燦 1 風の刃 (文春文庫 あ 43-5)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167722050

作品紹介・あらすじ

江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった-。尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。

感想・レビュー・書評

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  • ずいぶん久しぶりのあさのあつこさんだが、面白くてびっくりした。まだ1話だからこれからどうなるかわからないけどワクワクする。
    あさのあつこさんの時代小説は初めて。バッテリーとかNO.6のイメージがあるのでまさかと思ってしまった。

  • 神波の一族の生き残り「燦」と、江戸から遠く田鶴藩の世継ぎ圭寿の傍仕え、伊月の出会い。
    ふたりを巡る(であろう)運命の歯車が回り始めた予感を漂わせる1巻。

    研ぎ澄まされた感覚が、特殊な能力と呼ぶに相応しいまで高められた神波の一族。
    その話はなんだか、恩田陸さんの「常野物語」を思い出した。歴史の表舞台に現れることはないけれど、こういう一族って、本当にいても不思議じゃない気がする。

    少年少女向けの作品のためか、文字は若干大きく一冊ずつの分量は少な目で、軽やかに読める。
    燦と伊月。ふたりを取り巻く運命はどんなふうに動いていくのかが気になって、引き続き、2巻以降を図書館で予約しました。

  • あさのあつこの新シリーズ。
    とりあえず1巻目なので出会いで終わってしまった感じ。
    2巻目からに期待。

    今のところはバッテリーの時代劇版青春物かな。

    とある事情から離れて育てられた双子。
    読み本作家になりたい、と願っていたのに家督を相続することになった城主の次男。

    バッテリー以来久しぶりに読んで面白そうな予感はあり。

  • 物語のスタートとして必要な舞台が揃えられた感じ。
    これからが楽しみ

    2023.6.4
    92

  • シリーズ第一弾
    江戸から遠く離れた田鶴藩の秘密
    双子の兄弟として生まれた燦と伊月、背景に藩に騙し討ちされた神波の一族
    波乱の幕開け

  • すぐにでも続きが読みたいと思う。この2人の少年達が運命にどう立ち向かっていくのか、運命とどう寄り添っていくのか、この後ドキドキやハラハラを繰り返しつつ、爽やかなエンディングを、期待したい。

  • 久しぶりにあさのあつこさんの作品を読みたくて手に取りました。

    あさのあつこさんらしい、あっさりしていながら読み応えのある文章で、ページ数が少ないこともあり、サクサク読めました。

    第一弾の流れは予想通り、でも続きが気になります。

    心のままに生きる、簡単なようで難しい。

  •  文春文庫書き下ろしのシリーズ第1弾。歴史小説ではあるが、主人公が青年ということもあり、青春小説歴史版といった感じで読みやすい。
     舞台は江戸から遠く離れた雪国の田鶴藩。そこで武士として友の影として生きる道を選んだ伊月、その伊月と藩主襲撃の場で相見えた並外れた能力を持つ燦。燦は神波の一族だという。神波とは何者?なぜ藩主は襲われた?そうした謎が解き明かされる本巻。

  • 江戸から遠く離れた田鶴藩。
    その藩主が襲われた。
    疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
    筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった。
    尋常でない能力を持つ「神波(かんば)の一族」の正体とは?少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
    (背表紙より)

    最初の印象は…薄っ!でした。

    本の厚みが、他の小説と比べて、断然に薄い。
    これって、書き下ろしじゃないよね? みたいな。
    雑誌などの連載作品を、細切れに文庫にしたのかと思いました。

    でも、文の最初には「本書は、当文庫のための書き下ろしです」の文字。
    背表紙にも書き下ろしと。
    でも【1】とあったので、絶対に続く気満々です。

    とりあえず1作品を書き下ろして、人気が出たら連作にする手法ではなく、あらかじめ連作が決まっている時代小説は珍しい。

    表紙がイラストなので、時代小説版の青春小説かなと思ったのですが…
    なかなか、江戸時代の良いところと、悪いところがちゃんとつまっていました。

    【1】は、登場人物の位置関係の説明する流れでしたが、話もちゃんと動いており、説明に終始していないお話になっています。

    続きが気になる!というところで終了。


    あさのあつこさんの作品を読むのは初めてなのですが、登場人物の内面、気持ちの流れを事細かく描くのは、女性の書き手に多い傾向のように見えます。

    燦と伊月の、大人になりきれない心を、半々の割合で描いていました。

    序章、のような形で、かつ量も少ないので、これからどうなるかの期待値の評価。
    次も読んでみます。

  • 和風No.6?…違うか。

    一巻なので設定説明で終わりました。
    伏線たっぷり。

    表紙から児童向けかと思い、やけに生々しい描写だな…と思ったら、文春文庫だったんですね。
    読者層どこを狙ってるんだろう…?

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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