くうねるところすむところ (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2008年5月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784167717797

みんなの感想まとめ

建設業を舞台にしたこの作品は、業界の伝統や人間関係の重要性を深く掘り下げています。登場人物たちが納期を守るために奮闘し、誠意を持って家を建てる姿が描かれており、読者は現場作業員への理解を深めることがで...

感想・レビュー・書評

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  • 建設業が舞台の本を始めて手に取った。建設業の古いしきたり考えを大事にしているところや、工務店またトビ職、現場監督などの人脈などのつながりを大事にしているのをしれた。
    納期を守るために、かれらも必死で作業しているのだ。
    今は通勤路で幾つかの建築現場があるのだが、そういうところでもこの本にあった様なやり取りや人間関係が存在しているのだ。
    人が家を建てたりリフォームするかも思いをきちんと心に入れ、作業してる大工さんたちはどのくらいいるのだろう。この本の登場人物の様に誠意を込めて創りだして欲しいとおもった。
    最近のニュースになってる杭打ちデータ改ざんのけんなんか言語道断。

    まとめ。
    現場作業員に対する見方を変えるきっかけになった。中小企業の社長さんの大変さ、理解できてない。違う分野の本を手に取ることの面白さ。

  • 私にとってビジネス本かな。
    仕事をする意義って、人それぞれなのだと理解できる。
    そして、ただ漠然と仕事をしていると続かないと思える。
    会社であれば方針を確たるもので示しているのか、個人であれば信念なのかなー…。
    そして社長、社員、職人、バイトの思考回路が参考になった。立場をどう理解していけば良いのか灌漑深く考えてしまった。話は違えど仕事とは別に恋愛は難しいと思うのと同時に家族を持つのも色々と大変なんだと思った。私は徹男の気持ちが凄くわかるが…ちょっと残念笑逆に梨央と同じで笑ってしまった。

  • 「グットラックららばい」を読んでから、この人の本は
    空元気で楽しい気持ちになれる本だなぁと思ってて
    この本も読みたくてやっと読めた。

    出版OLから、建設業に興味を持ち始める女。
    新しい恋、新しい職場、新しい仲間。
    環境変えるだけで人って変わる。
    環境を変えることにえいってやれる人ってすごい。

    建設業の面白さを感じれた。そして私もいつか
    一生分の価値があるマイホームを建てたい。

    「だけど、家賃稼ぐのに行き詰るかもしれない。
    そうじゃなくても、生きてりゃ、このままでいいのかなと思う
    ときが必ず来るさ。そんなときに、ただいまって帰ってこれる
    場所をとっておいてあげたいじゃないか」

  • しっかりしなきゃな30代、だけども人生どん詰まり。
    美味しく食べて、ぐっすり眠れればそれでいいじゃない。読後には明日からもう少し楽に生きてみようと思えるかも。

  • 建築関係のお仕事小説、思ったより奥行きない内容だった。

  • 家は生き物。養生。職人さんってかっこいい。仕事を頑張りたくなるような本だった。あと、梨央と姫のキャラも好き。梨央にはちょっとイラッとするとこもあるけど、前向きで、なんていうか、人生を深刻にしていないところ、突き進むところ、いいなあ、って思う。いつか自分の家を建てるときがきたら、また読み返してみたいな。

  • 建築業お仕事小説。主人公梨央の一目惚れしたお相手はトビ職。ならば行き詰っていた編集業に見切りをつけ、彼と一緒の建築業界へ転職だー。...ってすごい行動力やな。一方転職先の女社長は、見切り発車で家業を継ぎ、モチベーションが上がらないちょっとポンコツ社長。そんな女性二人の成長を仕事を通して描いている。梨央のポジティブシンキング、恋愛にも積極的な面は気持ちいいし、女社長もいいキャラだとは思うが、『セーノさん』の章のあたりから、あまり身が入らなくなって読了。家を建てた経験のある方なら、もっと楽しめたのか...

  • 平安寿子さん、ある意味、安心して読める、そんな作家さんのような気がします。(^-^) 「くうねるところすむところ」、2008.5発行(文庫)です。「家」というものへの「こだわり」を思い起こさせてくれる作品です。家を作るということ、家を作る現場、それに携わる沢山の人々の思い・・・。それに男女の思いを交錯させた作品だと思います。読後感はいいです。(^-^) 建設現場に対する見方が「ふか~く」なりました。(^-^)

  • 『素晴らしい一日』の衝撃で、この著者の小説をいろいろ読もうと思って、次に手を出したのがこの本。ところが、それなりにおもしろかったのではありますが、なんだか物語の構図も、人物設定も、物語の展開もどうにも平板にしか感じられなくて、なんだか物足りなかったのでした。(2015年5月3日読了)

  • エッセイと間違えて買った小説。求人情報雑誌の副編集長を辞めて転職した女性、工務店の社長と離婚して社長の椅子に座った女性と、その娘の素人3人による家を建てる喜びに目覚める話。

    テーマは非常に良い。作者も家を建てることに携わったのか、その楽しさや喜びについて、登場人物のセリフだけでなく、様々なところから滲み出しており、それらに関しては楽しく読むことが出来る。

    しかしながら、人物の描き方が今二つくらいで、主人公クラスの女性陣は「素人だもーん」と開き直った作者の分身、その周辺は参考知識を入れてくれた人物そのものであろう。

    その他キーとなる人物の描写は、致命的なくらいに欠けているため、山本は年寄りなのかと思っていたら30過ぎの若さだったりして、あれっ?と思うことがしばしば有った。

    また、主人公クラスは、描写のチャンスが多々あるのに私生活などについては描かれず、キャラクターの設定が充分なされずに書かれているのは明らかだ。

    工務店で素人現場監督になるというおもしろシチュエーションに対し、施工主とのトラブルについても、1~2件もう少し細かく書くと、ケースレポートみたいになって盛り上がるところが、漠然と「もめた」ではいかがなものか。

    その他、梨央に作者の思っていることを説明させるセリフをダラダラ喋らせたり、誰を指しているのかわからない名前の読み方(姓名の名で記述)であったり、誰が発しているのかわからない会話文が多かったりするので、あっちこっちで減点対象有り。

    圧倒的に、情景の描写が足りておらず、マンガかドラマの原作としては結構いい本になるなのではないかと思う。

  • 仕事にも恋にも行き詰った梨央と、思いがけず実家の鍵山工務店を継ぎ社長になった郷子、2人の女性が主人公。ピンチを助けて貰ったトビ職の徹男に一目惚れし、編集の仕事を辞め、転職した先が姫社長・郷子の鍵山工務店。動機は不純だけど、次第に家を作ることに意義を見出し素晴らしき土建屋となっていく。家って一世一代の買い物だもの、そりゃあ施主はあれこれ注文出しちゃうよね。施主に振り回され職人に気を使いながら成長していく梨央が頼もしい。作中に出て来るセーノ氏設計の家や、一階が土間っていう家が素敵だなあって思いながら読了。

  • 全体を通してそこまで共感できるとかはなかった。
    ただ仕事に対する思いがある人ってすてきだなと思う。

  • 出てくる女性陣がシャキシャキしていていい。腹をくくると本当に人は強い。態度も口も行動も「どーんとこい」になる。こんな時の女性を愛おしく思う。そんな本でした。
    内容は、一人の鳶職人に惚れた30歳の女性が土建に飛び込んで働くというものでした。

  • 先日図書館で借りて読み始めたくうねるところすむところが予想以上におもしろくて、出張の移動のバスの中でも読みまくってあっという間に読み終えてしまった。もどかしい恋愛模様の行方がずっと気になって、まるで恋愛ドラマワンクールを一気に見終えたようで感慨深い。
    昔からの付き合いとか施主との関わりとか建築業界って私が思ってる以上に大変な世界なんだなあと思った。そして仕事もせずに楽して甘い汁だけ吸ってるようなイメージを勝手に持ってた社長業っていうのも、決して決して気楽なものじゃない場合もあるんだなあと知っていろいろ思うところがあった。

  • なかなか熱い話です。
    仕事に打ち込むタイプの話は好きです。

  •  工務店で働く女性二人のお話。自分なりの指針を見つけて突き進む梨央と、暴力的な単純さと揶揄されることはあれど思いきった決断力のある郷子。タイプは違えどどちらも行動力に溢れる女性で、私もこの人たちのように前向きに仕事ができるようになりたいと思った。そのためには参考書から得る知識だけでなく、自分の足で現場へ赴き、自分の目で見ることによって得る何かが必要なんだと感じる。

  • 「私にはコレがある」というものを見つけた女性はたくましくて、美しい。はじめは恋愛目的で飛び込んだ世界の中で、恋愛ではないところに夢や目標、やりがいを見出す主人公がまぶしい。20代後半~30代前半という、独身女性が何かと焦る時期、コレを読むと元気がでるかも。

  • さいしょの、手詰まりな感じ、おおお、と思った。惹かれるところの多い一冊です。

  • 就職情報誌の編集から、建設業界に飛び込んだOLのお仕事小説。

    我侭な施主、電気工事や内装の事業所、気難しい大工さんたちとの間にたち調整していく現場監督の仕事はなんてストレスフルな仕事なんだろう・・。
    建設業では素人の梨央と、親世代が築き上げた会社を引き継ぎ、社長となった経営の素人の郷子。
    二人の登場により、会社は新たな道を見つけ、歩き始める。女性パワーが会社を変革していく、痛快な小説。
    建設業に若者が飛び込む小説といえば、「フリーター家を買う」有川浩も面白いですね。

    個人的には梨央はテンション高すぎ、パワフルすぎ、しゃべりすぎで苦手でした・・。

  • 求人誌の副編集長を務める莉緒。
    酔っ払った勢いで建築現場へ入り、足場を上っていきます。
    足がすくんで動けなくなったところを助けてくれた男性を好きになり、
    家を建てる仕事に魅せられ……と、それまでの生活が大きく変わっていきます。


    失敗しながらもいきいき仕事をしている女性の姿は、いいなぁと思いました。


    “家は大きな買い物で、一生分の価値がある。そこには夢がある”
    というところを読んでいると、実家のことを思い出しました。


    古くていやだ、狭くていやだ、なくなっても困らないと思っていたけど、
    どんな想いで建てられたのかを想像してみると大切な場所かもしれません。


    あと、季節の変わり目を感じる風の匂いって、どんな匂いか気になります。

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