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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167717872
みんなの感想まとめ
食と経済の関係を探る本書は、歴史的な視点から世界の経済構造を理解する手助けをしてくれます。特に、西とポルトガルの植民地経営とイギリスのアプローチの違いを通じて、どのようにしてイギリスが世界の覇権を握っ...
感想・レビュー・書評
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社会科の教科書とかだとこういう話も合っていいのかもしれない。
経済学者の書いた本なので、そりゃそうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界にゆきわたる「日本食ブーム」
所蔵情報
https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=072599 -
西葡の植民地経営と、英国のそれはかなり違う、という第一章が一番面白かった。
西葡は収奪的に植民地を経営し、そこで産業が育たなかった。
一方、英国は植民地で衣食に関わる農産物作りを行い、宗主国の富を蓄積した。
これにより、世界の覇権を握るのはイギリスになった、という件だ。
世界の後進地であった西欧が、近代に入ってなぜ豊かだったアジアまで支配する力を持てたのかの説明は、ダイアモンドの本を読んだ方が刺激的。
著者、榊原さんは、フランスのように、日本も食を外交の武器にすることを目論んでいるらしい。
世界の要人をもてなすのに使え、と。
日本食は確かに海外でも評価する人は評価しているが、果たしてどれくらいの広がりを見せているのか。
原著は2006年、もう10年も前に刊行されている。
日本の高付加価値な農作物を輸出産業にという議論も、この十年でどれくらい現実化してきたものやら。 -
期待が高かったので、物足りなかった。確かに食と経済という軸はあったが、世界史のおさらいのように読めた。もっと掘り下げれば絶対面白いテーマでしょう。
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かつて世界の"食"の生産と流通を押えたことで覇権を握ったイギリス。そして、加えて大量生産、大量消費を立ち上げることで、それに代わったアメリカ。両国に共通するのは、"食"を"資源"と考え、徹底的な効率化、合理化を図ったことであった。しかし、強大なまでに工業化された"食"は、世界に新しい脅威(狂牛病、O-157等)をばらまき、ファストフードと、ジャンクフードは子供たちの糖尿病予備軍を増やし続けている。ここにきて、"食"を"文化"と考える、アジア・ラテン系、特に日本の"食"に注目が集まっている。世界勢力図が大きく東に回帰する現在、安全、健康を志向する"食"もまたリオリエントの潮流の中にある。簡潔ながらも興味深い論考。
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あのミスター円と呼ばれた元財務省財務官が書いたのが今回の本だ。驚いたのが、最初の方で、パリにあるフランス大蔵省で交渉していた時に、食堂でフランス料理を食べていた時のエピソードだ。
あるアメリカ政府の高官が、なんとダイエットコークを注文した。それに対して、シェフは、食後に持ってきますので、食事中はワインか水をお召し上がりくださいと対応したとある。ダイエットコークとフランス料理のコラボなんて想像もつかない。コーラと合うのはジャンクフードぐらいなものだ。ざるそばとコーラ、炊き込みごはんとコーラ、考えるだけでぞっとしてくる。
今でもどうかわからないが、この本が発行されたのが2006年なのでその当時のアメリカのエリート層はダイエットコークを飲むと健康に気を使っている善い行いだと思っていると著者は書いている。コーラで免罪符とは恐れ入った。免罪符の本家のローマ法王庁も思い浮かばないアバンギャルドな発想にたまげだなあ。
フランス料理には日本が大いに貢献していると書かれているのを見てフムフムと思った。というのも、先月の2日に、NHK総合テレビで「和食が世界遺産?~おいしい日本 1万5千年の旅~世界遺産登録を目指す日本の文化「和食」その魅力と広がりを発見する」と題して、フランス人シェフが京都の老舗料亭で修業をする傍ら、昆布とは何かを追求する番組だった。昆布パワーの威力を思い知った。
テレビ番組でもうひとつ。テレビ東京系列で放送されている「日系スペシャル 未来世紀 ジパング」で、昨日放送されていた「日本式ファストフード」で、あの丸亀製麺とゆで太郎が取り上げられていた。丸亀製麺はロシアに進出し、ゆで太郎は台湾に進出して、大勢の客でにぎわっていた。日本の庶民が食べるものが世界で大いに受けるといいなあと思った。
その他にも著書では、食を巡る様々な話題が取り上げられていた。食を通して経済を見るのも面白い。
番組サイト
http://cgi2.nhk.or.jp/navi/detail/index.cgi?id=12f6020130102
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/backnumber/20130204/ -
経済は工業だけでなく食物でも動いているんだというごく当たり前なのに案外軽視されがちなことが良く分かる一冊。
西洋と東洋の食文化、また食と歴史の深いつながり、大航海時代より以前に世界で圧倒的な豊かさを誇っていたのは中国など、興味深いテーマがいくつもあり楽しんで読むことが出来ました。
ただ、著者は中国に寛大過ぎるように感じるのと、持ち上げ過ぎと思える箇所も多々あります。
食に興味がある人は特にお勧め -
2012/6/24読了
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さらっと読んでしまった。そんな記憶。
豆知識的に面白い。
アメリカ人はコークをどこでも飲む。
フランス料理ででもだ。
フランス人はこういう『食い物のまずい国の人間は信用できない』
世界を食で捉えるとは面白いかも。
食=文化、文化というと肩苦しいけど、食といえば身近でわかりやすい。 -
フレンチにペプシを頼んだ某国大臣の話などなど
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榊原英資著「食がわかれば世界経済がわかる」文春文庫(2008)
* フランス料理は、ただ単に栄養をとったり、金儲けの手段として食をみるのではなく、「文化」として捉え、フランスワインと料理との複雑なとりあわせに代表されるように、様々な工夫をこしらえています。それがときに外交の駆け引きの重要な手段にもなっているのです。
* 北は小麦、南は米という分布は、アジアに共通して見られる南北の文化圏の違いです。実は、インドでも北と南では料理が違っていて、北は小麦をつかったナンと羊肉の文化。一方で、南はあまり肉をたべず主食は米です。
* 中華料理の特色として、食が豊かです。理由は中国文化の開放です。インドやイスラムの文化圏に行くとこれを食べてはいけないという、食に関するある種の禁欲主義が見られます。ところが中国にはそのようなものはありません。
* 中華料理の食文化を特徴づけるほかの要因は「医食同源」という考え方です。これは道教の考え方で、食というものが同時にい薬でもあるわけです。中国では食そのものがある意味では漢方薬です。薬膳料理とも言います。この医食同源の考え方こそが大食志向のフランス料理とは一線を画する、中国の食文化が一次元高いものであることを示す最大のポイントです。
* また、フランス料理、中国料理に並び世界三大料理の1つ、トルコ料理。この食文化は遊牧民の食文化の頂点をなしています。
* 東南アジアは基本的に米の文化圏で、その意味でも中国の南の文化と共通するものがあります。中華料理とアジア料理に共通する食品で典型的なのが、醤油です。ただし、中国、韓国、日本では穀物を発行させた醤油が一般的であるのに対して、東南アジアでは魚醤が一般的です。「米の文で、魚醤と香辛料と使用」というのが東南アジアの特徴で、タイもベトナムも基本的にはその範疇です。ベトナムだとニョクマム、タイだとナンプラーと言います。さらに南に下ってインドネシア、マレーシアに行くと米文化ですが、食事にココナッツが多く入ってきます。味付けの中心は「ココナッツと唐辛子それに砂糖」でやや甘く、あまり醤油をしようしません。醤油というのは、中国文化から直接影響をうけた地域までなのでしょう。たとえば、日本や韓国同様、東南アジアの国々でも食事に箸を使いますが、箸文化は中国からのものです。しかし、箸文化はミャンマーくらいまでで、インドでは使用しません。
* 4大香辛料と呼ばれるのは、胡椒、シナモン、クローブ、ナツメグです。
* 「食は資源なり」・・・・アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア
→アングロサクソン国家=ファーストフード、貧しい食文化、金融業、システマチック、グローバリゼーション、効率主義
* 「食は文化なり」・・・中国、日本、フランス、イタリア、スペイン
→アジア&ラテン系諸国=スローフード、豊かな食文化、製造業、手工芸的、品質主義、ローカリゼーション
* 日本食の基本的なコンセプトというのは季節感です。その季節にとれた新鮮な食材を素材の持ち味を生かして高度な技術でデリケートに処理して食べるという文化です。フランスにも春のアスパラガス、秋のトリュフ、きのこ、中華料理にも上海がに、などがありますが、日本とは比べ物になりません。春は山菜に始まって、たけのこ、キャベツも美味しい季節です。魚は白魚、サヨリ、鮎、ぎんぽう、メバル、ハマグリ、アサリなどの貝も旬です。初夏は初鰹、ソラマメ、初夏を過ぎるとすし屋でコハダの新子や、スミイカが入ります。梅雨のころにはアジに脂が乗ってきます。鱧(はも)も梅雨の雨を飲んで美味しくなりさくらんぼも出てきます。夏には鱸(すずき)やカレイ、オコゼなども美味しいですし、鮎(あゆ)・鱧(はも)・鮑(あわび)も本番です。うなぎもはずせません。枝豆にビールも美味しい季節です。亜紀は、秋鮭、天ぷらのハゼやキスも最高ですし、牡蠣もシーズンです。マツタケ、マイタケ、シメジなどのきのこ類も美味しいです。新そば、秋刀魚も有名です。冬は、魚が本当に美味しくなります。マグロ、あんこう、ふぐ、ぶり、くえ、かに。そして野菜や根菜類やほうれん草、白菜の美味しい季節です。かもや猪も最高です。
* フランス料理はソースが命といわれ、中華料理も味が濃いので、ある程度素材の悪さをごまかせる部分があります。しかし日本では基本となる食材の質がよくなければどうしようもない面があります。偏見を承知で言えば、フランス料理は場合によると古くなった魚や肉をいかに美味しく食べさせるかという技術であり、日本料理は、新鮮な素材そのものの味をどのように活かすかという技術であって、ぜんぜんコンセプトが違うのです。 -
すっごくおもしろいです^^
高校時代、世界史を選択していなかった私ですが、食という切り口で世界史をみると、理解しやすい!
なるほどなぁと関心することがたくさんありました☆
食文化の形態を「資源」として捉える国と、「文化」として捉える国の2パターン分類は、筆者独自の考えでおもしろかったです♪
ちなみに
「食は資源なり」→イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア
「食は文化なり」→中国、日本、フランス、イタリア、スペイン、アルゼンチンなど。
一読をおすすめします♪ -
2010/3/4
経済だけでなく、政治から芸術まで網羅した知識と、
それを分かりやすく伝えるところが著者のすごいところ。
歴史における食の観点は新しくてためになった。 -
まさに目からウロコ的な内容でした。
食文化を通して世界の歴史をみると、こんなにも面白いのか!
食文化を通して今の世界情勢をみると、こんなにいろんなことが見えてくるのか!と。
非常に面白いです。 -
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榊原さんなのでがっつり経済トークかと思いきや食文化や文化外交の話も豊富で「これはそういう立場の人でないと分からないわ」という挿話も多く興味深かった。
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2008年85冊目
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