- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167732028
感想・レビュー・書評
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おもしろかったー。出来すぎてるくらいに良く出来たストーリー。『時間旅行』というテーマが良かった。たった10ヶ月前にしか遡行できないけど、その裏に隠された事実は驚きでした。夢のある話でワクワクさせてくれた。
一方で、謎があり残虐で切ない部分もあり、簡単に『リピート』は楽しいものとは言えないのだが…。こんな夢のような事があるんだと想像を膨らませていたが現実は…。ショック、謎解き、そして夢と現実を行き来してるような気分が味わえました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
"この人の小説は初めて読む。ネットに掲載されていた書評を覚えていて古本屋で購入した。面白かった。タイムトラベルとミステリー。
昔見たことのある映画を思い出す。(毎日毎日同じ1日を過ごす羽目になる主人公。主人公以外の人はその1日が繰り返されていることに気がついてすらいない。主人公だけが毎日毎日同じ行動をする周りの人とつきあいながら、このループから抜ける方法を模索する。)
意識はそのままで、過去に戻れるという話。つい、自分が同様の経験をできるなら、どうしようか考えながら読み進めてしまう。
現実はこの本のようにはリセットが効かない。今この瞬間瞬間を生きていくことが大切なんだなぁ。作者はそんなことを言いたかったのかもしれない。" -
主人公が段々とクズになっていくところにモヤモヤした。結末は納得。
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面白かったー
こういう少し不思議のSFは自分にストライクでした。読み易くお話の展開も良かった。
他の作品も読みたいと思います。 -
今まで読んできた本の中でダントツ一番後味悪かった。私だけが後味悪い思いをするのもなんか腹立つと思って弟妹にも読ませて同じ思いをしてもらった。
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タイムトラベルもの好きとしてずっと読みたかった本。個人的には登場人物たちが読み手の考え得る様々な可能性を考えるに至るところが良かった。つまり、自分が実際そういう立場になったらという視点が盛り込まれているので、臨場感溢れる作品に感じられた。
タイムトラベルものやミステリー好きにはページをめくる手が止まらなくなるような展開になっており、少なくはない分量だが飽きることなく最後まで楽しめた。
乾くるみさんの本は初めて読んだので、是非これから他の作品も読んでいきたい。 -
過去の自分に戻れるという不思議なタイムリープ現象に招待された主人公たち。ところが次第に仲間が次々と死んでいき・・・
前半はタイムリープに関する考察、思考実験でやや退屈(といっても非常に深く考えられています)しましたが、中盤に主人公がまさかの行動に出て本性が明らかになり、そして終盤にタイムリープ現象の真相が明かされ・・・と、どんどん面白さが加速していきます。
っていうかほとんどの人物が下種というか、自分のことばから考えていて、ヒロインが可愛そうに思えてきました。
話の展開の加速性と意外性、タイムリープに関する深い考察と緻密な構成が重なって、非常に面白い作品です!