リピート (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
3.44
  • (262)
  • (761)
  • (975)
  • (206)
  • (45)
本棚登録 : 5406
レビュー : 667
  • Amazon.co.jp ・本 (523ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167732028

作品紹介・あらすじ

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて…。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 久々の図書館本。久々の乾くるみ本。借りる時に、ちょっと厚みに抵抗あったけど、とりあえず借りました。
    読みやすいし、面白いし、気になるし・・で、結局1週間足らずで読了。

    時間ループもので、ジャンルとしてはSFになるみたいで、個人的には初SFになるのかな・・いえ、訂正、以前読んだ同著者の『スリープ』がありました。
    「永遠の名作『リプレイ』と『そして誰もいなくなった』に挑んだ傑作」とあり、『リプレイ』も『そして誰もいなくなった』も読んでないけど、そういう予備知識無くても大丈夫かな・・という心配はありましたが、杞憂に終わりました。

    時間ループで、もし、自分が過去に戻れるとしたら・・なんて、作中でも触れてるとおり、普通は、競馬や株などで一儲けしよう・・って自分でも思うだろうなと思ってました。
    でも、安直にそれをすることが、いかに危険かっていうことも同時に述べられていて、「なるほど」と膝を打ちました。感心しようと参考にしようと、タイムリープする予定はないので、心配はいらないのですが。

    巻末の解説で、この話の設定が、会話や地の文から、(おそらく)1991年頃らしい・・との説明があり、そんな推測が出来るのか・・とこれはこれで驚きでした。確かにスマホやタブレットなどといったアイテムも登場しないし、これといった流行語やアイテムなども出てこないけど、逆にそのお陰(?)で、一昔前のちょっと古い年代・・という印象も特に抱きませんでした。(家電話なんて、今でも普通にあるし)

    よっぽど違和感のある文章とか、不自然な話の流れとかだったら、ツッコミを入れつつ、展開を予測したりしながら読むこともありますが、そうじゃない限り、基本何も考えずに読み進めるので、最後まで楽しく読めました。
    最後のオチには、思わず「あ。」と言ってしまいました。

  • 普段は3日に1冊読破ペースですが、本作は5日くらいかかった。

    それは決して読みずらかったというわけではなく、ミステリ部分を理解する為、慎重に読み進めていく必要があったから。


    地震予知後に「私は過去に戻ることができる、君も一緒にリピートしないか?」‬

    こんな突発な出だしに一気に引き込まれ、
    「えっ、次どうなるの?え、そう来るの!?」と自分もイチ登場人物であるかの如くストーリーを堪能、全くテンポがダレることなく最後まで物語を楽しむことができた。


    とにかくSFミステリのワクワク感が味わえて、緻密な物語構成にぐいぐい心奪われる、時にゾッとする恐怖を追体験。

    自分も選ばれたら...11ヶ月を過ごすだろうか?、つい考えてしまう。

    これは傑作小説間違いない!!

  • もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて…。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。

  • もし、現在の記憶を持ったまま十カ月前の自分に戻れるとしたら――。この夢のような「リピート」に成功し、人生の「やり直し」に臨もうとしている、年齢も職業もバラバラの十人の男女。彼らは一人、また一人と、次々と不審な死を遂げていきます。誰が「リピーター」を殺しているのか?
    家族にも警察にも相談できないまま、独自の捜査を行う彼らが辿りついた衝撃の真相とは――。


    どーなるのか、どーなるのか、と
    どんどん読み進められました。

    文章もとても読みやすいし
    早く先が読みたい!と思わせるような展開。


    ただ、

    帯に「イニシエーションラブより驚けます!」と書かれていたので、

    期待が大きすぎて、
    ラストどーなる?!のワクワク感が

    あ・・そう・・なる・・んだ・・。

    と、ちょっと気持ちがしぼんでしまいました。


    期待しすぎなければ、面白かったと思います。

  • 人生やり直せたらな~と思うけど、やっぱり一度きりのほうが幸せなのかも。

  • "この人の小説は初めて読む。ネットに掲載されていた書評を覚えていて古本屋で購入した。面白かった。タイムトラベルとミステリー。
    昔見たことのある映画を思い出す。(毎日毎日同じ1日を過ごす羽目になる主人公。主人公以外の人はその1日が繰り返されていることに気がついてすらいない。主人公だけが毎日毎日同じ行動をする周りの人とつきあいながら、このループから抜ける方法を模索する。)

    意識はそのままで、過去に戻れるという話。つい、自分が同様の経験をできるなら、どうしようか考えながら読み進めてしまう。

    現実はこの本のようにはリセットが効かない。今この瞬間瞬間を生きていくことが大切なんだなぁ。作者はそんなことを言いたかったのかもしれない。"

  • 結末が読めず、どんどん読み進められた。


    ある日、無作為に選ばれた9人に風間という男から地震を予言する電話がかかってくる。

    彼の予言を疑いながらも状況から見て信じるしかなく、
    彼の言うタイムトラベル(リピート)の話にのり、
    実際に時間を遡るという話。

    遡る時間は約10ヶ月。
    決まった時間に空の空間にオーロラのようなスポットが産まれ、そこに飛び込むと過去の決まった時間に戻る。

    この9人とも半信半疑ながらこのリピートに参加する。
    リピートの条件は、決して他者にリピートのことを知られないこと。そして前の生活と大きく違う行動を出来るだけとらないこと。

    そしていざ、R10という過去に戻ると、リピートをした仲間たちが次々と不可解な死を遂げていく。

    残されたメンバーが知恵をしぼりさまざまな案を出し合うが、なかなか答えには辿り着けず、自分も狙われているのではないかという不安とともに過ごす日々が続く。

    そんな中、元彼女の由子に秘密を知られ、脅された毛利は、彼女を殺してしまった。
    彼女のカバンには包丁がしのばされており、彼女は彼を殺す気だったことをあとから知る。
    このことにより、毛利はR11の世界に過去にどうしても戻らなければなはない理由ができた。

    しかし、毛利はおなじリピート仲間である鮎美と付き合うことになり彼女は妊娠することになる。
    そしてR11には行きたくないという。
    記憶をもったまま心だけが過去の体に戻るというリピートなので、戻るとお腹の子の戻るところがなくなってしまうからだ。

    そんな中、毛利は風間と池田に呼び出される。
    そして事件についての謎解きを聞くことになる。
    なんと池田も風間と同じくR0からのリピーター(常連)だったのだ。

    そして、R10に一緒にきた仲間たちはR8までの世界では全員死んでいたとのことだった。
    なんと彼らは、R9の世界で未来を知っている風間と池田が助けた命だった。
    こうして2人は計20名近くの命を救い、R10に戻る前にこの生還者を10名一緒に連れて行くことにした。
    連れていかなければせっかく助けたのにまた死んでしまうからだ。

    謎に迫りながら少しずつ未来を変えて行く。
    されど、結局死んでしまう人もいる。
    それはそれでやむなし。
    そんな模様をゲームのように風間と池田は傍観していたのである。

    毛利は強い憤りを感じたが、R11にはどうしても戻らなければならないためじっとこらえる。
    そして、鮎美の死の期限を知らされる。
    20分後と言う。
    彼女を救うも殺すも毛利次第。
    毛利は悩み、なかなか結論を言い出せなかったが気持ちは固まっていた。
    そして彼女を見殺しにしてしまった。

    R11ではまた彼女に出会うことはできる。
    自分を知らない彼女に。
    それで果たして同じように愛せるだろうか。見殺しにしてしまったことは記憶から消えることはないのに。

    そんな葛藤もまたリピートするからこその思いであり、面白く描かれていた。

    結局、最終的にはこの謎にたどり着いた天童と共に風間と池田に一泡吹かせる計画を立てる。
    風間は死に、池田と天童は刺し違え死ぬ。
    リピート寸前、残された毛利は必死でヘリを操縦し、見事1人でリピートに成功する。

    やっと念願のR11に来れた。
    みんなを助けよう。次はうまくやろう。といろいろ考えを巡らせ、R10では足がすくんでこけてしまった反省を活かし、しっかり足を踏み出した。

    その時、目の前が明るくなり、車とぶつかり亡くなった。


    衝撃のラストだった。
    せっかく戻れたのにあっけなく死ぬ。

    過去に戻れることに対するメリットを活かそうとどれだけあがいても、
    死ぬときは死ぬ。
    こればっかりは予測できない。
    人間の欲もうまく描かれており、この欲にかられた天罰のようにも見えた。

    異世界なのに非常に現実に迫っていて、最後の謎解きまで真実が分からず、結末も分からず、面白かった。
    最後は5時間ほど一気に読んだ。
    イニシエーションラブよりも断然こっちが面白かった。

  • そしてまたR0に戻る。

  • 想像していたストーリーと全然違っていて、途中からミステリーになっていったので、楽しく読めた。
    ラストも衝撃的だったけど、毛利くんだけでも。。という思いがあったので、少し残念に感じた(けど、これでいいとも思う)。

    戻れるとしたら中1ぐらいに戻りたいけれど、また勉強して、試験を受けて、就職して…をもう一度やると思うと、面倒だと思ってしまった(笑)

    やっぱり人生は一度きりだから、良いのかも。

  • 10ヶ月間の記憶を持ったまま、過去の体に精神だけ戻る「リピート」。相変わらず、パラレルワールドだったりの概念が今ひとつわからないが、あまり深く考えずに読むと楽しく読めた。過去の過ちなどを戻ってやり直したい、よく考える願望だが、この小説を読むと、戻らなくていいかな。

全667件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

乾 くるみ(いぬい くるみ)
1963年静岡県生まれ。女性と間違われやすいが、男性。
1998年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し作家デビュー。別名義の市川尚吾では評論活動も行っている。
2004年刊行『イニシエーション・ラブ』が同年「このミステリーがすごい」第12位、「本格ミステリベスト10」第6位、翌年第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作に。2007年文庫化され、書店員やメディアの後押しでロングヒット。2014年に100万部に達し、2015年映画化され、代表作となった。
2004年刊行の『リピート』も同じくロングヒットとなり、2018年にテレビドラマ化された。

リピート (文春文庫)のその他の作品

リピート (文春文庫) Kindle版 リピート (文春文庫) 乾くるみ
リピート 単行本 リピート 乾くるみ

乾くるみの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

リピート (文春文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする