民王 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4590
レビュー : 550
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167728069

作品紹介・あらすじ

夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生--。「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!

感想・レビュー・書評

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  • とにかく爽快である!

    総理大臣になった武藤泰山と息子の翔があることが理由で入れ替わってしまう。あり得ない設定だけれど、それぞれが揺れ変わることで、相手の成長や姿勢、忘れていた志を思い出す。漢字は読めるにこしたことはないけれど、翔の正直なコメントに日本が動き出す。共感できること満載でした。

    政治家のみなさん、ぜひ本書を読むことをおススメします。

    なんて偉そうなことを言う前に、私たちにも大切なことを気づかされた。政治家の女性問題などプライベートなことはいくらでも目に入ってくるのに、その政治家にどんな実績があるのか、どんな活動をしているのか、どんな理念を持っているのかを全然知らない。知ろうとも思ってこなかったな。選挙の時ににわかじたてのようにマニフェストは知ろうとするけれど、それが政治家になってからどうなっているのか知らない。それってどうなの、私!という感じです。

    「おとなになろうぜ」というセリフにはっとさせられた。

  • 息子と父が入れ替わる物語。職業は総理大臣。政治とはなんだということを改めて面白く表現されている。しかも非常に読みやすい。難しくもなくすぐ読んでしまった。漢字が読めない首相と皮肉って表現してるけど、麻生さんのこと言ってんだろうなと(笑)

  • ドラマ化されている作品が多い中、一度も原作を読んだことがなかった。
    民生に関しても、先にドラマの方を見ていたから始めは息子の翔の設定にとまどった。
    政治のことはよくわからないが最後までテンポよく読めたし、終わり方も原作の方が圧倒的に良かった。

    それにしても、武藤泰山のモデルが麻生太郎だったとは...。解説を読んで初めて気付かされた。

  • 残念…残念過ぎる…
    これは本当に「空飛ぶタイヤ」や「鉄の骨」と同時期に書かれた作品なのか?
    この本書いた作者こそ、脳みそが誰かと入れ替わってしまったのか?

  • 本を読んだ気になっていたけど、よく考えたらドラマを観てただけでした。
    ドラマはかなり面白くてお気に入りだったので原作も読んでみました。

    ドラマ同様面白かったですが、原作から結構変更してたんですね。
    俳優にハマリ役が多く(コメディとして)正直ドラマの方が面白かったのですが、最終的なオチがちゃんとあって、理由の説明もあって、すっきり気分爽快なのは原作でした。

  • いつもの池井戸作品と同じく、正義が悪を退治する爽快感はある。
    漢字の読み間違いや飲酒会見をバカ息子がやったとするギミックは面白い。
    逆にこれをやりたいが為にこの作品を作ったのじゃないかと思うくらいでした。
    ただ、個人的には池井戸作品の魅力は、
    身近で起こりそうもしくは起こるけど
    実際だったらこんなこと言えないなぁだったり、
    家に帰ってからこうやって言ってやれば良かったんじゃないか等もんもんと考えたようなことを爽快感ある作品として仕上げているとこが好きなので、
    今回の設定がトンデモすぎて池井戸作品の中では少し劣るかな。

  • ある日突然、総理大臣の父親と漢字もろくに読めないバカ息子の意識が入れ替わった。
    何とも荒唐無稽な話だけれど、入れ替わってしまった後のふたりのようすが面白い。
    最初は戸惑ってばかりいた二人だけれど、世間に公表するわけにもいかず、それぞれ総理大臣や大学生として国会や就職試験に臨むことになる。
    いくらバカ息子とは言っても一応大学生。
    こんな漢字くらい読めるだろう!とつっこみを入れながらも、漢字なんか読めなくてもピュアでまっすぐな心を持ち続けている翔には好感が持てる。
    国家のことなんて二の次三の次、相手を蹴落とすことばかり考えている国会議員には翔が言っていることなんて耳に届かないだろうけれど。
    父である泰山も、就職試験のために書かれた志望動機を読んであらためて息子の思いを知る。
    表向きの企業理念と、内向きの理想なんて追い求めていたら経営なんか成り立たないと考えている実情。
    実際の企業にも当てはまるような話の展開に、ちょっと考え込んでしまった。
    綺麗事はいくらでも言える。
    でも、その通りにしていたら利益を求めるという企業の根幹が揺らいでしまう。
    その兼ね合いが難しいのだろうな、と。
    入れ替わったことで泰山は政治家としての初心を思い出し、翔はあらためて社会というものを考えるようになる。
    痛いところを突きながら、エンタメ性の高い物語にしているところが池井戸さんらしい。

  • 普通だった

  • 親子入れ替わりネタの話はたくさんあるが、国民のために政治家は何をすべきか、政治とは何か、それらを笑いでくるんで読みやすく問うている点は一読に値する。
    とくに首相に入れ替わったドラ息子「翔」や、息子に入れ替わった「泰山」が国会や面接で放った一言は実に痛快!スカッとすること請け合い!
    作中に出てくる「漢字が読めない政治家」や「酩酊状態で記者会見に臨んだ大臣」のくだりもあり、実在の首相や大臣の風刺ものである点も面白い。

  • 総理大臣とそのバカ息子が入れ替わるという、ありそうでなかった話。階段ゴロゴロしなくても入れ替わるんだなー、と最初の方は読むのを止めようかと思うくらい単調。政治パロディは面白いけど、日本ってこんな政治家ばかりで将来大丈夫か?と悲しくなってくる。後半からは、入れ替わった理由や政治の本質、就職活動の様子など引き込まれるところが多い。読んだ人みんなが、政治家には利益のバラマキでなく、進めて欲しい法案があると気づかされるだろう。確かに、政治家に愛人がいようがきちんと仕事をしてくれればどうでもいいことだと思った。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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