路地裏ビルヂング (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 161
レビュー : 21
  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167719036

作品紹介・あらすじ

怪しげな健康食品販売会社に心ならずも就職した元フリーターの加藤は、路地裏のおんぼろビルの前に立つと呆然として見上げた。無認可保育園、学習塾、不動産屋、そしてデザイン事務所…。同じ小さなビルのなかで働きながら、それぞれの人生とすれちがう小さな奇跡。あたたかな気持ちになれる連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 連作短編集。
    「紙飛行機」を読んで、なんかぐっときた。
    エールをもらえたようで元気でた。
    年齢は違えど、同じ女性として心に響く言葉たち。

  • 2015/2/15
    連作短編。いちいちグッと来るとこがある。
    そうそう、私も同じ。
    サナギマンなんてクリティカルヒットだ。
    ひとつの編を読み終わったら本を閉じてかみ締めた。
    でもあくまで楽しく温かく描かれているから説教くさくもないし最後まで楽しく読んだ。
    酒井君とか何してんのかな~?

  • 路地裏に佇む古いビルを舞台にした連作短編集。
    店子の従業員たちが抱えるそれぞれの事情が人情とユーモアを交えて描かれており、厳しさを笑い飛ばすセンスが絶妙です。
    お馬鹿な若者たちが交わす会話のセンスも秀逸で、心から楽しんで読むことができました。

  • 【ゆるくてフツーで、笑ってしみじみ。】変な店子揃いの辻堂ビルヂングの人々に訪れる、ささやかで大切なひととき。仕事や人生に迷ったときに読みたい、ほんわかした短篇集。

  • 時代から取り残された様な古い雑居ビル。
    入居している店子も、少し外れた変わった会社。
    働く人間も、どこか残念だったり、足掻いていたり、イライラしている面々。

    でもね、誰も人生諦めてないし、出口を探してる。
    すれ違う程度だったビルの住人。
    彼等がふとしたキッカケで次第に繋がってくる。

    三羽省吾の作品の共通点は出逢いと温もりだと思う。
    投げてる人間なんていない。
    絶望してる人間なんていない。
    そんな人間を創りだしちゃいけない。

    縁って大事。
    もう少し、周りに気を配ると見えて来る事ってあると思う。
    おせっかいでもいいじゃん。
    厚かましいと思われる事もあるかもね。
    でも、ふと寄り添うことで救われる人。
    たった一言で、光射すこともあると思う。

    自分の居場所はここではないかもしれない。
    かといって、ここが居心地悪いわけではない。
    ここの延長で、少し自分が変わってみよう。
    そんな気持ちになっちゃう作品。

  • 初めて読む作家さんでしたが、久しぶりに当たりでした。
    出てくる人達がそれぞれ結構好きになれます。

  • 築49年のオンボロ雑居ビルで働く人々の「決断の瞬間」を、ユーモラスに描いた連作短編集。
    働くことの本質がここにある。印象的なのが、ブラック企業っぽい健康食品販売会社に就職した加藤くん。なんだかんだで勤め続け、舎弟も増えて、いっぱしの営業マンになった。言葉で説明出来ない「働くことの尊さ」が加藤くんの出世にある。
    それにしても、著者の文春文庫作品はすべてクオリティが高いなあ。ハズレがない。

  • 本屋さんのPOPで「ビル版の阪急電車」と書かれてたので、有川さん好きな私としては読まないわけにはいくまいと思って購入。
    結果・・・・。う~ん・・・・・。そのPOPが無ければもっと楽しめたかも・・・。良くも悪くも「普通」。雑居ビルを舞台にした連作短編なんだけど、予想の範疇を出なかった感じだなぁ・・・。

  • 面白い。文体がその章ごとに違って、どれも読みやすい。

  • 6階建てのオンボロ雑居ビルに入居している店子達の日々の話。暖かい話もあるが考えさせられる話もある。現代版長家物語。

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著者プロフィール

1969年、岡山県生まれ。2002年『太陽がイッパイいっぱい』で第8回小説新潮長編新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『イレギュラー』『厭世フレーバー』『タチコギ』『公園で逢いましょう』『JUNK』などがある。

「2017年 『泥棒役者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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