オレたち花のバブル組 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年12月10日発売)
4.11
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本棚登録 : 12442
レビュー : 1156
  • Amazon.co.jp (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728045

作品紹介・あらすじ

「バブル入社組」世代の苦悩と闘いを鮮やかに描く。巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた、東京中央銀行の半沢直樹。銀行内部の見えざる敵の暗躍、金融庁の「最強のボスキャラ」との対決、出向先での執拗ないじめ。四面楚歌の状況で、絶対に負けられない男達の一発逆転はあるのか。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。自分がそういうことに疎いせいというのもあるけど、1作目よりも業界用語や専門用語?が多い感じがして、なかなか入り込めなかった。
    話自体は今回も勧善懲悪で痛快ではあった。上司だろうと役員だろうと、自分の信念を曲げずに正しいと思ったことを貫き通す半沢は見ていて気持ちいい。

  • あの一躍大人気になった半沢直樹のシリーズと聞いて、読んでみたいと手に取ったが最後。
    抜け出せない沼に落ちたのかと思うくらい、自分がどんどんとのめり込んでいくのが分かった。

    読み始める前は、経済や社会に疎い上、銀行会社員をテーマにした小説にについていけるかと不安に思っていた。
    しかし、思っていたより読みやすい。
    しかも面白い!
    半沢ならそんな心配はつまらぬものだと鼻で笑っただろう。

    悪事を許さず身を切って戦う半沢に、内なる闘志が掻き立てられるような気持ちになる。
    どんなお偉いさんでも、自分の立場が危ぶまれる状況であっても、果敢に勝負に挑み続ける半沢の雄姿を見るうちに、こちらの体にも力が入るのがわかった。
    息抜きでところどころクスッと笑える日常の一コマがあるのが、これまたいい味を醸し出している。

    嫌味な登場人物に制裁を加えるシーンはとても爽快だ。
    半沢直樹はエリート銀行員にしては珍しい性格の持ち主で、
    小説の主人公でいえばこれ以上なく魅力的な人物だったと言えるだろう。

  • 本作では、大きく分けて二つのストーリーが並行して描かれていく。
    東京中央銀行営業第二部次長の半沢直樹は、運用の失敗で百二十億円の損失が確定的となった伊勢島ホテルを担当することになった。また、東京中央銀行には、主任検査官黒崎率いる金融庁による検査が迫っていた。金融庁の目当ては巨大損失、連続赤字を出した伊勢島ホテルへの融資を問題化することだった。半沢は厳しいこの状況をどう乗り切ろうとするのかが一つのヤマである。
    一方、心の病で休職していた、半沢と同期の近藤が復職することになったが、その実は銀行の取引先であるタミヤ電機への総務部長としての出向であった。しかし、やがて近藤はタミヤ電機の帳簿の矛盾に気づく。近藤はその真相解明に向けて動き出す。
    以上が本書を読んでいく上の前提となる。あくまでも個人的な印象だが、『オレたちバブル入行組』に比べるとやや複雑な構成で、クライマックスに近づくにつれ、それまでに引かれてきた伏線が、後々に予想外な結びつき方をする話になっている。そういう意味では、読み手を飽きさせない記述、構成になっているように思う。先に挙げた東京中央銀行、伊勢島ホテル、タミヤ電機、金融庁検査以外にも、本作にはいくつかの重要なキーワードが登場する。それらに注目しつつ、読んでいただくことをお勧めしたい。

  • シリーズ第二弾

    一気読みしてしまった半沢直樹!!

    常務だろうと専務だろうと関係なし!
    曲がったことが嫌いな半沢直樹!今回も暴れまくる!

    120億円の巨額損失を出した一族経営の老舗ホテルの再建を押し付けられた半沢は
    銀行から資金を受けないと倒産の危機!
    内訳を探ると・・・・出てくる行方不明な金の流れ!!!
    その流れた金の行方はどこだ!

    そして検査官「黒澤」との対決!
    内部情報しか知りえない内容を黒澤はどのように手に入れたか!

    今回も半沢をよく思わない人たちの半沢落としとそれを大どんでん返しする半沢のラスト数十ページ

    読んでて壁に「大和田ぁ~~!」「黒崎ぃ~~!」と怒鳴っている自分(笑

    いやぁ~面白かった

  • H29.5.24 読了。

    ・作中の近藤の言葉「いい加減に流すだけの仕事ほどつまらないものはない。そのつまらない仕事に人生を費やす意味があるのか?」…言いえて妙。

    ・半沢の「基本は性善説。でもやられたら倍返し。」で進められる話は、ハマります。


  • 前作よりかなり面白かった。

    半沢は悪い奴らをやっつけてくれるだろうという確信があったのでどこでやり返すのかと楽しみに読み進めた。笑

    本作は心の病で出世コースから外れてしまった近藤の話も平行して進行していく。こちらの話の方が、近藤を応援しながらワクワクしながら読んでいた。

    さすがの半沢でもうまくいきすぎだなぁと思っていたら、最後の結末!

    ドラマが始まる前に次作も読みたい。 

  • 前作では大阪を舞台に支店長と対峙(退治)して
    希望した東京本社営業部に異動して物語が始まる。
    前作同様にいきなり問題発生が起点でどう解決するか
    、裏に隠されているものを暴き、自らの窮地を救っていく。
    現実では有り得ない設定、、だから小説なんでしょうが。。

  • 「半沢直樹」をテレビで観てなかったので、やっと追いつきましたw

    おもしろかった。
    半沢直樹の破天荒ぶりが前作に比べると、猪突猛進から大人の破天荒ぶりになってました。
    人間模様の深さは少しあっさり味になったかな?

    半沢直樹の妻・花がよい清涼剤!

    わかっているけどできない会社模様を突っ切って行く。
    突っ切った先にはお花畑ではなくお穴畑になっているのもいい。

    次巻も楽しみです!

  • 池井戸 潤 文藝春秋 2008年6月13日
    題名から、「下町ロケット」のような夢があって壮大で爽やかな話を想像していましたが・・・。

    大銀行同士の合併後、まだまだ派閥意識が残る銀行内で、
    金融庁検査入検の噂が流れる。
    そんな頃主人公の半沢は、巨額損失を出した老舗ホテルの再建を押し付けられる。

    「ノーに比べたら、イエスは何倍も簡単。
    だけどオレたちサラリーマンがイエスとしか言えなくなったら、
    仕事は無味乾燥なものになってしまう。」

    …なんか、サラリーマンに勇気をくれる話でした。
    最後がもうちょっと爽快になれば…所詮サラリーマンだから、出る杭は打たれるということでしょうか。

    調べたら、シリーズみたいでこの前作があるようです!
    「オレたちバブル入行組」も読んでみようと思います♪

  • 前作同様、次が気になり一気に読み終えた。
    前作同様、ちょっと都合いいなと思ったが、前作より読み終えた後の満足感があった。
    ラスト、半沢が出向になるからか。
    これで、都合よくいってたところの帳尻があったような気がする。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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