- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167717674
作品紹介・あらすじ
愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。妻が失踪して途方に暮れる高校教師・辻。事件の渦中に巻き込まれた二人は、やがてある宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を開始するのだが…。新本格の雄が、綿密な警察取材を踏まえて挑む本格捜査小説。驚天動地の結末があなたを待ち受けます。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
この前読んでた本と比べてめっちゃスラスラ読める〜!でも、それだけ起伏がないって事かもしれん…
どんでん返しってのは知ってたけど、「アレッ!アレッ!」っていう感じでスムーズに。
追う側(刑事さんと教師)も、追われる側(怪しい新興宗教)も過去に何かある。これではね〜そうなるわな〜後で考えると…
他所の宗教なら、徳を積んだ人が大師という尊称を与えてられるんやろうけど、ここでは、徳というより、悪を重ねた人に与えられる!(◎_◎;) -
ラスト…え?えぇ?やっちゃいますか?
こういう所が我孫子武丸さんの本の好きな所。まるで想定外だった。
情報化社会、より広く深く情報を持っているものが、勝ち組になるんだろうなぁと納得のお話でした。 -
謎の新興宗教『救いの御手』
妻が失踪した?高校教師の辻
汚職の疑惑のある刑事、蛯原は妻が何者かに殺された!?
最初のヒントはこれだけ!
帯から読み取れるのはドンデン返し!
という事は『全てを疑い、可能性の全てを考えなければならない!?』
辻の行動、蛯原の疑惑の正体、そして弥勒の本性・・・
何れにしてもページが次から次へとめくれ200ページを超えると最終章へまっしぐらです!!!
ちなみに、この作者は『かまいたちの夜』の制作に関わっているようです!
それと解説を読んで作者の別の作品にも興味が湧き、取り敢えず『ディプロトドンティア・マクロプス』を読んでみたいと思いました。 -
読み易くて冒頭から徐々に引き込まれていく内容。小説ではありふれた事なんだけど。そして、1人の男と、刑事が絡みはじめて加速していく。ラストは、驚きはしないが…心の隙を突いて行く悪徳宗教は怖いなー。
自分はならないと思っていても洗脳されていくのだろう。神頼みはやめましょう!感謝くらいが良いと思う笑
サラッと読めるけど引き込まれる内容でした。 -
僕が読んだ文庫版の帯には「○章の○ページを読んだ時のあなたの衝撃が目に浮かぶようです」のような解説者による文章が書かれており、更にご丁寧にも「この本は読者を罠にはめようと企まれているので注意して読むべし」的なことまで書かれている。個人的にはあんまり好きなやり方ではない。
オチはミステリーを読み慣れている人であれば気付く人もいるだろうと思うが、僕は考えが及ばず、解説者が言った通りのところで普通に仰天した。こういうのも叙述トリックと言うのだろうか。かなりおすすめできます。 -
殺戮の病の衝撃から再我孫子武丸。やっぱりあの作品のアクが強かったためか、いささかあっさりとした作品に感じた。しかし、新興宗教を扱うあたりは、やっぱり我孫子武丸だなーと思った。目の付け所が、貫井氏と同じ。殺人の交換。まあ予想できたオチだけど、それなりに面白かった。しかし、新興宗教の怖さは描写しきれてなかったかなー。慟哭なんかの方がよっぽど怖かったし、教団Xの方がもっと仔細だった。そして、終わり方も打ち切りみたいな終わり方で、少しイラっとした。
-
読みやすくて、宗教絡みの好きな題材だったので長編ながらあっという間に完読。
最後、えー!っと声が出た。