木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫 お 42-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784167729035

作品紹介・あらすじ

舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿-共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。

感想・レビュー・書評

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  • 図書館本が読み終わり
    借りに行くのも億劫で
    やっと家にあった積本に手を出しました笑


    久々の恩田さん作品です



    舞台はアパートの一室
    男女が交互に語っていきます


    最初はイマイチ話をつかめず
    雲を掴む感じで読むのに苦労しましたが
    全貌がわかると進んでいきました


    ただアパートの一室で話が終わってしまうからか
    展開が少ないというか
    物足りなさを感じてしまいました。


    結局二人の記憶だけが頼りで
    そこから謎を解いていくので
    真実なのか??と思ってしまうところもありました。


    恩田さんの描く空気感は好きなんですが
    最終的にビビッと来るものと
    そうでないものとあります


    どちらかというと解説の鴻上尚史さんの
    映画の宣伝について話されていたのが
    共感しかありませんでした!笑


    さっと読める一冊です(^^)

  • ん~
    自分の読解力が足りなかったかな…
    特に響かなかった…

    文脈とかは綺麗だと思ったが…

    自分は最近、どちらかと言うと
    【ホッコリしてて、生きる事がテーマ】の小説が好きで…
    生きるがテーマの方が、複雑な気がする

    ミステリ、サスペンス系は他人にどんな話だったと聞かれると…【人が殺されて、誰が犯人だって話】と要約してしまう(俺の性格に問題が…)

    ※結局話変わるけど俺が何を言いたいかって言うと…【コンビニで おでんを買うときは買うもの決めてから並んでね!】って事!!

    • 土瓶さん
      私も響かなかったな。

      卵2つ。焼き豆腐。しらたき。ちくわ。
      汁は多め。たれはみそを2つにからし1つでお願いします。
      だいたいいつも...
      私も響かなかったな。

      卵2つ。焼き豆腐。しらたき。ちくわ。
      汁は多め。たれはみそを2つにからし1つでお願いします。
      だいたいいつもこれです( ゚∀゚)アハハ
      2023/02/08
    • あゆみりんさん
      はじめまして、こんばんは。
      おでんといったら、大根です。
      大根2個、たまご、ちくわ、ウインナー巻き。
      からし、ひとつ。
      5個がちょうどよきっ...
      はじめまして、こんばんは。
      おでんといったら、大根です。
      大根2個、たまご、ちくわ、ウインナー巻き。
      からし、ひとつ。
      5個がちょうどよきっ。
      2023/02/09
    • ベルゴさん
      全部 レジ前で たのみながらメニュー決めてる人いると
      流石に【長いな…】って思いますよね(笑)
      全部 レジ前で たのみながらメニュー決めてる人いると
      流石に【長いな…】って思いますよね(笑)
      2023/02/10
  • 引っ越し作業が終わったカップルの、
    別れ際の最後の夜。たった一夜の2人だけの会話劇。
    男は「彼女が彼を殺した」と疑っている。
    女は「彼が彼を殺した」と疑っている。
    これはミステリなのか?
    交互に語りの視点が変わる。

    GWに近所を散歩していたら
    普通の民家の前の椅子の上に「無人古書店」があった。
    マスキングテープに値段を書いて貼り付けている。
    2冊買った(1冊100円でした)。
    勇気があれば、私もやりたい。
    因みに買ったのは、恩田睦と有川浩の文庫本。
    有川浩は既にアップした。

    カップル2人。何(いず)れかが、犯人か?
    と思いきや
    お話は二転三転してゆく
    語りが替わる毎に
    新しい視点が出現する。
    もはや、2人の何れも犯人とは思えない。

    恩田睦を選んだのに理由はない(と思う)。
    恩田睦の作品はこれで三作目。
    25年前に「六番目の小夜子」
    昨年に「蜜蜂と雷鳴」
    そうして今回ミステリ仕立ての会話劇。
    毎回テーマ・作風を変えるのが
    彼女の作風なのか

    ミステリから
    ドロドロの恋愛劇へ
    やがて家族小説へ
    それから‥‥

    結局恩田睦は、拘り系、エンタメ系の根暗女史と見た。
    何故なら、私がそうだから。
    「木漏れ日に泳ぐ魚」の景色をどう見るか
    が鍵だな

    ミステリ部分は会話劇なので
    大きな物的証拠は出てこない
    推測で成り立っているので
    不満も聞こえる
    私は有力な状況証拠が
    本人たちに自覚がないのを根拠として
    案外彼女の推理、真実に近いと思う

    それにしても、
    これをどうしても恋愛劇と見ることの出来ない
    ミステリとしてでしか見れない
    私は、つまらん男だな、と思う

    • kuma0504さん
      さてさてさん、おはようございます。
      今朝はちょっと時間があるのでご挨拶させてください。
      私も、最近よく出会う通勤電車友という感じです。
      読書...
      さてさてさん、おはようございます。
      今朝はちょっと時間があるのでご挨拶させてください。
      私も、最近よく出会う通勤電車友という感じです。
      読書量と感想文を飽きずに書く力に感心しています(褒めてます)。
      お互い今日も、暑いかもしれませんが、頑張りましょう。
      2020/05/27
    • さてさてさん
      kuma0504さん、おはようございます。
      お褒めに預かりありがとうございました!

      この作品、夜の濃密さ故に朝がとても相応しい作品だと思い...
      kuma0504さん、おはようございます。
      お褒めに預かりありがとうございました!

      この作品、夜の濃密さ故に朝がとても相応しい作品だと思います。

      今後ともよろしくお願いします!
      2020/05/28
    • kuma0504さん
      さてさてさん、おはようございます。
      私も、締め切り守れずに何度も徹夜したことがありますが、朝が来ると、
      なんかすっきりして、
      なんであんなに...
      さてさてさん、おはようございます。
      私も、締め切り守れずに何度も徹夜したことがありますが、朝が来ると、
      なんかすっきりして、
      なんであんなに悩んでいたんだろうと思ったことが何度もあります(笑)
      これからもよろしくお願いします。
      2020/05/28
  • これも次男の本棚から摘んできた1冊。

    1年前、トレッキングにガイドを付けて歩いた二人。
    その日以来互いに懐疑心を抱きながら口封じされるのではと恐怖心も芽生えながら最後の晩餐の日を迎える。あ、同棲してたカップルの別れの夜の話かって読んでたのですが、気になったのは山登りのほうでした。
    S山地ってどこ、東北東って、日本最大級のブナ林でほぼ確定、白神山地だww 
    私にとっての謎解きは終わりました。で、どこ登ったんだろう?200名山の白神岳に違いない。もう妄想が止まらない。山頂には長谷川恒男が地元の子供たちと登山記念に建てた標柱があるし、なんといってもブナの原生林。保水力のあるブナの木は山を守っているところが大好きで沢山の動物が暮らせる森を作ってる。もし、木に生まれ変わるならブナがいいって思ってるくらい。大きなブナの木みつけると抱きしめてパワーをもらってます。

    で、二人の心理戦はマインスイーパーしてるみたいでした。同棲してるカップルだと思ってたのに、ルームシェア? 複雑な過去が見え隠れ、ユーミンの真珠のピアスの話題。
    作者は、きっとこの曲からインスピレーション得て書いたに違いない。
    歌詞に倣ってピアスを彼のカバンに忍ばせる彼女。
    彼女が去ったあと、いつか彼が見つけたとき何を思いだすのだろう?きっと見つけなかったことにするんじゃないかな。
    結末を暗示させるかのようなピアスの行方。
    読了して脳内にエンド曲が流れる勿論ユーミン
    ♪ブローケンハート 最後の夜明け〜

    どこまで気づいて旅行の計画したのだろう。あの男に会いに行くってちょっとした好奇心だったのにふたりが求めていたものは、あくまでもドラマの予感や可能性であって、ドラマそのものではなかった訳だけど。偶然にもガイドがあの男にあたるとは、できの悪そうなドラマ展開に目をパチクリ。
    S山地の謎は解けたとゆうのに火曜サスペンス劇場の展開。
    事故死で片付いてるのに、これ以上関わりたくないけど、だってコミュ症で陰キャだしって身構えていました。
    記憶が甦ってくるとか凄い、すり合わせていくうちに答えはすべて彼女がだしてる。彼は狡くて保身的で何も答えない。
    人の不幸は蜜の味って感覚で覗きみてると彼女サイコパスかって気がしてひけるのだけど、ガイドの死に至る大胆な仮説に満足げ、こんなときドーパミンとかでてる気がするのです。
    あと、自然を見て感じる幸福感はセロトニン。癒されるって感じる感覚。ついでに、人のつながりに幸福感を感じるのがオキシトシン。この3つの幸せホルモンで脳を包んでくれる文章は最高にハッピーわけなのですが・・

    恩田陸さんの文章、ときおりハッとさせられるような流麗な表現に惑わされちゃうのだけど『木漏れ日に泳ぐ魚』なんてタイトルにもビビッてくるけどなんか切ない。肩から力が抜けていくような脱力感。
    でも納得したんだから後悔はないと思う。
    『夜のハイキング』では異母兄弟だったけど本作では双子からのまさかの展開。危ない関係じゃないってわかったら冷めちゃってるし。詰んでしまいました。
    同棲を許した彼の母親のほうは二人の関係について知ってたはずなんだけど、成行き任せだったのかな。

  • 「夜のピクニック」は24時間、数名の登場人物に光を当てて80kmを移動するお話。一方でこちらはさらに短い12時間ほどの間、男女二人が引っ越し前の何もない部屋で過ごした時間を描いたものでした。そのため「夜のピクニック」以上に、非常に密度が濃く、また、細かい情景描写によって蒸しっとして煙草の煙で淀んだ部屋の様子までもヒシヒシと伝わってくることもあって読んでいるこちらまでとても息苦しくなりました。

    作中では、登場人物の男女二人がこれまでの事ごとを、ああだ、こうだと語り続けます。章ごとに一人称が入れ替わっていきますが、それぞれの心の動きの細かい描写によって二人の心の内がくどいほどに伝わってきました。ただならぬショッキングな前提から始まりますが、二人だけの濃厚な会話が延々と続き、色々なことがどんどんわかってきます。そして、ふとしたことからそれまで全く埋もれていた記憶が次々に呼び出されることとなり、前夜にそれぞれが見ていた景色が全く別物に変わって朝を迎えることになりました。

    破壊力の大きな事実を何故か上回る二人の勝手なああだ、こうだによる推測・憶測に基づく何ら根拠のない真実がもたらす想定外のある意味残酷な結末。一方で、二人以外の周囲の人や景色は何も変わる事なく、太陽もいつも通り顔を出す。変わったのはあくまで彼ら二人と、彼らに付き合って一晩を共にした我々読者の心持ちだけ。これぞ恩田ワールドの真骨頂という作品だったように思いました。

  • こちらも再読。
    恩田陸さんの作品はなんだか不穏な空気や不思議な空気が漂うのが好き。

    結末は知っていても、ドキッとしたり言い回しにおおっとなったりできる作品。なんだか短編を膨らませて書いてくださった感じの読みやすい一冊の1
    つでした。

  • 別離を決意した男と女。
    共に暮らしたアパートを、翌朝にはそれぞれ出ていく。
    女は女友達の家へ。
    男は新しい彼女が待つ家へ。
    引っ越し作業も終わり、共に過ごす最後の一夜の物語。
    猜疑心が渦巻く中、男と女の駆け引きが繰り広げられる。
    "あの男"を手に掛けたのはこの人ではないのか、と。

    恩田陸さんだから、単純な男女の別離にはならないだろう、とは思っていたけれど、案の定見事に複雑な絡まり方。
    話の展開も二転三転四転五転…。
    このままこの二人はどうなることやら、と気をもんだ。
    どちらも一歩も引こうとしないから、読んでいて息苦しいったらない。
    あーあ、男と女って面倒くさい。

    夜はとかく感傷的になりやすい、と言う。
    別離する予定の相手とは真夜中に話し合わない方が賢明だ。
    絶望の夜が明ければ、誰にも等しく朝が来る。
    木漏れ日がこんなにも眩しく思えた朝は今までなかったことだろう。

  • 木漏れ日に泳ぐ魚 恩田陸さん

    1.恩田陸さん
    蜜蜂と遠雷の恩田陸さん。
    そのイメージで読み進めようとしたら、
    全く違う世界に入り込んでしまいました。。。
    ------------
    2.テンポそしてテーマ。
    蜜蜂と遠雷は、最初から最後までテンポがある世界でした。一方で、木漏れ日に泳ぐ魚は、静かすぎる世界です。
    ------------
    続いて、小説のテーマです。蜜蜂と遠雷は、最初からタネ明かしがありました。
    読者として、ある程度の想像をめぐらしながら、進むことができました。
    一方で、この木漏れ日に泳ぐ魚の小説のテーマは、相当のページまで進んでようやく分かるという具合です。
    難解なんです、、、
    ------------
    3.読み終えて
    「木漏れ日に泳ぐ魚」。
    衝撃な物語でした。
    ①最小人数の登場人物。
    ②最短時間の時間設定。

    この二つの要素で、物語が組みあげられていたことが衝撃でした。

    さらに、起承転結です。箇条書きしてみました。
    ここまで、読者の想定の外側に「転」と「結」をもっていく小説って、、、

    希少価値の高い小説、物語でした。

    #恩田 陸さん ありがとうございました。

  • 面白かった。
    設定の所々にちょっと無理があるよなぁと思ったし、結局は事件の真相も主人公の想像に過ぎない所など不満点もあるけれど、ぐいぐい読まされて一気読みでした。

  • 謎が謎を呼び、最後まで読まねば悶々とした気持ちが晴れぬと読み進めた。
    最初の方、真珠のピアスのくだりでは、別れの前夜歌詞の解釈を語り合うなんて、女性側なら(心で思うなら)ともかく、男が・・と。なんか合わないと読むのを挫折しそうになった(一般的な男女の別れ話だと思った)。けれどその先は話が一転する。
    一枚の写真、父の死にまつわる憶測、千明の出生の秘密と、一夜語り続けるわけですが、それらは一部分妄想劇ではないかと思うところもあった。二人が父親をあやめたいと思う理由がそこまであったのか(あるのか)。
    千明と千浩の恋愛感情もよくわからない。「燃え上がることを禁止された恋愛感情はいつまでもくすぶり続ける」その部分はわかる気もするが、この場合、障害が解けたら喜びになるのではないか・・。
    ストーリー的には入り込めない部分もあったが、千明の心情(訴え感)が強く響いてきた。そこが一番心に残った。ユーミンは好きでよく聞きますが、もう片方のピアスはどうしたか、など考えたこともなかった。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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