かばん屋の相続 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728052

作品紹介・あらすじ

池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。

感想・レビュー・書評

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  • 池井戸さん初読みです。
    サラリーマン家庭からしてみれば
    銀行さんとのお付き合いというと住宅ローンくらいですが、
    町の中小企業と銀行や信用金庫は
    ビジネスだけじゃない深い繋がりがあるんですね。
    銀行が企業を育てるという意味が初めてわかりました。

    出世や保身に必要以上にこだわる銀行員の
    ダークサイドも垣間見えて面白かった。

  • 六編から成る短編集。
    短編でありながらどの作品も読ませる力がある。

    一澤帆布の相続争いを思わせる「かばん屋の相続」は、長編として読んでみたかった。

  • 都銀、地銀、信金、さまざまな銀行員の方が主役になってる短編集。
    最近、池井戸さん続きで胃もたれ気味ですが、読めばぐいぐい惹きこまれます。ほぼ一気読み。

    銀行さんのお仕事って大変なんですよね。
    そしてちょっと独特の空気感があるんですよね。
    非情に徹しなければならないし、、、、かと言って、銀行さんに日々詣でられ「お金借りてくれ」って言われる立場から言わせてもらうと、バンカーって人は会社の決算書のどこ見てんだろう?
    銀行がお金を貸すのは志あれど今、この時お金がない人のために、志を理解し、協力するんでは?
    あ、、これ、つい最近放映されてた「あさ」のお話ね。

    実際は銀行も企業であり、利益を生まなければならないんだから、きれいごとなんて言ってられないんでしょうけど。

    この短編集読むと、色々な銀行員がいるんだなぁと。。。感じましたね。
    タイトルになってる「かばん屋の相続」は一澤帆布がモデルですよね。まぁ、実際のドロドロを池井戸さんっぽく綺麗に料理されてますが。

  • 久々の池井戸作品。短編集だったので避けていたけど、やっぱり面白かった。嫌な奴を書くのは本当に上手いね。実際にそんな人達がいたんだろうけど(笑)

  • 2016年3月7日
    短編集。
    銀行員と様々な中小企業の登場人物とのかけひき、やりとり。
    銀行員の仕事内容から中小企業とのやりとりを、借り入れというもので表現。

  • 鞄屋の相続と言う題を楽しみに手に取るが、またも銀行話で短編集。最近池井戸潤氏続きだったので、少しもたれ気味と思うものの読み進め、一気に読んでしまう。短編でもこの人の心の奥を描く人間描写力が魅力だなと改めて思う。
    ようやく最後に「鞄屋の相続」の話。ホッとしたり、ハラハラしたり、ドキドキしたり色々なワクワクが味わえる短編集。

  • 「十年目のクリスマス」「セールストーク」「手形の行方」「芥のごとく」「妻のカレ」「かばん屋の相続」6つ短編集。
    いずれもお金に翻弄される主人公を題材にした物語。
    語り手は銀行員で主人公のビジネスパートナー的な存在だが、主人公に感情移入しながらも銀行の論理を全うしなければならない立場。

    主人公の人生と銀行員の心の葛藤が、パラレルに描かれていて、バブルがはじけた頃のことを肌で感じ知っているだけに、いずれも面白かった。
    中でも「十年目のクリスマス」が一番好き。
    「妻の元カレ」だけ少しカラーが違ったが、男女の物語の中に、勝ち組負け組、安定(お金)なのか波乱(愛)なのかの選択、など、なかなかリアルな物語。

    池井戸潤氏の小説は、フィクションとは思えないリアル感がある。

    銀行にお世話になってる人全てにお勧めの一冊。(もちろん預金者も)

  • 池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他五編収録。

  •  山崎豊子や遠藤周作の著作ような重い小説に疲れたため、軽く読めるものをと手に取った、池井戸潤の短編集。
     1日で完読。予想通りの軽さ。
     暇つぶしには丁度よく、短いお話の中にも丁寧に描かれた人間模様に引き込まれた。
     お金は人を生かす力も殺す力もある。
     もし会社のことを考えず保身や迎合ばかり考えている人間が融資担当なら、その会社の未来は明るくないと言っても過言ではない。
     家族、従業員、その家族、下請け会社、その従業員、そのまた家族、、自分の肩に大きなものを背負っている社長という職業にただ尊敬する。

  • 2014.10.23(木)読了。
    作家さんによって短編集が面白かったり、長編が面白かったりするのかも思ったけど、そうではなく自分が短編集が苦手なんだと思った 笑

    すべて面白かったんだけど、もうちょっとゆっくり詳しく読みたいと思ってしまった。

    でも緊迫感はあったし充分楽しめた。

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