくはないけど。誰かに本心を明かすことなんてほとんどないし。
    とにかく全部が繋がっていて凄まじかった。自分本位な大人たちが子どもを巻き込む構図は本当に胸糞悪かったな、1番苦しむのは私欲を抑えられない自己都合な馬鹿に勝手に巻き込まれた無関係な人間たちなんだから。でも、決してそれに負けじと独立していこうとする克己と炯子はここに出てくるどの大人よりも強かったし、あと也寸志はどの大人よりも格好良く頼りになる存在だった。現実で過ごす中でも、子どもなんかよりも大人である存在の方がよっぽど餓鬼だなと感じさせられることが多い。まあそういう私も成人しているけど。子どもたちが強く在ろうとすることを否定はしない、どれも自己選択した尊い道である。ただ見守って心が折れそうになった時、必ず救いになりたい。拠り所でいれたらいいなと思うな、と再認識した。
    あとは河合と朔夜のペアが好き。この作品に出てくる大人の中で唯一好意的な2人。

  • ヒロインがめんどくさい。まあ、めんどうな美少女にウザ絡みされるのが、男子一生の夢みたいのが、健全な青少年なのかも知れないが。で、そちらの方に目を奪われがちだが、特殊設定ミステリとして完成度が高い。ある犯罪の動機が実にとんでもないのだな。

  • ハードボイルドではないハードボイルド感にグッと来ました。月導、ほんとうにあったらとても素敵です。

  • 死者の心を読解く「月読」が、殺人事件を解決に導くミステリー。

  • ちょっと想像していたのとは違いましたが、この世界観は好きかな…
    ただ、最後に探偵役が二人になったことは、余計だったのではないでしょうか
    それなりに伏線を施しているようですが、逆に作品の質を落とすことになったように感じました
    私だけかも知れませんが…

  • 月読、月導初めて聞いた言葉たちでしたが、とても素敵な響きでした。もっともっと知りたいな・・・

  • 私にとってはハズレなしの酒飲み書店員大賞受賞作。個人的には「このミス」より好みの作品が多い。これは2010年度に大賞受賞。

    人が死ぬとその近辺に現れる月導(つきしるべ)。それは死者の思いや記憶が形となったもの。月導を読み取る力を生まれながらに持っているのが月読(つくよみ)と呼ばれる者。とある町で起きた殺人事件を捜査する刑事、力を貸す月読、巻き込まれる男子高校生を巡る物語。

    多少苦しいオチだけど、幻想的な美しさも。もしも自分が死んだら、どんな月導が現れるのか。人間なんて最期に思うのは意外に単純なことなのかも。

  • 結構最後の方まで抱えている問題が全て解決するのか不安だったけど、最後の最後に全部回収していったから一安心。ひとつひとつが繋がるまでは、あっちこっちで事が起こっていて、何となくまとまりがないように感じていたので。。
    あらすじを読んだとき、もっと幻想的な、ぼんやりとした展開なのかなと思っていたから、普通のミステリー小説として楽しめたのは少し意外だった。あくまでも月読はエッセンスの1つで、でもなくてはならない存在。ほどよい距離感だったと思う。
    気になったのは、(これを言ってしまっては話が進まないからダメなのかもしれないけど、)河井は朔夜に何でも話してしまうなぁ、ということと、咲村が瀕死の状態なのにいろいろ教えてくれるなぁ、ということ。うーん、やっぱり身も蓋もないか。

  • 亡くなる人が残す月導とそれを読み取る月読という世界は面白かった。ミステリーとしてもまずまず。

  • 重厚長大なミステリーが読みたいなあという気分だったんだけど、ぴったりだった。
    色んな事件が絡み合っていて、伏線の回収も気持ちがいい。

  • 二度目ましての作家さん。
    月がタイトルにつくと、それだけで神秘的な感じだけど
    月導に月読がある独特の世界でのミステリ。
    まるで関係のない3人が、少しずつ繋がっていく過程も
    面白かったです。
    最後の方はちょっと戸惑ったけど(^◇^;)
    続編が出てるみたいなので、これも読んでみたい

  • この作者のことは知らずにタイトルに惹かれて購入。一気に読んだが、初めは登場人物が多く作者の世界像に慣れるのに手間取った。新人作家かと思ったらベテランの作家の方だったとあとがきで知り驚いた。登場人物にもう少し味わいがあると良いのにと思いつつ、月読の設定の面白さに続編の購入も考えてます。

  • 月導と月読が当然のように存在する以外は、ごく普通の、ひと昔前の日本が舞台。

    展開も早いしミステリーとしても面白かったけど、ちょっとメロドラマ感が…。

    ドロドロの人間関係と幻想的な月導や月読が少しミスマッチなような、でも事件の背景には月読が無理なく絡んでるから何とも…。

    構成はすごく良かったので、他の作品も読んでみたい。

  • この作家さん、好きかも。
    会話のテンポも好きだし、そうでない部分の想像・創造もいい。

  • 人が亡くなると何らかの形で現れる「月導」
    その意味を読み解く「月読」

    行方不明の父を探す月読の朔夜
    殺されたいとこの事件を単独で追う河井刑事
    出生の秘密に触れ戸惑う少年克己
    母を恨み叔父を愛する少女炯子

  • 登録番号:10934 分類番号:913.6オ

  • 興味深く、引き込まれていった。
    死者の最後の声を聞く月読(つくよみ)ってありがちな設定って思ったけど、予想外。色々な事件と月読の人生が交差し最後まで飽きない。

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著者プロフィール

1959年名古屋市生まれ。名古屋工業大学電気工学科卒業。81年「星新一ショート・ショートコンテスト」で「帰郷」が優秀作に選ばれる。その後、会社勤めをしながら「ショートショートランド」「IN★POCKET」にショートショートを掲載。1990年、長編ミステリー『僕の殺人』を上梓してデビュー。2022年『麻倉玲一は信頼できない語り手』が徳間文庫大賞2022に選ばれる。

「2022年 『喪を明ける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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