口語訳 古事記 人代篇 (文春文庫 み 32-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167725020

作品紹介・あらすじ

神代篇に続くのは、三十三代にわたる歴代天皇の事績と、皇子や臣下の物語です。骨肉の争いや陰謀、英雄譚など「人の代の物語」を大いに御堪能下さい。該博な知識を駆使した注釈をはじめ、地名・氏族名解説や天皇の系図、参考地図、詳細な三種の索引などを付した口語訳の完全版。読み通せば、これで古事記のすべてが分かります。

感想・レビュー・書評

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  •  『古事記 神代篇』の続きが本書である。前作と異なり、人間が、それも歴代天皇(一部実在したか否かは明確ではないが)が主に登場し、それらの人物が、血統をめぐって争ったり、男女間のぎくしゃくした場面が見られるなど、前作以上にリアリティが増した印象を持つのが人代篇である。とはいえ、『日本書紀』のように、権力者側の一方的な視点で書かれた歴史書ではなく、それから逸脱した多様的な物語として体を成す。そのため、神から人へと変わったとはいえ、根本的な部分は同じである。

  • 古代の生々しく話が分かりやすく綴られているが、人の命も今より軽く、そんな事でという感じで殺してしまう感じや、兄妹だろうと見境なく恋に落ちるし、非常に欲望に忠実で一周して爽やかに感じる。
    でも他の国の神話とかでも、似たような話は多数あるのが不思議であり面白い。

  • 原文に忠実なのが良い!

  • こちらはそれほどでもなかったかな。

  • [評価]
    ★★☆☆☆ 星2つ

    [感想]
    神代篇と異なり、人代篇にかかれている内容は初めて知る内容ばかりで読むのが辛くなり、読むのをやめてしまった。
    もしかすると別のアプローチで古事記の流れを把握した後に読み直すかもしれないが、カタカナの名前だらけで読みづらかった印象が残っている。

  • リリース:帰ってきた新たま屋(盛人さん)

  • 古事記の世界を生き生きと感じることができた。
    今まで、なかなか頭にも心にも残らなかった神々と人の代について語られた言葉が語り部の存在により、リズムよく情感も入り混じって面白く読み通せた。

  • 新書文庫

  • かじる程度にしか知らなかった物語に触れられて、大変興味深く読みました。
    知っている地名も結構出ていて、この頃は国の中心だったんだなあと。今はパッとしないところなんだけど。

  • 正直神代編の方が面白いというか、神話らしい破天荒さがあって、ある意味読み進めやすいんだけど、人代編になると一気に所帯染みてくる。それでもちびちびとでも読み進められたのは、この口語訳の素晴らしさかなと。

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著者プロフィール

千葉大学名誉教授。1946 年、三重県生まれ。『古事記』を中心に古代文学・伝承文学に新たな読解の可能性をさぐり続けている。共立女子短期大学・千葉大学・立正大学等の教員を歴任し、2017年3月定年退職。著書に『浦島太郎の文学史』『神話と歴史叙述』『口語訳古事記』(第1回角川財団学芸賞受賞)『古事記を読みなおす』(第1回古代歴史文化みやざき賞受賞)『古代研究』『風土記の世界』『コジオタ(古事記学者)ノート』など多数。研究を兼ねた趣味は祭祀見学や遺跡めぐり。当社より『NHK「100分de名著」ブックス 古事記』を2014年8月に刊行。

「2022年 『こころをよむ 『古事記』神話から読む古代人の心』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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